伝説のマグロ女を救えプロジェクト発動

メキシコのカンクンで出会ったレジェンド、マルチ。彼女には秘密があって、稀代のマグロ女だと言う。スペイン語でAtún mujer (アトゥン ムヘール)。このブログでも以前書いた通りの女性。

そのマルチが共に旅を続けてきたマルマにすら捨てられ、失意のドン底に堕ちてアフリカからわざわざ僕の元に戻ってきた。久しぶりに会う彼女は劣化が進行し、その状態がただならぬものだということは何も聞かずともすぐに理解できた。

中程度の薄い顔立ち、真っ直ぐに育った杉の様な身体つき、若干の口の悪さを除けばいたって日本人らしい女性のマルチ。潔癖症気味ではあるけれどアフリカの洗礼を受けたためやや改善が見られている様に見える。

話を聞くとアフリカで出会った男性からは「鉄のパンツを履く女」との新たな称号を与えられ、ほとほと困ってしまったと言う。歳も歳なのでそろそろいい人を見つけなければ行く前に後家になってしまいそうで居ても立ってもいられないとオヨオヨとしながらホロリと涙をこぼしている。

さすがの僕もコレはいかん、なんとかしなければと今回の緊急プロジェクト発動の運びとなった。
幸いマルチはウソが上手く、演技も上手い、持ち前の潔癖症癖から身体の手入れも行き届いてるのでなんとかなるのではないかと考えた。

僕はためしに
「あんあんと言ってみろ」
「あ〜んあ〜ん」
なかなかである。AV女優結城ミサ似の声質は男をその気にさせるには十分な声量も併せ持っている。コレに持ち前の演技力を発揮すれば、誰もマルチがマグロ女だとはわからないであろう。
さらに
「下の毛はキチンと手入れしているのか?」
「ハイ、トゥルントゥルンです。最近は尚更に気を使い丁寧に仕上げてあります」
と言う。若干足の臭いはあるけれど、その手の臭いが好きな人もいるので、ためしに抜いだ靴を嗅ぐとメス犬の幸代っぽい臭いがする。体に文字を書きなぐることが好きな特殊な癖を持つ男性に「この牝犬め」とでもお尻のほっぺにマジックで書いてもらえばデオドラント効果と相まってその効果は絶大なものになりそうだ。

僕はしばらく考えてから
「大丈夫だと思う、まだ手遅れではない、症状は進行しているけれどもステージ3だとみた、一緒に頑張って行きましょう」
とそっと伝えるとマルチは嬉しそうに目をキラキラさせて喜んでいる。

僕らはすぐに作戦をたて、行動に移した。

「マルチ、今はちょうどセマナサンタの前祭りでアンティグアには沢山の旅人が滞在している、来たばかりで大変であろうけれど、明日の朝早くアンティグアへ向かい、コレはと思う男子を捕まえておいで、でも決して高望みはいけないよ、若すぎてもダメだ、ちょっと引っ込みじあんぽさのある断ることの出来なさそうな、気の弱いのを見つけるんだよ、そして捕獲したら「訳あって理由は言えませんが、どうか何も言わず、私を助けると思ってサンペドロにご一緒してくださいませ、決して悪いようにはいたしません」と言いなさい、首尾よく戻ったら宿の一番端っこの部屋に入るんだよ、その部屋は外から鍵がかけられる様になっているから」

果たして、マルチはアンティグアへ向かいました。フィリピンで入手した強力睡眠薬入りのチョコを小さな可愛らしいカゴに入れて。

中南米に散在する独り身をこじらせた旅女、旅男たち。サナエ、アケミの様に夢破れ、アツシ、サトルのごとく人に言えない恥をかき、無念のままに帰国した想いを見て来た僕が出来るのはグアテマラの奈落の底でおこなうカウンセリングとお部屋の提供だけです。Casa de kamomosiはこうしたこじらせ女、ヤラカシ男の緊急支援活動をおこなっております。希望を失って失意のドン底にあるお客様、暗い井戸の底でお待ち申しあげております。

この記事は4月1日エイプリルフールに書いたメモを大幅に加筆修正して掲載しました。なお文中の登場人物はすべて仮称といたしました。実名掲載されたと勘違いしているあなた、夢々コメントなどで苦情の申し立てはいけません。墓穴を掘ることになるのでご注意ください。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です