沈没というほどでもありませんが 日々雑思

このところあまり話題もなく更新する記事がなかったのでご無沙汰をしていました。日本に頼んだ荷物とカナダに発注したバイクのパーツが届くのを待っています。日本からの荷物は税関で通関中の表示は4日経っても変わりません。長引けばどんどん中身を取られてしまう危険を孕みます。以前、iPhoneを送ってもらった人は箱しか届かなかったという話も聞きました。抗議しても最初から箱しか送られてこなかったと言われどうにもならなかったそうです。不安と期待を感じつつ出発を待つ身は辛いのです。こうした時は何をやってもダメ。別件でもトラブルばかりでまったく進捗もありません。ひたすらやれることをやって行くしかないのです。ビールとテキーラを飲みながらもう少し待つことになりそうです。

管理人も楽じゃない

宿の雰囲気は泊まる旅人によって作られているのだなぁと感じています。日に日に変わる宿泊者を見ていて思いました。日本では黄金週間が始まりました。旅人がまとう雰囲気が変わりました。雰囲気はその人の旅の長さにより違います。話す内容や行く先、宿での過ごし方まで全然違うのです。旅人のタイプは3つ。短期の旅行者、長期旅行者、短期旅行を重ねてきた旅人がいます。短期旅行者は日々の忙しさから解放され短い期間で全てを楽しもうと意気込み。長期旅行者は移動移動の日常から停滞という移動を伴わない安息を求めます。経験豊かな短期旅行者はバランスを感じます。

様々な旅人が同じ宿に泊まることで宿の雰囲気は作られているかのようです。今回も長期滞在になったロサス7。毎日の食事作りもすっかり定番になり、なぜか管理人のようになっている僕、先日とうとう1日管理人になりました。オヤジが体調不良で寝込んでしまったので渋々1日管理人を務めました。普段はおとなしく外のテラスで1日を過ごす僕ですが、この日はツアーの案内、キューバの情報を泊まった人に提供しなければなりません。出発された人のシーツを片付けたり”こりゃ結構たいへんだぁ”と思いながらも結構楽しいものです。

僕の知っている情報はたいした量ではありませんが、初めて来る方には役立つようでなるべく丁寧にと思うのです。これを伝えることが大変です。中には全部宿が教えてくれると思い込んでる方もいてスマホもパソコンも持っていないのです。今の旅で通信機器を持たずに来る人も珍しいですが、安宿の管理人をホテルのレセプションと勘違いしているようです。宿のパソコンを貸してあげても立ち上げからすべてやってあげなくてはいけません。航空券やツアーの手配まで頼まれます。うまくいかないと自分の所為ではないと第一声、これはやばいなぁと感じて個人情報はご自分で管理された方がいいですよとやんわりお断りしました。カードがはねられ、支払いできなかった時もカード詐欺を心配され大丈夫かと聞いてきます。僕が「もしご心配ならカード会社へ確認された方がいいとおもいますよ」と言っても何をするわけでもないのです。おそらく大丈夫ですよと言ってもらえればもしトラブルがあってもこちらがそう言ったと言われてしまいそうで、久々に言葉を選んで話をしてしまいました。日焼けやジカ熱も心配なようで完全武装です。帽子、サングラス、西部劇に出てくるようなマスク、長袖Tシャツ、手袋、タイツ、ウエストバックとどこから見ても怪しいのです。日本人が見れば一発で日本人だとわかる出で立ちでも、ここではかなりの異様さを放っています。みんなもそれでいくの?と言っていますが本人はいたって平気。

人様の旅の話をとても聞きたいようです。僕は「残念ながら今は旅をしていないのです」の一言で簡単に済まそうとしてもなかなか解放してくれません。興味をそそる話には”絶対にできるのか”と聞かれるので人によりますとか僕の場合はと念を押すのですが、”私はそう思わない”と始まる長い話を聞かせれてグンナリとしてしまいました。キューバの宿の予約をインターネットでしようとしていますがネットのない安宿の予約が出来ないと言います。僕は「この宿にはインターネットもHPもないですよ。行ってみてダメなら他の宿を探すしかありません」と教えてあげると他の宿はどこにあるかと聞きます。僕は自分の携帯で地図を見せてあげますが「でも私は携帯ないもん」と言われ玉砕です。空港か街で地図を買われた方がいいかもしれませんねと心の中でつぶやきました。

食事を頼まれたので作ってもご飯はいらなかったのにと言われ、僕が自分のコーヒーを作っていると私はいりませんよ〜と言われ、翌日食事の要不要を確認するといらないと言っておきながらたかし君が魚を釣ってきたのを見るや今晩作るの〜と言ってきます。僕は食べますか?と聞くと「そんな意味じゃないのに、でも作るなら味見をさせて」と言うのです。僕は食べますかと聞いただけなのにと思いながら言葉の裏を読んだつもりになっているこの人がちょっと気の毒になりました。せっかく海外に来ているのにもっと素直になってもいいのになぁと思うのです。幸いオヤジは回復していたのでその後は「僕はお客に戻りましたので」とハッキリ伝えておきました。夜、僕はみんなが寝た後、戸締りをしようとした時、パソコンいいですかぁと聞かれたので「どうぞ」と答えます。すると立ちげられないと泣きついてきたので「めんどくせ〜なぁ」と冗談交じりに言うと一言「やっぱり〜そうだよねー、私のせいじゃないもーん」
う〜んダメだこりゃ。

 

 

HPを直してくれ

「お客さんこないなぁ〜」「今年は少ないなぁ〜」とぼやくオヤジ。僕は「あっちは満員みたいですよ」「こっちは僕やたかし君みたいな人相の悪いおっさんがいるから敬遠されてるんですかねぇ」とからかい気味にツッコミを入れてもちょっと寂しそうな顔をして「どないなとるのかのぉ」と元気なし。「やっぱりキューバ行きのチケットとか用意しないとだめかなぁ」と言っていたのでHPのことでちょっとアドバイスをすると「誰か直してくれんかの〜」とこちらを恨めしそうに見ている。僕は気がつかないふりをしていると「写真もちょちょちょっと入れて、見やすくならんかのぉ」とたたみかけてくる。いやいやHPを開いて管理画面を見るがHTMLで作られたHPはとっても直しずらそう。「ちょちょちょとかどの口がいってるんですかねぇ」「これやるとしたら大変ですよ」「一から作った方が・・・あっ」と絶句してしまった。オヤジのニンマリ笑った目がこちらを見ている。「ダメダメ、荷物が届いたらすぐにでも出て行くからダメ」と断っても「荷物が来るのは1ヶ月後だ」と言う始末。

確かにロサス7のHPは作りは古いし、情報も更新していない。不必要なことがズラズラと載っていて汚い。肝心の宿の情報も少なくこれではお客さんが判断しようがないのも当たり前。僕が作ったあるホテルのHPを見せるとえらく気に入っていたが問題が。実はロサスのHPは2つある。以前作ったものがパスワードを忘れてしまったため削除できていない。これにまた新しいHPを立ち上げたら余計に混乱してしまうだろう。かと言ってこの問題だらけのHPを作り直すとなると大仕事になってしまう。悩んだ挙句今あるHPをリニューアルすることに決めた。すでに検索で上位にくるロサスのアドレスを変えるとヒットしずらくなりそうなのでこれでは出来上がってからお客さんに知ってもらうまでの時間が勿体無い。

それから毎日、某有名検索サイトの無料ホームページ作製ツールと格闘。できあがったHPを見てもオヤジはマァマァいいんじゃないの一言。まったく憎たらしい。画像を取り入れた部屋や設備の紹介などなるべくシンプルに伝えるように作ったつもり。見どころや情報は金額など変化するものは省き、宿に来ればわかるようにした。この理由はたった一つ、直す人がいないから。本来ならマメに更新すべきHP。ところがオヤジはちっとも仕組みが分かっていないのでおそらく更新は訪れた旅人に委ねられるだろうと思ったから。誰が見てもわかりやすいようにファイルを減らし表や難しいレイアウトをなくしすぐに変更できるようにした。

ロサス7は沼のような住み心地。口コミでロサスのことを聞いてくる旅人が多い宿。近くにある日本人宿の方が人気はあるのだけれど猛者と言われるベテランの旅人にはちょっと知られた安宿だ。長期の旅人には大変心地良いのだが、宿にプラスアルファルファを求める人、あまり旅慣れていない観光命の旅人にはちょっと違うのかもしれない。昔ながらの雰囲気を壊さずに10年間やってきたこの宿、予約サイトで宿泊先を判断するタイプの旅行者にはちょっと向かないかもしれない。各々が自由に自分なりの過ごし方で1日を過ごすこの宿。こうした雰囲気に合わない人がいることも承知。でも長い間旅をしているとこうした宿の居心地の良さがわかってくる。最近あまり見なくなったこうした良宿。ずっと変わらないでいてもらいたいものだ。

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沈没というほどでもありませんが 日々雑思」への2件のフィードバック

  1. あおき

    ヒデキさんにより変わっていく宿の様子見たいです^o^ GWの新宿はすごい人だかりですよ。
    新宿も渋谷も、常に工事していて新しい建物が建ってゆき
    終わりがない感じがして、もー現状でいいのにねと思います。なんだかなあ。

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      あおきさん
      宿って不思議な商売ですよ。昨日と今日ではまったく別物。HPを作っているとき過去に人が書いた評価や口コミを読みました。気にいる人、泊まる価値なしとまで言い切る人様々です。きっと旅人のタイプによって宿の評価は変わるのだと感じました。宿の雰囲気を大切にしながら変えていくことの難しさを知りました。
      新宿は人の思惑が入り乱れ、制御できないほどの巨大な街ですもんね。変わることは必要ですが変わらないことの大切さも忘れたくないですよね。

      返信

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