スペイン語留学17週目 サンペドロでのスペイン語留学の費用対効果について考える

サンペドロでの留学は通算で17週になりました。僕のスペイン語はここにきて随分と伸びたと実感しています。英語の基礎があったとは言え短期間で他言語を理解し、こちらの意思を伝えることができるようになったことはとても良い経験になりました。ABCすらおぼつかなかったグアテマラ入国時から比べると驚くべき効果であったと断言できます。それはホセという先生に恵まれたことが大きな要因です。彼の文法のスキルはとても高いものですが、最近僕はレッスンに対して満足度が下がっています。今日は僕が感じるその理由について書きたいと思います。始めにお断りしておきますが、これはあくまでも僕個人の意見です。僕はサンペドロにあるすべての学校を経験したわけではありません。主だった学校に赴きインタビューはしましたが実際のレッスンを受けていないのですべての学校がそうであるとは断言できません。また先生のスキルに関してもまだまだ十分に話せるレベルにない僕がとやかく言うことは失礼であることも十分承知しています。ここに書くことは 一人の留学生が17週間にわたりレッスンを受けてきた感想です。僕はフィリピンとグアテマラで英語とスペイン語の留学を経験しました。両者を単純に比べることはできませんが留学と言うイベントで顧客が感じるであろうことに関して書き連ねるとご承知下さい。
脳に負担がかからなくなってきた理由があるのです

すでに外国に出て1年半以上経ちました。普段の生活において日本語を話すことがほぼない僕は、外国語を話すことに抵抗がなくなってしまいました。日本で日本語を当たり前のように使うのと一緒です。ここでは英語かスペイン語しか話せないのです。それは僕にとって特別なことではなくなり日常の一部となっています。フィリピン英語留学の時は外国語を話すこと自体が非日常であり、レッスンは意識せずとも脳に対して負荷をかけることになっていました。僕の思考は日本語で行われ、英語は言語というよりは新しい数式を覚えるのと同じように暗記という作業と問題を解くという作業に振り分けられていました。新しい言語を覚えるためには脳に負担をかけ続けることが一番良かったのです。しかしスペイン語に関しては脳に負担をかけることが難しくなってきました。普段使いの言語として定着してしまったので特別なことをやっていると脳が認識してくれないのです。わからないことがあってもちょっと忘れちゃったくらいにしか感じてくれないのはちょっと僕にとっては誤算でした。

僕は語学留学においてレッスン中は楽にできることはしないというのが一番効果を上げる道だと思っています。すでにできることはやっても練習になるだけで知識には繋がらないからです。できないこと、やりたくないことをやってこそ効果は最大限得られると思っているのです。現在のレッスンでは苦手な課題が少なくなり始め、練習になりがちなレッスンに疑問を感じ始めています。確かに必要ではありますが、費用対効果を考えるとその効果はかなり減少していることを強く感じています。僕はそれがどうしてなのかわかりませんでした。でも最近レッスンが随分と楽に感じることがあるのです。批判めいたことを言うつもりはありませんが、僕はそれは先生たちの手札が尽きてきたのではないかと思ったのです。それにはいくつか考えられる理由がありました。
考えられる要因として主だったものです

先生のスキル不足

ここは旅行者の通過点であり、長期の留学者が極端に少ないためそうした人たちのためのノウハウがなく、体系的なレッスンを継続的に行う必要がないのです。先生のスキルはフィリピン人の英語教育に対するスキルに比べ劣っていることは以前から感じていました。2〜3週間分のルーティンを繰り返しているためその期間を外れると極端にレッスンの質が下がってしまうのです。同じようなレッスンに戻ってしまったり。本を読ませるようになるのは他の留学生の例を見てきました。
それは現在のマリアのレッスンからも伺えます。当初、僕は会話と形容詞に特化したボキャブラリーを増やすレッスンを彼女に提案しましたが、1ヶ月経たずにで彼女のネタは尽きてしまいました。彼女が始めたのは彼女流のレッスンでした。それはここにやってくる旅人のためのレッスンです。彼女流のレッスンをしている時は、教え方がまるで違うのです。とても上手に分かりやすく教えるマリアにちょっと驚きました。おそらく僕が初心者であれば満足度はとても高かったでしょう。でもおそらく今月末には未来系まで達してしまい。彼女のネタは切れてしまうことは明らかです。なぜなら彼女もまた継続的に教えるスキルを持っていないのです。
それはホセにも言えます。文法を教えたらとてもうまいホセですが、僕がほぼ知識的に承知してしまった今、彼は会話の練習に切り替えてしまいました。新しい文法を教えることをせず、先に進みません。僕は復習が必要だと思っていましたからそれも良かったのですが、留学期間の限られた僕は少し心配になり彼にあとどのくらい習わなければならない文法があるかを尋ねました。すると彼はそんなには多くないと言ったのです。僕が文法書で確認する限りではまだ道半ばといった感じなのです。でも彼が持っているテキストにはこのあとやるべき文法のページがないのです。彼が困惑しているのは明らかでした。彼とは17週間に渡る付き合いです。彼の性格からして新しいことを教えないことはあり得ません。おそらくこれまでのようにスムーズに説明することが難しいのではないかと思いました。
学校の経営体質と資質管理
彼らのスキルは決して低いものではありません。教え方はとてもうまいと思っています。しかし必要とされていないことに対するスキルを磨くことは彼らにとっても無駄なのです。ですから今回の僕のように長期で学びたい人にとってはこれ以上やってもこれまでと同様の効果を得にくくなってきていると考えるのがいいと思っています。TOECなどのような試験対策をするコースがあるわけでもなくスペイン語検定用のレッスンもありません。当然独自のテキストもなく組織的な教育メソッドを確立していない学校ではこの辺りが限界なのではないかと思うのです。先生の人間性やスキルに頼らざるを得ない学校はフィリピンにもありますが、そうした学校は競争に勝つことができずに生徒が激減してしまいました。サンペドロは小さな村に多くの学校がありますが、いずれの学校も同様のレベルであることから単に生徒(旅行者)の確保が大切な要素であって学校の特色を売りにすることなど考えてもいないのでしょう。必然的にそれは価格に反映されます。
低い賃金体系
先生の給与は決してよくありません。それはフィリピンでも同様でした。よほど先生という職業が好きか向いていなければ必要以上のことを自ら学び、スキルアップをしようとは思わないでしょう。年間を通じて留学者が来るわけではなく留学者の少ない時期は他の仕事をせざるを得ない彼らにとって、そこまでする価値はこの仕事にはないのです。教育も大学まで行っているわけでもなく、中学程度の学力を持つ人々がほとんどです。それは残念なことではありますが仕方のないことでもあるのです。英語が多少できることが大きなメリットとなってしまうこの土地で望むべくもないのです。より優秀な人材は都会へと流れていく構図がここにもありました。
以上の理由から僕はレッスンに満足感を得られなくなってきているのだと感じています。英語と比べるとまだまだ僕のスキルは低いことは明らかなのに、新しいことを知る驚きや喜びがなくなってきているのは僕が話せるようになってきているだけではないのです。生徒が自分自身をマネジメントしなければならない状態はあまり良いとは言えません。フィリピンの経験を踏まえて僕なりに考えて要望したレッスンはこれまでのところ叶っていません。スペイン語にはスペイン語のやり方があることを十分承知の上ですが、自分のスペイン語の弱点を考えるとレスポンス、発音、ボキャブラリーという結論に達するのです。英語でも僕はこれを軸に先生がことごとく弱点を潰してくれました。文法を全く抜きに5ヶ月間レッスンした結果、僕は人並みに話せるようになりましたが文法という問題を抱えたままになっています。今は文法書を読みながら体系的に復習を独自にやっています。スペイン語では基本的な文法はできましたが、より込み入った話をするための文法を習えずにいるのです。しかもレスポンスの練習やボキャブラリーに関しては僕がレッスン中にこちらからリクエストをすることでなんとか維持できている状態です。語学学習において自分自身のマネジメントはとても大切な要素ですが、学校が提供するべきサービス(有償)までこちらで管理しなくてはならないこに疑問を感じます。
かなり個人的な感想を書きましたが、サンペドロでのスペイン語留学が役に立たないと言っているのではないのです。たった2週間で結構話せるようになって旅立っていく旅人を多く見ていますし効果の大きさは僕自身感じています。僕が感じていることは長期の留学者にとってのもので決して短期の留学が悪いとは思っていません。ある程度スペイン語が話せるようになった今、僕に必要なことはおそらくアンティグアのような大きな町で留学するべきだと考えています。今月いっぱいはここで勉強をしますが、おそらく留学に関する記事は大きな変化を望めないかもしれません。あと数回スペイン語留学に関する記事は掲載予定ですが、今後はkamomosiの企画やちょっとしたニュースを書いていくことになると思います。
今日の一言
僕の部屋のある階だけ電気がつかないのです。原因は不明です。コンセントには電気が来ているのに電球だけがつかないこの不思議な現象。電気屋さんが調べていますが原因がわからず困っているようです。考えると電気がつかなくなったのはグアテマラのお盆に入った直後からでした。今日もホアニータと話していたのですがその時に僕が言ったことがちょっと気になっています。
ホアニータも申し訳なさそうにしているので僕は「きっと幽霊が電線に入り込んで電気を食べちゃっているんだよ」と冗談で言いました。そして「屋上で凧揚げをして糸を切っちゃえば、幽霊もきっとアディオスだよ」というと彼女は笑っていました。
このあと僕は実際にやってみても面白いなと思ったのです。もしそれで電気がついてしまったらそれはそれでブログの記事的にも楽しいのにと思ってしまいました。凧にしがみついて天に帰っていくご先祖様の霊を想像するとちょっと可愛らしくもあるのです。スペイン語で幽霊はファンタスマスと言います。響もなんだか可愛らしいと思いませんか。

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