日本人のニーズに合っていないかも 宿を一旦閉めます

ことのきっかけは先週から泊まってくれている男の子です。この宿のことを聞いて泊まりにきてくれました。ところが彼の発言を聞いているうちに彼はこの宿に満足感を抱けていないのだと感じました。(彼がどう感じているのかではありません。僕が感じているのです)

夜遅く到着した彼、問い合わせがあった時、遅い時間は危険なので途中一泊するようにアドバイスをしましたが、彼はどうしても来たかったのかかなり強引に来る手段を選んだようです。お金を使って安全を買ったと言っていましたが、僕にはなぜ彼がそこまでして来たかったのかが理解できませんでした。
彼は時間がないから効率よく旅をしたいと言っています。その後も効率という言葉が何度も彼の口から出ることになります。

学校の案内をした時も、もっと効率よく学びたいと言われましたが、僕は彼がどのように学びたいかがわかりません。先生の特徴や学校を紹介します。それでも彼はどの学校がいいのだと繰り返し聞くのです。いい学校は人により違うので一概には言えないのですが、彼は執拗に聞いて来ます。ホームステイに関してもしかり、個人で交渉できるのか?家族はいいのか?泊まる家を指定できるのか?と聞かれますが、ホームステイは宿で管理しているわけではないので学校と話してくださいとお願いするしかありません。

セマナサンタの期間中、早朝にイベントを見に行くお客様が多かったので朝食を昼食に切り替えましょうと提案した際、彼は僕は興味がないから行きませんと言います。では朝食を準備しますねと言うと、いや昼食でもいいですよ、何時ですか9時ですか?と言われます。僕はそれでは9時でと答えました。昼食が9時ってこともないだろうに思うのですが・・・翌日セマナサンタの準備を見に行き、途中食事を作るために宿戻ります。ところが9時に昼食の準備をしているとやっぱり僕もセマナサンタを見に行って来ますと言われます。それでは今は食事はされませんかと聞くと彼は「みんなと一緒でいいです。冗談ですよそんなにしなくてもいいですから」と言うのです。僕には彼の何が冗談なのか理解することができませんでした。準備した材料を廃棄しました。

部屋に虫が出たと言われます。ここは緑が豊かなのである程度虫が出るのですが、彼の言い方は虫が出るなんてと言っているように感じた僕は謝罪し、部屋を変えることを提案しましたが断れてしまいました。僕は宿代は結構です申し訳ございませんでしたと謝罪するしかありませんでした。

一時が万事この調子です。

彼ほどではないにしろこの宿の清潔感が足りないと感じているお客様もいるようで、毎朝自分で掃除をされる方もいます。僕は気を使い部屋の掃除に入るときは塩素を使って消毒をするようにしました。日本から持って来た防虫剤をベットにまきその上に布団を敷きます。それでもやはり虫が気になると言われてしまいます。
部屋の鍵が開けづらい、廊下に埃っぽくてサンダルでは滑る、部屋の電気が暗い、なぜ水が毎日来ないのだ、トイレの水に十分な勢いがない、宿の前の道が悪いなどなど。

決してサボっているわけではないのです。毎朝、清掃から始め、シーツ交換、布団干しなど出来ることはやって来ましたが、ここに来てこれはちょっと日本人旅行者のニーズに合っていないのではないかと思い始めたのです。日本人が求める要求がグアテマラでは実現することがかなり難しいのです。物質的な制約もありますし、一人で切り盛りするには求められることが多すぎ、自分ではどうしようもないことまで言われてしまうとこれはちょっと難しいなぁと思ってしまうのです。

旅人の宿として始めたこの宿、これまで泊まって来た日本人宿は3軒しかない僕としてはそれでも頑張っているつもりなのですが、顧客満足度は思ったよりも低いようなのです。当初ターゲットと考えていたお客様と少し違うことに気がついた僕。このままではいけないと思っています。
今後も同様の旅行者を泊めることになればより一層のことを求められてしまうかもしれません。かと言って事前にお客様がどのようなイメージでこの宿を利用されるかは知る由もないのです。

5ヶ月が経ち、軌道に乗り出したかに見えたCasa de kamomosiですが一旦、考える時間を取ろうと思います。しばらく時間をください。今後、日本人を受け入れていいのかどうか、受け入れるとすればどのように接客すれば満足していただけるかを考えます。

設備全般、清潔度、各種ご案内など価格設定も含めて再検討した上で再開の可否を考えることにします。また水の配給問題、道路整備など宿ではどうすることもできない諸問題について日本とは同じようにできないことに対する不満をどのように解消することができるかも検討します。
この考え方が日本人だけのものなのか世界の旅人(バックパッカー)共通のものなのかも知りたいところです。外国人宿に切り替えて、しばらく経験を積むのもいいかもしれません。思わぬところでつまずいた感はありますが、それもまた楽しさの一つと捉えています。僕も日本人ですからこうしたニーズがあることに対して不快感は持っていませんが、やはり日本人相手の商売は難しいものだと感じています。
グアテマラで怠惰を求めて勤勉に至るとは思いもしませんでしたが、ちょっと気持ちがシャッキリとなりました。

とりあえず1週間、宿を休みます。ご利用を検討されていたお客様には申し訳ありません。サンペドロには他にもいい宿がたくさんございますので足を御運びいただければ幸いです。

 

Casa de kamomosi

HIDEKI

 

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日本人のニーズに合っていないかも 宿を一旦閉めます」への9件のフィードバック

  1. マキ

    お久しぶりです。kamomosi オープン間もない頃にお世話になりましたマキです。
    そちらに滞在していた時は余りにも居心地が良くて3泊のハズが結局10泊以上もしたkamomosi あるある客の内の1人です。なので顧客満足度が低いかもと考えられている事に驚きました。
    水の配給など確かに日本とは違いますが、異国を旅してるのだから旅人の方もその環境を受け入れる必要があるのだとも思いますし、非日常を経験するのが旅の楽しみの1つでもあると思います。
    旅人も色々な人がいるので全ての人のニーズに合わせるのは大変な事だと思います。私は辻さんが提供してくださったサービス全てに満足しましたが、kamomosi のスタイルはこう、サンペドロの状況はこう、それが良いと思う人は泊まりに行く、合わないと思ったらそれこそ旅人なので別の場所に移るというのでも良いのかなと思いました。素人の意見ですが一宿泊者として…

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      マキさん
      おーマキさん久しぶりです。うんこを詰まらせたこと今でも内緒ですが覚えていますよー笑
      日本では当たり前のことでもここでは難しいというのはなかなか理解してもらえないものです。でもそれをヨシとするのがちょっと癪なんですよね。異国を旅する人に立ち寄ってもらってちょっと一息つけるような宿でありたいと思っているからです。当初は一応達成できていたと思っていますが、予期せぬ客層に正直、戸惑っているのです。宿として戦略を練り直さなければいけないと感じました。でもそれは僕にとって新たな課題ですから、やりがいもあるのです。困った時には一旦立ち止まって自分の状況を見直すことは大切なことですから、慌てずに何ができるかを見極めたいと思っています。
      kamomosiが良かったとあまり持ち上げられるとますますハードルが上がってしまうのでそこそこにお願いしますね。

      返信
      1. マキ

        ぎゃー全然内緒になってないです!言い訳をすると私のウンコが特別デカかった訳ではなく事件当日ちょっと前から流れが悪かったそうです(笑)奮闘したにも関わらずあとちょっとが流れなかったのは今でも口惜しくほろ苦い思い出です…その節はご迷惑をおかけしました。
        今まででも一息どころかだいぶくつろげる宿でしたが、辻さんの理想は果てしなく高いですね。だからこそのkamomosi なんだなぁと改めて思いました。新生kamomosi 楽しみにしてます!

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    1. HIDEKI 投稿作成者

      CAVAさん
      ありがたいお言葉。それもいいですね。
      あ〜焼酎飲みたい 次回はカンクンで買ってこようと思います。一緒に飲みましょ

      返信
  2. ホーリン

    久しぶりにブログを見て、宿のお休みのお知らせにびっくりしました。

    辻さんは、辻さんなりにこだわりを持って良い宿にしようと考えて切り盛りされており、今までたくさんのお客さんが訪れていて、評判良いですよ。

    だから、グアテマラで清潔で完璧を求めるのはそれ相応の値段を取らないといけなくなると思うし、できる限りで大丈夫だと思います。

    100人いたら100人の考えがあり、全員に好かれることは難しいと思います。

    なので、気を張らずに他の宿などに泊まりに行って清潔さを比べて見たり、自分なりにできることを何か頑張ってみればと思います。

    日本の反対にある中米で頑張ってる辻さんの活躍を陰ながら応援してます(^_^)

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      ホーリンさん
      メッセージありがとう。僕はいたって元気にやっています。
      なんといったらいいのかですが、あえて言えば僕の商売に対するイメージが弱かったのだと思います。ただ漠然と旅人というイメージだけで始めてしまったことがこうしたことを招いたのだと思っているのです。きちんとターゲットを明確に把握してこその商売であるはずが、大きなミスをしていました。合う合わないに関係なく、当たり前のサービスを提供することが大切ですが人により感じ方も違いますし、ニーズがあればできる限り答えていくべきだと考えました。宿を始めて5ヶ月、自分でも気がついていたことなのにそれをおざなりにしてしまったのです。だからこそ一旦立ち止まって、もう一度、全般を見直すことにしたのです。大丈夫、気持ちはとても前向きですから。そのうち遊びに来てくださいね

      返信

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