トラブルメーカー 今回は暴力シーンが含まれています18禁です。

トラブルに巻き込まれる癖がある僕。これまでも沢山のことに巻き込まれてきました。今回はもがけばもがくほどドツボにはまって行きどうにもなりません。バイクの再入国ができずにグアテマラから撤退です。その間いろいろなことが起きました。

グアテマラのバイクの滞在は90日可能です。ただし再入国するためにはさらに90日後でないと入れません

去年の暮れ、僕はグアテマラに入国し3ヶ月弱の滞在をしました。スペイン語の留学が目的です。グアテマラの査証は3ヶ月です。一旦外国に出なければなりません。僕はメキシコに戻るために国境の町へ向かいました。そこでまずはバイクの手続きをしました。税関に赴き書類を提出します。ここで税関の女性が僕にまた戻ってくるのかと聞きました。僕は戻ってくることを伝えると女性は今回の書類をそのまま使って何やら手続きをしてくれました。僕は次回入るときにこの書類を提出すればすんなり行くのだと思い喜びました。このとき僕のバイクは出国していないことになっていたのです。

2ヶ月をメキシコで過ごした僕は再びグアテマラに向かいました。僕自身の入国はなんの問題もありませんでした。ところが税関に行くと係員が首を傾げています。そして今回は4日だけしか入国を許せないというのです。話を聞くと僕のバイクは出国していないので残日数が4日しかないことが判明しました。僕はパスポートを見せ、確かに出国していることを告げますがここではどうにもならないので町の税務署に行って聞くように言われました。

ケツアルテナンゴのSATへと向かいます。宿のタカさんに事情を話すと一緒についてきてくれました。窓口で話そうにも”ここではない”の一点張り、グアテマラシティーへ行けというばかりです。まったく取りつく島もありませんでした。タカさんは彼が世話になっている税務員のところに行きました。そしてわかったのが後30日待たなければグアテマラへの再入国は無理だと言うことでした。僕は仕方なく戻ることを決めました。

国境まで引き返し出国することを告げます。そこで僕はあと30日後に入れるか確認をしました。ところが係員はあと90日しなければ再入国はできないというではありませんか。僕はケツアルテナンゴでは30日と言われたことを伝えます。すると彼はそのときはそうだったかもしれないが君は今回入国しただろ、だからこれから90日だというのです。それならば最初から言ってくれれば入国などしなかったのになぜ今になってそんなことを言うのか、売るわけでもないし、たんにスペイン語の勉強をしたいのにどうしてダメなのだと食い下がりました。どう粘ってもラチは開きませんでした。僕は意気消沈です。

すると彼はこういうのです。方法は二つある。一つは90日待つこと。もう一つはこのまま不法滞在して出国するときに罰金を払えば良いと言いました。書類には罰金300ドル以上と書いてあります。僕は300ドル以上と書いてあるじゃないかいくら支払えば良いのだと聞くと1000ドルのときもあるし100ドルのときもあると言うのです。僕はどういうことか聞くとそのときのインタビューによって変わるのだと言います。さらに君は150ドルで良いよと言い始めました。僕はこれはヤバイとピンときました。このまま滞在したらいったいいくら請求されるか知れたものではありません。

僕は諦めてメキシコに抜けるほか仕方ありませんでした。
これにより新たな問題が・・・3ヶ月間僕はバイクをカンクンに保管することになりました。野ざらしで動かさない日々が続いた後、果たして問題なく旅を再開できるのか、あいにく雨季に入り、条件はかなり悪くなりそうです。心配事はつきません。

 

メキシコの強盗だったのか

土砂降りの雨に祟られながら僕はカンクンに向かいひた走ります。山の中で滝のように流れる泥水を3時間も眺めて停滞し、ヘルメットの中にまでしみてくる冷たい雨に震えていました。10時間以上も走り辿りついた小さな町、ここでやっとホテルを見つけました。翌日は朝から雨。僕はそれでも出発しました。すでに濡れてジメッとしたヘルメットをかぶりカッパをきて走り出します。幸い洪水になることなくまっすぐな道を走れます。しばらくすると雨がやみました。濡れたものが風で乾き出したことカンペチェの町に着きました。そこで給油をすませてメリダへと向かいます。

ここで僕は前を行く赤いプリウスに追いつきました。80キロほどの速度だったので僕はプリウスを抜かしました。するとプリウスは僕の後ろにピタリと張り付き、煽り出したのです。”あ〜めんどくさいなぁ”と僕は最初思いました。メキシコ人はバイクは遅いものと思っているようで抜かされるとちょっとカチンとくるような気がします。でも一般に走っている150ccほどの小さなバイクではないので大抵はあっという間に後方へと去っていくのですが今回は違いました。追いかけてくるプリウスをやり過ごそうとしますが後ろに張り付いて抜かしません。130キロほどの速度で逃げてもピタリと付いてきます。僕は”まずいなぁ”と思いました。約10キロほどもそんなことが続いたあとプリウスは猛然と僕を抜かし前に割り込むとブレーキを踏んだのです。僕は急ブレーキをかけて止まりました。前に止まったプリウスからデブのメキシコ人とほかに2人が降りてきます。僕はバイクを降りてヘルメット脱ぎました。”これはやられるな”と思い覚悟を決めました。あいにく車の通りは全くありません。案の定デブの男が僕のことを小突きます。ほかの二人もやいのやいのと言いながら同調します。

トラブルだらけの毎日にうんざりしていた僕の頭の中でプチッと何かが切れる音がしました。デブが何か言いながら再び僕を小突こうとした刹那、僕はデブの股間を思いっきり蹴りあげました。デブが倒れたところで頭を蹴り上げ、腕をとって全体重をかけてやります。ボキンと鈍い音がしてデブは叫びました。ほかの二人がひるんだところへ一気にヘルメットで殴りつけます。二人目は一発で倒れこみました。もう一人がたじろいだところへ殴りかかり動かなくなるまで殴りつけました。二人目がヨロヨロとしているので再び戻り顔を蹴りつけます。デブはごめんんさいとスペイン語で謝っています。”僕は銃があるだろ出せ”と言いますが持っていないと言い張ります。もう一度3人を動けないように蹴りつけて物色しましたが見つけることはできませんでした。車の鍵を抜き、3人の元へ向かいます。三人は完全に戦意喪失していたので鍵を見せて別のがあるだろうと言いましたが、ないと言い張ります。僕は”ふざけるな!出せ”と日本語で怒鳴ると予備の鍵は鞄だというので鞄を開けその鍵も取り上げました。ジャングルの中に僕はそれを思いっきり投げて追いかけてこられないようにします。

念のためもう一度だらしなく転がっている男の頭を蹴り飛ばし、かろうじて座り込んでいる二人目の横っ面を落ちていた石で殴りつけるとグンナリと倒れこみました。最後にデブの元へ行き殺してやろうかと思いましたが腕が変に曲がった男が必死で謝るので持っていた石を思いっきり顔に投げつけるとぎゃーと言って血だらけになった顔を抑えて倒れ込みました。僕の限界です。彼らなら躊躇なく僕を殺したでしょう。僕には人を殺す覚悟がまだできていないのです。僕は手の甲に感じる鈍痛と上がった息を整えてブルブルと震える足を悟られないようにバイクへと引き返します。もう一度彼らを見て路上に倒れたままなのを確認してバイクを走らせました。メリダまで100キロあまり、僕は生きた心地もしませんでした。どこにも寄らず、僕はカンクンに向かいました。

宿に着きホッとしました。いつもと変わらぬ宿の雰囲気に体の疲れがどっと出て、手の甲がズキズキと痛むのに気がつきました。ちょうど来ていたKさんに話をすると”あそこら変は去年そんな強盗が出たんだよ、きっと外国ナンバーだし外国人だとわかって出来心でやったんだろうね”とのことでした。彼らが本当に強盗だったのかはわかりません。グアテマラに続いて2回目のトラブルです。幸運が2回続きました。でも幸運に3回目はないのです。人を殺す覚悟がなければきっと僕がやられる番です。以前「ざらつく気持ち」に書いたように、メキシコ人はやったりとったりの覚悟があるようです。それは僕にとっても非常にやりやすいのです。日本なら大変なことですがやらなければこちらが彼らのようになっていたでしょう。悪いことは悪い。でも舐められてばかりも悔しいのです。商売などの取引きの場ではどうにもなりませんが、暴力に訴えてくるやり方であれば互いに納得済みで解決出来るこの国のやり方に僕が順応できるかどうかはまだわからないままなのです。あのとき拳銃が手に入ったとしたら僕はどうしたのかと毎日考えています。

にせものかよ!

僕は前回滞在時にバイクの整備をしました。消耗パーツやボルトの増し締めなどなどの整備です。その時に交換したチェーンがどうにも伸びるのです。500キロも走るとガチャガチャとたるんだチェーンの音がします。その度にバイクを止め、チェーンの調整をします。いったいどれだけ伸びるんだと思うほどすぐに伸びていきます。これはRKではないなとわかりました。おそらく安物の中国製をつかまされたのです。
RKは日本の大手メーカーでレースにも使用される信頼性の高い会社です。僕は店で中国製はダメだというとRKの箱に入ったチェーンを出してきました。僕はそれを見て安心してしまいました。金額は高かったのですが信頼性には変えられないと思い買ったのです。おそらく箱だけRKで中身はにせもの。もしくは取り付けの時ににせものに差し替えたのでしょう。なんともやりきれない気持ちです。お金を払っても正当な品物が受け取れないことを学びました。見る目が消費者にも求められるのは昔の日本では当たり前のこと。大切なことを僕は忘れていたようです。
さて今後のことを考えるとこれはちょっと問題です。伸びたチェーンを調整するためにはセンタースタンドを立てなければなりません。そのためには荷物を全部おろす必要があります。次に後輪の軸を緩めてタイヤを後ろに引っ張ります。自転車であればチェーン引きはとっても楽ですぐできますが。バイクの場合は最低30分はかかります。1日走れば伸びてしまうこのチェーン、調整幅がほぼなくなってしまっています。騙して使っても5000キロがやっとでしょう。排気量の大きく、荷物の重い僕のバイクではチェーンの品質がとても重要です。そのままほっておけばやがてチェーンが切れて足を怪我するか、転倒、クランクケース破損もあると以前言われました。転倒、怪我はほっておいても治りますがバイクは直りません。本物を手に入れるためには信頼出来るバイク屋さんに頼むしかありません。ウインドベルさんにお願いするのが最善ですが、僕はグアテマラに行ってしまうため。郵便局に確認に行くことができなければ又してもメキシコ郵便局にうやむやにされてしまう可能性が大です。入国不可に続く大きな問題と成りました。

人様の口にものを入れるということ

僕はロサス7というカンクンの宿にいます。ここでは昼食、夕食を作っています。材料代に調味料代を少しのせただけのシェア飯です。皆さんが美味しいと言ってくださるので、作ってきましたが、考えさせられる問題が起きました。チャーハンを作りましたが”失敗だ”とオヤジに言われてしまいました。炊いた米に芯がありました。ちょっとコワイお米になってしまいました。理由はわかっているのです。注文数が多くなったので炊ける量が宿の鍋では限界になってしまったこと。一緒に食べられるようにと思い、それでもいっぺんに作ろうとしてしまったことです。

シェア飯は宿に泊まる旅人にとって楽しみのひと時。その楽しみを壊してしまった責任はとても大きいと感じました。まして宿のオヤジが失敗だと言い切ったのですから、大変です。夕食代はいただけない、ゴメンなさいと謝りました。人様の口に入れるものを作る以上、妥協することはあり得ないのです。美味しいものを作ることは最低条件。これがクリアできなければ僕は作るべきではないのです。人数増加は言い訳にはなりません。

たとえ1食でも自分が出すお金で買われた食材で作られた料理がまずいとなれば頼んだ人はがっかりしてしまいます。それなら自分で作ればよかったと思うでしょう。だからこそ美味しく作るのが僕の義務です。たとえ1回の失敗であっても”あの宿の食事はまずかった”と思われてしまったら、それは宿の評判にも影響してしまいます。ましてや宿の主人が失敗作だと言い切るのですから責任は重大です。悔しさと情けなさが入り混じった気持ちになりました。

食中毒など絶対に出してはいけないと思って限られた食材で頑張ってきましたが、それはただの独りよがり、いくら頼まれてもやるべきではなかったのかもしれないと思っています。でも今回のこの一件、今後どうしていけばいいのかちょっと考えていかなければなりません。まずやるべきはオヤジが”うまい”と言う食事を作ること。これは最低限クリアしなければならない問題です。僕はここに来てからまぁまぁだなとしか言われたことしかありません。これまで作って来た食事のレベルではおそらく無理でしょう。ご飯の炊き方はもちろん、限られた調理道具、食材、予算の中で作るための工夫をしなければいけません。人様の口にものを入れるということはとっても大変なことなんだと改めて思い知らされました。

今日の一言
うまくいかないときは、もがいてもどうしようもないのです。ただじっと待たなければなりません。当たり前のことを当たり前に。これはとても大変なことなのだなぁと思います。国ごとのルールや習慣に従がおうと努力してきましたが、まだまだそれは難しいようです。裏を返せばそれだけその国に入り込んだ証となるのかもしれませんが、言葉の問題や文化の違いに戸惑うばかりです。イミグレや税関ではまだまだ不本意を感じますし、納得できないことも多く、ついつい日本と比べてしまいます。よく聞く強盗や山賊、メキシコ人の短絡的な考え方がわからないのです。なぜ人のものを暴力で奪えると思ってしまうのかその仕組みはどこから来るのか、もしくは死ぬ覚悟ができているのか。できているとすればどうやってその覚悟を手に入れたのかなど聞いてみなければならないことばかりです。
日本人相手にしても同様です。衣食住は人としての基本的なこと。日本人宿で作る食事のあり方についてもわかっていませんでした。確かに外食や自分で作るご飯で普段通りやっていれば何の問題も起きなかったのです。自分が作ることの意味を探さなければ僕は先に進めそうにありません。
日本にいたら経験できないようなことばかり。嫌なことではあるけれど生きているという実感が湧いています。

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トラブルメーカー 今回は暴力シーンが含まれています18禁です。」への6件のフィードバック

  1. 古川

    メールアカウントが分からなくなってしまったので、コメントにて失礼します。

    いつも絵はがきが届くとホッとしています。それは辻さんの旅路で正直何かに巻き込まれるんじゃないかと不安感があるからです。
    “お気を付けて!”とは言っているけれど、本当はどれだけ気を付けていようが、不運という物はきっと避けられないと私は思っているから…。
    だから今回の記事を読んで辻さんが無事で本当に良かった。
    そして男3人を辻さんが一人でやっつけた事にすごく驚きました。
    今回は相手がそれらしい武器を持ってなかったから運が良かったですね。

    率直な気持ちとして本当に無事で良かった。
    こういう事があると、楽しんできてください!と明るく送り出す事が私には難しいです(T_T)

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      古川さん
      今回の記事よくないですね
      こうしたことになるのは僕に油断があるからなのです。何度も国境付近をうろつき、出入りを繰り返している現在の状況はリスキーだと思っています。実際、悪天候、事故場面など以前より多く出くわしています。僕がだんだんと現地に慣れてきて少し無理をしはじめたこともこうしたことに出会う要因だと考えています。

      旅というより住んでいるという表現に近いスタイル。当然リスクも上がるのです。運不運で言えば運があるようです。でもそれは長続きするものでもないことを承知しています。移動の最中も出会う人から強盗には注意してと言われることが多くなっているのは言葉ができるようになってきたのもありますが、僕の旅のスタイルが人々に不安感を与えているのかもしれません。

      今回、グアテマラに入りたいという焦る気持ちとメキシコへ戻らなくてはいけない苛立ちから、3日間かけるところを無理して走ったことも原因です。いつもより速度を出し、長時間走るという自分に課したルールを破ってしまったのは今後の反省点です。

      ご心配をかけてしまいごめんなさい。避けられるトラブルだったのに自ら招いた失敗でした。”気をつけて”という言葉の重さを忘れていました。中米に入り、強盗の出る道の話を聞くようになっています。この辺りでは僕のバイクはかなり大型の部類でただでさえ目立ちます。相手に出来心を作らせない心配りができればいいのですが・・・。

      返信
  2. TERUSHI TODAKA

     はじめまして。

     フィリピン留学の記事から、辻さんのブログは、ほぼ全部読ませて頂いてる隠れファンですが、残念ながら、うら若き女性でも無く、辻さんより年長のオヤジです。
     いつもならコメント残そうと考えても思いとどまっていたのですが、今回の記事ばかりは見過ごすことが出来ませんでした。

     非常に究極の選択 やるかvsやられるか 特に今回のように 殺すかvs殺されるか 日本に於いては皆が絶対に人殺しなんか薦めませんし、辻さんもそこまで頭をよぎることは無かったかと考えます。が、しかし、今回の場合致し方無いということを辻さんに伝えたくてコメントを書きます。
     
    私が逆の立場なら自分のとった行動は本当に正しかったのか自問自答し、葛藤が続き、心が晴れるまでにはかなりの時間がかかるでしょうし、一生晴れることは無いかも知れないと・・・、そんな時嘘でも誰かに「お前のとった行動は正しかった」と言って貰えると少しは救われるように思えるからです。特に異国の地に於いて、辻さんの心の渦が如何ほどのものか考えるだけでも、とても他人事と放っておけませんでした。

     辻さんは確か武道を嗜まれていたと記憶してますが、私も空手をかじってました。ですが57歳の今まで、ただの一度も人を殴ったことも、平手で叩いたことすら有りません。ただの臆病者と言えばそれまでなんですが、その臆病が故にトラブルになった時に幸いしているのかな?とも考えます。
     その時はどうして引いてしまったのか、引かないでやれば良かったのにといつも後悔と情けなさが付きまといます。これは今の様なオヤジになってもです。
     今回の件は私の人生のどんなトラブルよりも比較にならない位、切羽詰まった状況だったのでしょう?安全極まりない日本とは対照的に、最も危険な南米メキシコでの出来事です。臆病者の私でさえその場の状況なら、やはり覚悟を決めざるを得ない修羅場だったと想像してます。
     私が言いたいのは、絶対に死なないで欲しいということです。人を傷つけることが良いことなんて誰も思ってないし、力をひけらかすなんてことは必要無いことですが、降りかかる火の粉は払わざるを得ませんし、特に身内や親しい者に危害が及ぶような事が有れば身を呈して戦うしか私でさえ選択の余地は有りません。もちろんわが身においてもです。
     好む好まないに関わらず、2度あることは3度も4度も残念ながら異国の地では起こるでしょうし、辻さんもその事を嫌というほど実感していることと思いますが、これは妄想では無く現実です。どうぞご自愛下さい、
    そして生き抜いて下さい。

     道理が通らない、矛盾だらけで何が正義か真実か判らないのが異国の地なんでしょうね?日本人は特別で、いい加減なのがスタンダードという人もいますが、それを捨ててしまったら日本人では無くなってしまうと私は思いますし、辻さんは最近では珍しい立派な日本人だと感じます。でも最悪、命の危険を感じたならば一時でも日本人を捨て世界人にならざるを得ない時もあるかも知れません。それはそれで致し方ないことです。とにかく生き抜いて下さいます様に、遠地日本の九州より願って止みません。

     追伸、 本当は、大好きなバイク(オフもオンも両方)やキャンプ、英会話など話したいことは山ほどあるのに意外なことで初コメントなってしまいました。オヤジの戯言ですが、またコメントします。

    TODAKA

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      TODAKAさま
      コメントありがとうございます。またいつもブログを読んでくださっている事、重ねてお礼を申し上げます。
      今回のコメントいただいてから考える時間が必要で返事が遅れてしまいました。ごめんなさい。
      初めていただくコメントがこのような恥ずかしい記事としてしまった事は僕の所為です。がこうしてコメントいただけるような記事であった事だと前向きに捉えたいと思います。

      自己責任という言葉が取り立てられる事があります。それは外国で起きた邦人誘拐殺人や日本国内で起きる事件などに対するネット上のコメントや匿名性のSNSなどで使われています。マスコミもそうした声を意見の一部として取り上げています。人様に迷惑をかけてはいけない、なぜ危険だと言われているのに行ったのか、助けるのは税金の無駄遣いだ、かかった経費を払わせろと言った意見を見聞きしてきました。今回の件もまさにそうした部類に属する話だと思っています。状況的には無理をした僕が招いたリスクです。望まずに当事者となった時にどう対処するかは結果からしかその良し悪しを判断されません。今回の記事おそらく両方意見があるだろうと予想していました。僕は法的にいう正義と善悪という概念は違うものだと考えています。そして自分に降りかかる火の粉は自分で払わなければ理不尽な行いに我慢するしかない事も理解しているつもりです。今回逃げる事は出来そうにないと感じた時一瞬死を覚悟しました。グアテマラで山賊に遭った時には感じなかった恐怖を感じた時、覚悟を決めないとダメだと自分に言い聞かせました。バイクから降りた時には相手がどうであれ行くと決めていたのです。そこに道理や正義といった理由はすでに僕の中から消えていました。もっと原始的な部分の感情に支配されていたと思っています。ですから理由のいかんにかかわらず僕がした事は肯定されるべきものではないのです。スペイン語が十分であったなら状況は違っていたかもしれません。でもそれは言い訳にしかなりません。こうしたトラブルを避けるように運転のルールを守ってきました。メキシコ人の運転は荒く、互いに競争するような面がある事を知っていたにもかかわらず彼らの土俵に乗っかってしまった僕のミスでした。ここはメキシコで彼らのルールがあり、どこの国の人間であるかは問題とならないのです。

      いったん始めてしまった喧嘩はきちんとカタをつけなければならない事が日本との違いだと思っています。彼らとてそれは同様でしょう。勝てない喧嘩を望む事はあり得ないし勝てば何かしらの褒美を頂戴しようと考えるのです。仲裁する者はなく負ければすべてを失う事は受け入れがたいと考えている僕は一般的にはやってはいけないと言われる逆らう行為に出てしまいました。武道といったものではなくそれは犬の喧嘩と同じです。立派な日本人などではありません。せっかく頂いたお言葉ですが私にはとてもそれをお受けする事が出来ない行いです。

      最近、少し旅をナメていました。先人の知恵に従わず、自分の好き勝手でも旅ができるなどとおごっていたのです。日本との違いに腹を立て彼らのやり方を否定する事の愚かさがこうした事を招くのだと反省しています。義なき力は暴力であり、力なき正義は無力なりもまた真であると考えています。今回の行いが正義であったか暴力であったかはわかりません。ただ悪行を行えば自らが汚れ、行わなければ浄くあれるというのなら後に今回の件がどうであったかわかる時が来るのだと思います。僕に相手にそうした気持ちを起こさせない力があれば今回の愚行はあり得なかったでしょう。まだまだ何もかもが足りていません。

      最後になりましたがあたたかなお言葉ありがとうございます。今後はこうした記事を書かないように旅を続けます。安全第一ですからね。皆さんに心配をかけてしまいました。”気をつけて”という言葉の意味をこの歳になって知りました。
      バイクの事、キャンプの事、英会話何でも気軽にコメントしていただければ幸いです。僕の旅はある意味で皆様に作っていただいているような面を持っています。指令をいただければ企画としてチャレンジもしますので今後とも宜しくお願いします。

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