日々雑思 サービスにないことはやらないこと

宿の案内をこれまで聞いたこともないやり方に変える。なんでもグーグルを利用して周辺案内を作りQRコードとやらを使って誰もが見られるようになるという。ここに書いておけば誰もが好きな時に好きな情報だけを得ることが出来るので、公平性が保たれ苦情に繋がりにくくなる。情報ノートの代わりにもなってよろし。

そもそも親切心からやっているサービスがいけないと言われ、まったくわからなかったが、いろいろ聞いてなるほどと感心してしまった。

例えば蚊に刺された足を見て気の毒に思い薬をあげる。その時は感謝されるのだけれど、違う客が同じように刺されていても僕が気がつかなければその人にはなにもしてあげることが出来ない。しかし、もし、薬をもらった本人がふとしたことから薬をもらったことを言ってしまったとする。するともらわなかった者は不公平だと感じてしまうことがないとも限らない。そうなることを防ぐには事前にすべてルールを決めてそれに従うことが肝要であるという。なるほど、言われてみればたしかにそうしたことが多いような気がする。

それでも、自分の子供のような年齢の旅人が困っているのを見るとどうにもほってはおけない。性分なのだ。だいたい成人しているのであるから子供扱いが失礼にあたることも承知している。僕自身これまで随分と人様に助けていただいてきたが恩人に恩を返すことは叶わなかった。以前世話になった方からお前が人の世話を焼けるようになった時に返せばよい。今はありがたく受け取っておくものだと諭された。そうでありたいと願ってやまない。この2つの相反することを実現して、苦情もなくすことなど出来ないことがジレンマとなる。

人様の助言は聞くものでもあるので、今回は素直に聞いてみてダメならまた違う方法をさがすことにする。早速グーグルを開き地図を作る。僕が知っていること、人様からお聞きしたことを書き記す。2日ほどで出来上がった。それをQRコード化して、新しく置いたホワイトボードに張付けた。今後は何を聞かれてもそちらに書いてありますと言えばいい。素っ気なくはなるけれど公平性が増すし、怖がらせることもない。宿の説明書も作る。こちらは手書きでルール、注意書き、使用説明とお願いを書く。仕事に見合うものは有料化してサービスではなく代金をいただいて仕事としてやることに決めた。

言われるに、十分なクオリティがあり客が満足しているのであればよいとのことなので、素直に従ってみようとなった。スペイン語の留学相談、日本語によるレッスン、コーヒーツアー、チョコレート作りなど有料アクティビティ化する運びとなる。課題は食事、こちらも固定メニューにしてしまった方が選択する側の自由度が広がるのでよいとのことなのだけれど、こちらはどうするか考え中。これから繁忙期になる予定ではあるので期間限定的な措置とするか今月中に考えよう。そもそも良かれと思って始めた事が足枷になってしまっていることを考えればやめてしまうこともありだと思うのだけれど。器用貧乏癖がそれを拒んでいる。そうしたことを考えている事自体がいけないのだと反省する。これでは儲からない訳だ。

他にも沢山の気づきがあったので忘れないうちに試してみようと思う。コレまではやれることをしようと思っていた。でも。やらないことはしないということも大切な事であった。この歳になってもまったく知らないことばかり。それはやる気の元となって成長の糧となってくれると信じたい。

商売とは難しいものだ。顧客目線、公平性、目的を明確にしておかねばならない。中途半端なことをやってばかりいたこの3年間、いったい自分が何をしたいのかをハッキリとさせなくてはならない時期が来たのだと知った。

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