スペイン語留学10週目 隣町サンファンへ行ってきました。

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ホセと奥さん写真右側

朝9時に教会の前でホセと奥さんと待ち合わせです。立ち乗りのタクシーに乗って隣町サンファンへ向かいます。凸凹の道が荷台に立っている僕らを縦横に揺らします。まるでアトラクションの乗り物に乗っている気分。オープンカーにも負けない爽快感とちょっとしたスリルを味わってサンファンの中心に着きました。

 

 

 

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ミニコーヒーマシン

サンファンは織物のファクトリーが立ち並び、土産物屋を併設しています。コットンの収穫から染色、織物、販売までを手がける小さな店が軒を連ねています。早速目についたファクトリーに入りました。細い路地を行くとコットンの木が見えます。門をくぐると小さなコーヒー畑、バナナ、コットンの木がキレイに植えられてその庭を囲むように小さな工房と店が建っていました。挨拶をして案内をしてもらいます。

 

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手紡ぎは糸に優しさを

まずはコットンの紬の実演です。昔ながらのやり方で綿からコットンの糸を紡いでいく様はなんとも懐かしい感じがしました。糸の太さがまちまちになっていたので僕は質問します。”糸の太さがここは太っていてここは痩せているね”僕は太い細いの単語を知らなかったのでそのように聞きました。一瞬キョトンとした実演をしてくれている女性はすぐに理解してくれました。ホセが僕が今スペイン語を勉強しているのだと助け船を出してくれます。そう今回はホセ夫妻が同行しているので、僕は非常にこころ強いのです。間違ったって全然構わないし、僕が聞きたいことをホセは理解してくれるので通訳してくれます。彼女はこの作業は4回繰り返して糸の太さを均一にするのだと説明してくれました。

 

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所作が綺麗です

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時間が静かに

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まさにワタ、コットン

 

 

 

 

 

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染色は調理という単語をつかいます。

次は染色、草木、野菜を使った自然の産物で染められた糸はどの色もキレイで優しい発色をしています。ここでまた僕は質問です。”洗った時に色が出て行ってしまわないのですか?”彼女は今回もちょっと考えてからすぐに答えてくれました。”染色をする時にバナナの木を切ったものを一緒に茹でるのよ、そうすると色が落ちないの”バナナはとてもアクの強い樹液を出します。これが色止めになっているのです。僕は以前バナナを切り倒した時、お気にいりのTシャツを汚してしまったことがあります。どう洗っても落ちない汚れにがっかりした思い出があるのです。この説明を聞いて今更合点がいきました。染色の染色の濃さは時間によって決まっているので、同じ色に染めることができるそうです。

 

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植物の種を潰して

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白糸が

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あっという間に

 

 

 

 

 

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オレンジ

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ムラサキ

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ピンク

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名前は

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ココナッツ

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緑の草なのに

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人参から

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こちらのカブです

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色止めのバナナ

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おしゃれな飾り付け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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機織りと書くけど機会はなし

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働き者の手

 

 

 

 

 

続いて機織りの実演です。ホセの奥さんの機織りを見ている僕はすんなりと理解できたので質問はなしです。その時ホセが”ヒデキ何か質問はあるかと”と聞いてきました。いきなり聞かれても何もないのです。僕は慌てて1日何時間機織りをするのかと聞きました。答えは4時間。意外と少ないなと思いましたが、ファクトリーでは他の仕事もやらなければならないのでそのくらいがいい加減なのでしょう。まったく困るような質問をしないでもらいたいものです。織りあがった品物は隣にある小さなショップで売られていました。製品となったそれらの品々はどこでも見かけるありきたりの布になっていました。これを見てこの品物がどれだけの過程を経て製品化されたかを一般の旅行者は想像できず値段だけにとらわれてしまうのも無理からぬことだと感じました。

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おとなしめです

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どこかで見た?

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マヤらしい文様

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作り手の思いは

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このコーヒーのグレードは?

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サンファンの柄です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

値札を見ると思いのほか安いのです。でもその値札にはある工夫がありました。その製品が織り上がるまでの時間と織った人の名前が表示されていたのです。僕はそれを見てこれはいいねと感じました。少しでも手織りの大変さが伝わるように売り手が説明をつけることは買う側にも納得出来るものですし、何より作り手のプライドや喜びが現れているような気がしたからです。

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値札

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開くと英語が

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思いが届きますように

 

 

 

 

 

いづれの製品も旅行者受けするような比較的おとなし目で当たり障りのないデザインなのは援助している人がグアテマラ人ではないことを示しています。これは他の店でも同様で、他にいい方法がないからなのか、成功例に従ったのかはわかりません。でも同じ店が乱立してくれば自ずとやり方にも工夫が必要なはずだと思うのですが品揃えも、売り方もほぼ均一になっていしまっていることに違和感を感じます。店員の対応も日本や欧米に似た感じで明らかにグアテマラ人の対応とは違うのです。顧客のニーズに合わせて商売をするのは当たり前ですが特徴がなくなってしまうのは残念に感じます。

一番大きな店の店員の対応はひどいものでした。ホセたちと一緒だからか僕の身なりを見たからかわかりませんが、返事もつっけんどん写真を撮りことも許してくれません。何がこの店に起きたのかはわかりませんが、旅行者でしかも金を持っていそうな人しか相手にしないという雰囲気がありありでした。これも仕方のないことなのかもしれません。同じような光景は日本の観光地でも時たま見られました。人気が出るといっぺんにお金が入ってきてこうした態度になってしまうのは根が素直だからだと思いたいものです。

何軒か店を見て回りましたが、あるお店で僕はちょっと驚きました。説明してくれる女性からホセに対して彼はスペイン語がわかっているの?と聞いたのです。ホセは大丈夫彼は理解できていると言われた女性は僕を見て説明に戻りました。僕はよほどアホ面を晒していたのか何もわからないだたのおっさんに見られていたようです。質問をしている時、英語ができるのか聞かれました。僕は英語がいいなら英語にしても構わないよ。僕に問題はないからね。もちろんスペイン語でもこの程度の話なら理解できるけどまだうまく喋れないだけだから大丈夫と答えました。彼女が英語を使うことはありませんでした。代わり映えのしない店に食傷気味になった僕は見学を終わりにしました。

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一面のコーヒー

コーヒー農園見学

 

 

 

 

最初に入った店ではコーヒー農園と工場の見学をやっていました。一度見てみたかったので僕は見学することにしました。店からほど近いところに工場はあります。英語を話す案内人は僕がスペイン語で話しているのに英語で答えるのです。僕は諦めて英語で話し始めました。この方が僕はいろんな質問ができて楽なのですが、ホセの奥さんは英語ができません。なんで英語を使いたがるのかと思いました。幸いホセは英語が堪能なので奥さんに通訳するという変な構図になりましたが奥さんも楽しめたようです。僕は彼が英語を使いたがる理由を考えました。おそらくここに見学に来るほとんどの人は英語圏の人、またはヨーロピアンばかりでしょう。そして彼らの援助をしている人がそうした人たちであればマニュアル化されたことを説明するように教えたはずです。いかにもそんな人たちが好きそうな話題ばかりを話している案内人。僕は彼は自分が誰に対して説明しているのか認識していないと思ったのです。僕はここでもちょっと残念な気持ちになりました。

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製造過程を

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グアテマラの味は何処

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すべて人の手で収穫されます

 

 

 

 

 

そして店に戻り農園で採れたコーヒーを飲むことになります。グアテマラのコーヒーは強い味が特徴です。酸味が少なく、ガツンと来る濃いめのコーヒーこそ特徴を生かしたものだと思っていました。ところが出てきたコーヒーはなんと薄くて香りも脆弱なアメリカンです。淹れたコーヒーにわざわざお湯でも足しましたか?と言いたくなるようなものでした。僕は一口飲んでがっかりです。自分たちの農園で作ったコーヒーを薄いコーヒーしか飲まない国の人たちに合わせてしまった彼ら。僕の興味はいっぺんに冷めてしまいました。

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ちょっと品質にバラツキが?

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計り 重さで給料が

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水を利用して洗います

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なぜ英語を喋る?

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共生させています

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日本にも届くかな

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選別はここで

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英語で話すなよー

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ポーズはいらないからホセ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一通り見学を終えた僕らはレストランに入りました。そこには隣の隣の国からやってきた観光客が20人ほどいました。彼らは僕らを見るとちょっと驚いたような顔をしています。東洋人がグアテマラ人を連れて何してるの?といった感じです。このレストランの2階は外国人用なのかもしれません。なぜならグアテマラ人は1階の薄暗い場所にしかいなかったからです。店の人も怪訝な顔をしましたが、僕が外国人なので2階を案内してくれたのです。しまったかなと思いましたが別に構わないことなので注文をしました。運ばれてきた食事は美味しいものでした。先に来ていた隣の隣の国から来た観光客の口には合わなかったようです。彼らは皿に盛られた料理を大量に残して席を立ちました。このあとにコーヒー農場の見学に行くと言っています。そしてチップを置いたのです。ここはそんな高級でない小さな町の地元の人も利用するレストランです。彼らはそんな場所でさえ自分たちの習慣を押し通していました。あとに残った大量の料理を見てホセの奥さんが持って帰りたいわと言いました。あまりに残された食事を見てもったいないという気持ちが働いたのでしょう。きっとあのご飯は捨てられてしまうのよ。酷い話ね。と言っています。

外国人向けに綺麗に盛られた食事は1階で出されるものと内容は同じでも値段も違います。彼らの好みに合わせるように作られたその食事を残し去っていく彼ら。その残り物を店の人はどう感じているのだろか?僕はここでも悲しい気持ちになりました。サンファンは小さな村です。そこで暮らす人々に知恵を与え一定の収入を得ることができるように援助する姿勢と行動力は素直に認めることができるのです。でも僕が見たサンファンは現地人を利用して自分たちのスタイルを実現しただけのような気がしてなりませんでした。

店をあとにした僕らは少し散歩をしました。土産物屋では見つけることのできなかったファハス。普通の人が買うファハスを売っている店を見たいと言ったのでホセの奥さんが散歩をしながら探し当ててくれました。店に入るとホセに店員が何が見たいのと聞いています。僕はスペイン語でこれを見せてと頼みました。店員はあら、スペイン語ができるのね、ここじゃみんな英語なのにと言っています。彼女は次々とファハスを出してくれスペイン語で説明してくれます。予備知識のあった僕は素材やデザインについて聞ているときやはり言葉の話題が出てきます。僕はスペイン語をホセに習っていることを伝えると彼女は感心していました。

スペイン語のレッスンを兼ねて販売予定のベルトに関する下調べに来たこの村。予想外の出来事にちょっと驚かされましたがいい経験になりました。僕は一応人とコミュニケーションが取れていました。つっかえながらも話している僕を見てホセも途中から何も言わなくなっていました。帰りがけにホセはいい練習になったね、これからも続けようと言ってくれました。体験型のレッスンは上々の結果です。

今日の一言
なんとも複雑な気持ちです。書いていてもうがった見方をしているかと自問自答が続きました。でも僕は自分が感じたことをそのまま書くことにしました。自分の物差しで計ることにしました。間違っているかもしれませんが自分が感じたことを自分なりに考えることが大切だと思ったからです。おそらく言葉がもっと流暢になればもっと違った側面を見ることができるようになると思っています。今日はあくまでも通過点、スペイン語の練習だと割り切ります。

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