スペイン語留学10週目 家庭教師のレッスンを受けてみた

やっと10週目が終わったという感じです。ここまでよく頑張りました。グラマーの基本的なことが一通り終わりました。まだやるべきことはたくさん残っているのですがそれは2回目の留学でやることにします。来週もここで勉強をしますが、これまでの復習や弱いところをもう一度やり直すために使います。もう1週頑張ろうと思えばできますが、出国日が日曜日なので来週で一旦終わりにしてグアテマラを見て回ろうと思っています。

レッスンではちょっと気が抜けた感じになっています。フィリピンの時にはなかったことです。おそらく毎日ほぼスペイン語漬けの生活に疲れが溜まっているのかもしれません。なんだかんだ言ってもフィリピンの時には日本語に触れる機会は毎日のようにありました。互いに励まし合い冗談を言って週末にはフェアウェルパーティーがありました。ここではそうしたことがないのです。まだ後1週間もあるのにやりきった感が出てしまうとはヤキが回ってしまいました。

単語も限られたものしか使えない。会話としてももちろん、文法的にもあやふやなことが随分ありますが意思の疎通ができるようになったことでレッスンは随分と変わりました。フィリピンの時に当てはめれば4ヶ月目頃と同じ感じでしょう。同じ感じで進めれば後一月もすれば劇的に変わり始めるところまで行けるような気がします。ビザの関係で一度出国しなければならないのがちょっと残念でもあるのです。前回と違うのはそのままスペイン語圏にとどまって日常的に使わなければならないことです。それもまたいい練習になるのだと思いたいものです。

レッスンは未来形を中心とした練習です。宿題の答え合わせを兼ねて質問を次々とぶつけます。動詞の使い方はいいのですがセンテンスの意味がわからないことがあります。違う言い回しを使って同じことを言っているのか意味が違ってしまうのかを確認しながら進めます。これは英語でもそうなのですが簡単な言い回しほど意味が微妙に異なる使い方があって混乱してしまうことが多いのです。日常会話で使うことが多いこうした言い回しこそ僕は大切だと考えています。難しい話を簡単に言えるように練習が必要なのです。その理由の一つに南米の言語はもともとスペイン語でなかったことにあります。都市部でこそスペイン語だけで話されますが、ちょっと地方に行けばそこの言語が存在しています。人々は両方を使い分けて生活しているのです。サンペドロでも同じ。人々はマヤ語を話しています。彼らのスペイン語のボキャブラリーは都市部の人に比べ少なく、難しいことや複雑な言い回しが必要な時にはマヤ語で話すのです。スキルで言えばはるかにスペイン語を凌駕しています。

こうした人たちを相手に話すことが多くなるであろうと予想している僕は、簡単にわかりやすい言い方をする必要があると思っています。たとえ日本語であってもそれは同じこと。難しいことを難しいままに話すことは誰にでもできますが、わかりやすく簡潔に話すことができるのは大きなアドバンテージになるのです。せっかくグラマーをメインに習っているのですからそうした細かなことを知るためにも僕には質問が大切なことなのです。同時に質問ができるということは僕の理解度を相手に伝えることにもなります。ホセも僕の質問が変わり始めたことに気がつき今日は満足そうにしていました。いかつい顔のホセですがわかりやすくて可愛い面も持っているのです。

 
家庭教師のレッスンを受けてみた
今日はある家庭教師のレッスンを受けてみました。サンペドロには何人かの家庭教師がいます。僕が知っているのは3人です。そのうちの一人のレッスンを受ける機会に恵まれました。友人の紹介で一緒にレッスンを受けられることになったのです。彼らのレッスンにお邪魔させてもらうことにしました。レッスンの形式は会話中心に進みます。友人が会話中心のレッスンを受けていることが理由です。彼はすでにグラマーは一通り済ませており、ボキャブラリーは僕よりはるかに持っています。勉強はできるけど話すことができない典型的な日本人タイプです。彼の努力は大変なもので毎日懸命に練習しているのですが会話となるとそっけない受け答えと決まり文句ばかりとなっていまい、言葉のキャッチボールがうまくできないタイプです。

僕が見たかったのは先生のスキルです。シャイで臆病な日本人に対してどのように口を開かせるのかに興味がありました。なぜなら短期で留学する人にとっては座学で文法を学校の勉強のようにしているだけでは実際に使うことはできないからです。教え方、ボキャブラリー、話題の豊富さ、訂正の仕方に僕は注目しました。その理由はサンペドロにやってくる生徒のタイプに起因しています。ここは南米への入り口となる国です。多くのバックパッカーがここでスペイン語を勉強して南米へと向かいます。それは同時に長期留学者があまりいないことを表しています。2週間から1ヶ月、長くても2ヶ月がいいところでしょう。短期留学者ばかりのこの地で必要とされるスキルは旅で利用する話し方を教えられればいいのです。極端に言えば2週間分のスキルさえ持っていれば誰でも先生になれてしまうのです。生徒は旅人ですから次から次へとやってきます。先生の良し悪しが分かる前に生徒は旅立ってしまい、次の旅人が生徒として入って来くるから高いスキルを必要としていないのです。それは学校でも同じこと。長くいる人からたまに話題がなくなったとか、同じことばかり話しているという話を何回か聞いています。ホセにこの話をぶつけた時に彼はそれがここの問題の一つだと語っていました。
以下は僕の感想であって客観的に先生のスキルを客観的に表すものではありませんが僕が注目した点について考えたことです。

スキル
先生の得意分野は会話だとすぐにわかりました。グラマーは普通です。グアテマラ特有の言い回しを随所で使っています。おそらく都市部のスペイン語にあまり触れる機会がないため、グラマー的には間違っていることに気がついていないようです。英語で言うところのITを人に使っています。会話の中では普通に使われることがあるこの言い方は問題というほどのものではありませんが、専門的な教育を受けていない経験的な教え方をするタイプだとわかります。

会話の作り方は3つ質問を考えてそれに応える方法を取っていました。短期の生徒であれば簡単な質問の受け答えで十分ですが、長期で勉強する人にとってこのやり方はあまりいいとは思えませんでした。なぜなら僕らができる質問は非常に限られた範囲でのスペイン語です。当然簡単な質問に限定されボキャブラリーや言い回しを広げる練習にはちょっと不足しています。答えを長く話すように言われますが、普段使っている幾つかのパターンで話すことになり、練習にはなってもマンネリ化を招いてしまうでしょう。何かトピックを決めそれに必要な単語や言い回しを限定的に絞ればバリエーションが増えるのにもったいないなぁと感じます。話題の豊富さは普段から新聞やニュースに目を通し情報を仕入れることが欠かせません。他国の文化、自国の文化にも興味を持ち、話のきっかけを作り、教えるべきことにつなげていく能力も必要です。会話自体は非常にフレンドリーで笑いもあり楽しめるものでした。昔話で過去形を使ったりすることでわかりやすく話しています。途中途中で意味がわかっているかと繰り返し聞いてきます。僕はあえてわからない単語の時にわかっていると答えました。突っ込まれたらごめんなさいですが、先生は話しを止めずに先へと進んでしまいました。これだけ聞いているのだからたまにはじゃぁ意味は?と聞くことで生徒のスキルを計ることができるのにそれをしないのは相手を気遣ってのことなのでしょうか。

会話の途中で間違えたり、言い淀んだ時の訂正は話の腰を折るので平気でスルーする先生も中にはいますが、この先生はすぐさま訂正します。それはとても重要なことで間違いをその場で訂正してもらえれば正しい言い回しを覚える最短の方法となるからです。でもこの時に他の言い回しや他の単語を使った言い方、類似した言い方や似通った単語の意味を付け足すことでボキャブラリーが増えるのですがそれはまったくありません。単に1回のレッスンではわかりませんが優れた能力を持ち、勉強を欠かさない先生はこうした場合には必ずやる方法なのです。

家庭教師の場合、学校に勤めることができない理由があるか、拘束時間が生活スタイルに合わない場合が考えられます。必然的に経験不足、勉強不足となる場合もあり、よほどしっかりと勉強していなければこうしたスキルは学校の先生にはかなわないのかもしれません。

全体的な感想
この先生の費用は非常に安く、おそらくサンペドロで最安の中に入るでしょう。料金等は変動することもありますのでここでは書きません。レッスンのスタイルは座学と町を散策しながら経験的なレッスンをすることでイメージとしてスペイン語を習得させるスタイルをとっています。短期留学であればとても費用対効果の高い先生ではないかと思いました。再度こちらへ戻ってきた時の選択肢の一つにしてもいいと思いました。こちらからしっかりとリクエストをして、やるべきことに焦点を合わせれば会話の練習にいい先生だと思います。

英語は留学希望者も多く、競争が激しい世界なので、特徴を持った学校やレッスンがたくさんありどれを選んでいいのかわからないほどの選択肢がありますが、スペイン語ではまだまだそこまでの競争はないようです。地理的な要因もあり多くを望むことはできませんが、それでもしっかりとした先生は存在します。目的意識を持たず上げ膳据え膳の気持ちでいるとちょっと想像と違う結果にもなりかねません。日本人にもかなり認知度の高いサンペドロですが情報が少ないのです。僕は年末からここに滞在していますが学校は1校のみ、他でレッスンを受けたことがありません。いま2回目の留学のためにしらみつぶしにサンペドロの学校に赴きインフォメーションをもらっています。あと数校でこの町の主だった学校すべてで話を聞くことができる予定です。メキシコに戻った時に特集を組んでみようと思っています。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です