スペイン語留学16週目 このままでいい

マリアとのレッスンは動詞の説明と活用に終始します。思っている以上に僕は単語を憶えていました。正直こんなに頭に入っているかと思うほど答えられるのです。もちろん怪しいのもたくさんありますが、「この音の感じはこんな意味」と答えるとマリアはかなり困惑気味に「そうだと」答えます。一体このおっさんの頭の中はどうなっているのだと探られているようです。例えばalcanzarという動詞は英語で言うto reachにあたります。僕は高いところにあるものを取るジェスチャーを使って説明しました。それと先に行ってしまった人に追いつくと言う動作を説明します。僕はこの単語を知っていますが日本語や英語で何と言って表したらいいのかわかりませんでした。だって普段使う機会がまったくないのです。マリアは意味はわかっているようだけれど本当に大丈夫なのかといぶかしんでいるようです。いろいろなシチュエーションを使って説明をしてくれました。僕はふと届くと言う日本語を思いつき単語の隣に書き込みました。彼女が最後に業を煮やして英語ではto reachと言います。すでに英語でも日本語でも言うことができないことに僕は満足です。だんだんとニュアンスで覚えている単語が増えてくるのはいい兆しです。日本語で学ぶという考え方が僕は好きではありません。国語を数字で習わないと一緒のような気がするのです。子供はアルファベットの並び方に疑問を持ちません。単語はすべて音から覚えますし、言葉の使い方も音からです。その言い方に彼らは疑問を持たないのですから。

dejarという単語もかなり怪しい答え方でした。雨雲がやってきて雨を下の人にぶちまけて去っていく絵を描いて雲が雨をおいていったと説明しました。この説明でわかるマリアもすごいと思いました。これ、日本語でなんという表現になるのでしょうか。残していく、去った、離れたあたりでしょうか。これは英語でいうto leaveにあたります。別れる、降りる、忘れるなどの意味もある単語です。でも感覚的にしか覚えていない僕にとっては雲が雨をおいていくイメージしか持っていないのです。でも去るにはsalirという動詞があってまったく困りません。to leaveは外国で知り合った人にいつ日本に去るのと言われるときぐらいしか使いませんし。忘れ物のときに少し使うくらいでしょうか。僕のイメージのあやふやさはこんな感じなのです。あえて日本語訳にするとすれば”そのまんま”くらいのイメージしかありません。英語にしろスペイン語にしろ日本語に直すとたくさんの意味を持っている動詞はいちいち日本語にしていると会話においていかれてしまうのでぼんやりしたイメージさえ持っていれば僕には十分なのです。
かれこれ100個以上はマリアに質問攻めにあったでしょうか。マリアはいいわね、問題がないわと言っています。今度は僕が怪訝な顔になってしまいます。とはいっても動詞の最後がARで終わるレギュラーの動詞だけです。ER IRで終わるレギュラーの動詞、イレギュラーの活用が必要な動詞群がまだあります。繰り返すことが大切です。定着するまでコツコツとやります。
ホセとのレッスン
発音はかなりマシになっているような感じです。あんなに苦手だった読むことがだんだんとできるようになってきました。おそらくこのひと月で最も伸びたスキルでしょう。自分でもちょっと驚いてはいるのです。英語でもそうでしたが発音の練習は本当に辛いけれど耳と目を同時に鍛えることができるとてもいい練習です。読むことによりボキャブラリーも増えるし、言い回しもなんとなく覚えていくのです。門前の小僧習わぬ経を読むと言いますがまさにその通り、他言語は口から学ぶのが一番だと実感するのです。
発音の練習が終わるとホセが珍しく雑談を始めました。話が終わると話した感想を聞いてきます。僕はいつもと変わらないよと答えます。ホセは今スペイン語を話していたじゃないか。何も感じないのかと聞き返します。僕は何もと答えるとちょっとがっくりきたような仕草をホセがしています。どうやらホセは僕がグラマーに苦労しているのを見て、彼もまた手をこまねいているようです。すでに頭では理解しているけれど使うことにつながらない僕のスペイン語に困ってしまったのでしょう。彼から少しの間グラマーはストップして会話を中心にレッスンを進めてみよう。あまり細かなことに気を使うことなく会話をするだけのレッスンにしてみないかと提案を受けました。
う〜ん思うようにはいかないものです。語学は幾つかのパートに別れています。読む、書く、話す、聞く、文法。いずれのパートも大切なのです。僕は英語でそれを知りました。どれか1つのパートが伸びることはないのです。グラマーが伸びないのは他に原因があるかもしれません。おそらく話す、読むが足りてないと思います。まだ3ヶ月半ここはいったん引いて仕切り直しです。
今日の一言

うまくいかないときはこんなものです。もしかしたらスランプなのかもしれません。でもそんなことを気にすることすらできないほどスペイン語漬けの毎日は荒療治にはなっているのかもしれません。なにせこちらが話したくなくても村を歩けば話しかけられてしまうのですから、勉強は勉強と割り切ってしまうのがいいのかもしれません。
昨夜は僕が泊まっている階だけ停電でした。下の階の部屋でシャワーを浴びてベットにごろり、インターネットもなくブログも今朝になってとやっとやりました。時差の関係で更新はできていると思うのですがお待たせしちゃってゴメンなさい。

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