日々雑思 祭り 萬毎

村祭り

村は年に一度の祭りとなる。花火が上がり、音楽を鳴らし、踊る。通りには露店が立ち並び、服、毛布、菓子、雑貨を売る。安いものもある、そうでないものもある。遊具は観覧車、トランポリン、コインゲーム、カート、ビンゴなど普段は見ない遊びが所狭しと並び子供を誘う。村人は浮かれ、ねり歩き泡沫の祭りを楽しむ。

メルカドも賑わう。いつもより張り切った売り子が声を上げて客を呼ぶ。この時ばかりは車もトゥクトゥクも迂回するので四六時中渋滞している。譲り合う気持ちがないのでにらめっことなり、益々流れが悪くなる。

チョナの露店で一休みする。儲かっているのかと訊ねる。同じだと答えながらザルに入った金を見せた。いちばん大きなお金ばかり入っているので、儲かっているではないかと聞くとヒデキこれはなと言い出した。聞くと、皆この祭りのために銀行にへ行き借金をする。借りた時は全ていちばん大きなお金なので、みんながみんなそれを使う。だからこの時期は小さなお金が足りなくなるのだそうだ。たった数日のために必要以上の借金をするのでよく月からはひたすら銀行に返済する日々となる、私はそんなことはしないと少し寂しそうな顔をした。チョナにも小さな子がいる。きっとたくさん遊んでやりたいのであろう。

整える

庭のテラスにタールを塗る。1年に1度。塗った後は数日間乾かないので、客の居ない今のうちに済ませてしまう。鼻の奥をくすぐるようなタール臭は子供の頃に乗った電車の床の匂い。塗りたての床はヌルヌルとして油が虹色に光っていた。靴でこすっているうちに真っ黒になってしまい父に叱られた記憶が蘇る。

2階のテラスに設えたテーブルを直す。いまいち塩梅が悪く、なかなか客も使ってくれないので、テーブルに合わせて椅子の足を少し切ったがどうにもしっくりこない。果たして使ってもらえるであろうか。

3階のトイレのタンクから水漏れしていたのに気がつかず、すっかり水がなくなってしまう。タンクの蓋を開け、中の止水栓を見ると外れて水が出っ放しになっていたのだ。いったいいつ外れたのであろう。直す。

部屋のカーテンを取り替える。セシーやグラシエラから貰ったスカートをリメイクしてもらった。セシーの従兄弟に頼む。安い。とても良くなった。民族衣装を使った部屋の装飾は喜ばれるであろうか。

朝、セシーから連絡があって今日は行けない。兄嫁の子供の面倒を頼まれた。だから行けない。でも明日は確かだ。と書いてある。先日一時帰国した友人が日本は大変よーみんなとっても働いてると聞いたばかりだったので笑ってしまった。たしかにそうなのかもしれない。どちらも幸せなのだ。大丈夫だ良い一日をと返信した。

ちょっとした手入れがここでの生活には欠かせない。良く整えた場所場所には正気が戻り、いつ客が来ても大丈夫だと言っているように思えた。不意に看板を作ろうと思いつく。これまで頑なに拒んできたが、新しいことを始めてみようと思った。ペンキで描いた真新しい看板は中々の出来栄えとなった。セシーが来たら一緒に掲げよう。

スペイン語

携帯に入れてあるアプリが毎日一つ新しい単語を更新していることに気がついた。例文もあり良い。訳を付けてソーシャルメディアで配信する。自分のボキャブラリーを増やすことにもなる。聞いたことのない単語、忘れてしまった単語のなんと多いことだろう。身の回りにあるものは一度は聞いたことがあるはずなのに、未だに全部言うことが出来ない。

この一週間で気になった単語

tenazas ペンチ

Expiró 有効期限

Venció 賞味期限

Podrido 腐る

Violacion レイプ

Delito 犯罪

Transparente クリア透明

Rostro

Champron トウガラシの一種

Pitalla ドラゴンフルーツ

Columna

Letrero 看板

Abrazadera パイプ止め金具

omega →L字金具

初めてのものも忘れていたものもある。単語の海は果てしない。

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