日々雑思  Incendió

Incendió

トモさんと買い出し
ネジ4種、L字金具6本、ドリル
買い物をしていると男が入ってきて、電気をつけはなしているぞと店の女に言う。女は「ちょっと待っててください」と言って外に出て行った。少しして女が血相を変えて店の外で騒いでいる。どうしたのだと聞くと火事だ、たいへんだと目に涙を浮かべている。外に出てみると店の屋上から煙が立ち上り、辺りが焦げ臭い。近くの女に消防士はいないのかと聞くとこの村にはいないという。村の男衆が集まってきて手に手にバケツを持って建物の上に上がっていく。店の女にお前の家なのか早く戻れというと、隣の家だという。それでも悪いので買い物は後にするよと言うといいのいいの買ってちょうだいと言うので必要なものをそそくさと買って店をでた。

店の外は物見の者たちが通りに並んでる。事の成り行きを見ている。人が死んでいたと言うがみつからないらしいとか、どこの国でも流言蜚語は同じ物らしい。男衆が寄ってたかって水のタンクからバケツリレーであれよというまに消してしまった。辺りには焦げたにおいと道に流れてきた黒い水が溜まってるだけとなった。
帰り道、マリアと会う。今日は生徒が体調不良で休んだので出掛けてきたらしい。最近彼女はまたキレイになった気がする。恐らく新しい彼氏でも出来たのであろう。火事があったんだと言うと何処だと聞かれる。火事のあった場所をきちんと説明出来ないことに気がついてもっと単語を覚えなければいけないと反省する。

この村には消防署が無くて、いちばん近くても隣りの村からやってくるので時間も掛かるし、おそらく呼んでもなかなか来ないことは容易に想像がつく。一昨日から山火事がみえているが誰もがあわてた様子も無く、燃えるに任せている。後日、セシーにどうやっても消すのだと聞いても知らないと答えている。とってつけたように消火器で消すのではないかという。そう言えばこの村で消火器をみたことが無いことに気がついた。

トモさんがメキシコからフロートスイッチを買って来てくれた。取付けようとすると、電気がショートして家に引き込む電気線が焼き切れてしまった。この家のブレーカーは動作した事がなく、ブレーカーの役割をはたしていないのではないかしらと以前からいぶかしんでいたけれど、そのまま使ってきていた。ブレーカーのなかはガタガタしていてもしょっちゅう火花が散っているのでたまには停電となるけれど、それでもやっぱりブレーカーは切れた事がない。仕方がないので電器屋をよび直してもらう。電器屋の言うことにはこのブレーカーは取り換えなければダメだ、箱を買ってきて取り替えろと言うのでそれを頼んで後日交換してもらうことにした。
フロートスイッチの事を聞くとそれは使えない。もしつけたければ3つ必要だ。でもシステムを組むと高くなるが良いのかと言う。僕は週1回使えれば良いのだ。タンクに付けるのではなく、水瓶に付けてくれと頼むがそれはできないの一点張りとなる。あげく以前のオーナーにでっかい水瓶をつくれと言ったのにつけなかったからだと言い出したので、それは関係ないことだろうとウンと怒ったらいっしょに居たセシーまでぼくを攻めるので遣る瀬無くなってしまう。お金をかければいいではないかというセシーに僕はそんな金は無い。その金を簡単には稼げないことを知っているであろう。おまえに簡単に稼げるのかときつくあたってしまう。
セシーはふくれてしまった。

なにをするにしても幾ら払えるのだ、この仕事はたいへんだと言いつつ、何とか高く見積もろうとする彼らを見ているとほんとうに腹が立って来て仕方がない。一事が万事この調子なので最近は聞くことを辞めてしまった。テーブルを頼んでも約束の日にちになっても持ってくる気配すら無い。セシーが催促したのかと聞くので、「なぜ、そんな事をする必要があるのだ」と云うと「彼らはヒデキは催促しないので約束を守らなくても良いのだと考えるぞ、次からもっと遅れるぞ」と言うので「なぜグアテマラ人はそうなのだ、それでいいと思っている事が信じられない、守れない約束などしなければいいのだ。だいたい、それを神が許すのか、教会へ行って誤れば神父はそれでは構わないと言っているのか、聖書には神との約束だけ守れば良いとかいてあるのか」と聞くとちょっと困った顔になって「それがグアテマラの問題だと思う」とちょっと悲しそうに言う。続けて「きちんとやろうとみんなが言うけれど」と言ってちょっとどもっているので「いつからやるのか」と言うと「分からない」と言ったきりとなってしまったので「其の内に聞いておく」と言っておわりにした。セシーはグアテマラ人はと言われるのがちょっと悔しいのかも知れない。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です