汚水逆噴射

朝、朝食の支度をしていると背後からゴボゴボと音がしてキッチンに異臭が充満した。何事かと思って振り返るとトイレから水が流れ出て来ている。何が起きたのかと覗くと便器の根元から水が溢れていてあたりは大惨事となっている。排水パイプが詰まった?なぜ?そうこの宿の問題の一つであった排水の問題は引き継ぐ際に井戸を掘り直し、パイプを交換して解決済みであったはず。急遽、朝食を屋上でとってもらい、僕はどうするかセシリアに相談した。

 

とりあえず、以前詰まっていた場所を確認するためにパイプを開くと水がすごい勢いで吹き出した。水が去ったあと、鉄筋を突っ込んでガシガシと掃除していると、隣家のセバスチャンがヒデキどうしたと飛んで来てくれた。セシリアが事情を説明してくれたのでセバスチャンも合点がいったようだ。すぐにセバスチャンの家を建てている工事人の設備屋を呼んでくれ、すったもんだとしているとパイプの中から出て来る出て来る、鉄筋2本、パイプの形に固まった汚泥、あれやこれや。これまでよくこれで流れていたものだと感心してしまった。

 

近所の人も何事かと集まってしまい。あれをやれ、あそこに連絡しろ、いやこっちだと好き勝手に話しかけて来るのでめんどくさいことこの上ない。セシリアが相手をしてくれていたので僕は随分と助かったけれど、もし僕だけだったらと思うとゾッとする。1時間ほどの格闘の末、どうやらパイプは見事開通した。今度こそ大丈夫であってほしいものだ。

 

このところセバスチャンがよく助けてくれる。彼は棺桶屋。売る方ではなく作る人。丁寧な仕事をする働き者。こちらが困っているとよく助けてくれるのは冷蔵庫を貸してあげているからか。彼曰く、近所ではヒデキは優しいと言われているらしい。特段何かをした記憶はないけれど貧乏家族に余った食材をくれてやったり、薬をくれてやったり。貧乏娘を雇ったり、貧乏犬の毛を刈ってやったりしているくらいだ。その程度で優しいと評判が立つとは思えないし、きっと誰かと勘違いでもしているのであるまいか、それがバレたら手のひらを返されるのではないかと心配ではあるけれど助けてくれるのはありがたいことだと感謝している。貧乏人の世界も捨てたものではない。

 
このところすったもんだが絶えないkamomosi少しずつ認知度が上がり、思うに任せないことが増えて入るけれど、何かを始めるというのはそんなものなのかもしれない。ともあれ雨の午後、僕はこれを書く余裕があるとういのはいいことだ。

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