スペイン語留学10週目 ミスマッチが起きているか?

学校から戻り屋上でのんびりしているとネコの鳴き声が聞こえてくる。シャワー用の貯水タンクの下を見ると子ネコがニャーニャーと鳴いている。昨夜、ネコ同士の大げんかがありそれは凄まじいものだった。おそらく怖さに耐えかねた子ネコが避難してきたものの戻れなくなってしまったのだろう。か細い声で鳴く子ネコが不憫になり保護してやろうとしたが警戒してしまい。あと1歩のところで逃げてしまう。あまったポテチをくれてやるとムシャムシャと食べているので腹も空いているのだろう。時間をかけないとダメだと思った僕はミルクを買いに外に出た。

これが仇となったのか子ネコは階段のところで鳴いていてホテルの人に見つかってしまった。僕が戻ると貯水槽の下に逃げ込んだネコを棒でたたいて追い出そうとしていたが、叶わず一旦下の階へと降りていった。その間に今なら助けてやれるぞお前次第だと僕はネコに言ったが子ネコは怯えてしまいまったく出てこない。諦めて下に降りようとすると出てきて後を追ってくる。助けてやろうとすると逃げてしまい。僕は諦めて自分の部屋へと戻った。

しばらくすると女の子二人が上がってきた。彼女らは子ネコを追い詰めてドンドンと足踏みをして威嚇している。子ネコはたまらず階段を降りてきて僕の部屋の前でうずくまってしまった。悲鳴をあげ泣き叫んでいるが僕が保護するわけにもいかないので部屋の中から様子を伺っていると女の子は追い出そうと威嚇するが動かないのにしびれを切らし、子ネコをムンズと掴み上げた。子ネコの目は引きつり、声も出なくなってしまった。僕の方を見て助けを求めるような目をしているが時すでに遅し、力任せに掴まれた子ネコの体はよじれて苦しそうに顔をゆがめている。苦し紛れに女の子の腕を引っ掻いたのがまたまずかった。腕をねじり上げられますます身動きができないようにされ窓際へと連れて行かれる。

あまりの恐怖に逆らうこともできない子ネコをつかんだ女の子は5階の窓から放り出そうとしたが、さすがに僕が見ている前ではまずいと思ったのか、忌々しそうに階下へと子ネコを持って降りていってしまった。その後子ネコの声は2度と聞こえてこなかった。
グアテマラでの犬猫への扱いは犬権ネコ権などまったくない。子供はこぶし大の石を思い切り投げつけるし、大人も容赦がない。犬猫もよくわかっていて人間に噛み付いたりしない。市場などでうろつく野良犬たちも人に牙を向けることは死につながることを心得ていて、必ず道を譲っている。一見かわいそうに見えるが人間に対する恐れを持っている犬たちと人間の主従関係がきちんとできている。それはそれでいいことなのだと思う。狂犬病が存在するこの国で人間を恐れない犬猫は非常に危険な存在となる。致死率ほぼ100%の狂犬病はとても恐ろしい病気だから。

昼間の間は人の情けにすがって生き延びている彼ら。一旦暗闇となると事情は一変する。雌犬の取り合いから凄まじい喧嘩が町のあちこちで起き、とても外を出歩くことなどできない。五体満足な犬など殆ど見かけず、咬み傷や耳がちぎれた犬、ビッコをひく犬を多く見かける。人間社会と共存しながらも独自の社会を形成する彼らに感心してしまった。
ネコもしかり、今回人間の社会に不運にも紛れ込んでしまったあの子ネコ、5階の窓から投げ捨てられなかっただけでも幸いだったかもしれない。とは言え助けてやるよと言った時に素直に従わなかったのが運の尽き、素直であれば一緒にメキシコへ行く旅の友としてやろうと思ったのに。

夕方、学校のアクティビティーに向う途中、犬たちが賑わっている。珍しく一致協力して何かを追い詰めていた。なんだろうと思い、ちらりと覗くとあの子ネコが瀕死の状態で逃げようと這っていた。犬たちは殺さないように手加減した一撃を繰り返し子ネコに加えていた。周りにいる人は何事も起きていないかのように素知らぬ顔をしている。僕はここはグアテマラなんだと今更ながらに思った。きっとあの子ネコは犬のゴハンになってしまっただろう。
47日目 もどってくるのかヒデキ

前置きが長くなってしまいましたが、レッスンです。幾つかの質問を用意してありました。一つは学校をブログで紹介する件。二つ目はかももしの企画の一つ、民族衣装の帯を使ったベルトの販売について。三つ目はグアテマラの発酵食品についてです。学校紹介をしていこうと思っています。サンペドロに来る前、非常に情報が少なく、不確かなことばかりでした。日本人バックパッカーのみならずヨーロッパから来る外国人も同様に情報がないようです。そこで今後、サンペドロでスペイン語の短期留学をしようとしている人向けに学校の紹介を企画しています。第一弾は僕が通う学校を紹介しようと思ったのでそのことをホセに話しました。写真とコメントをもらいたいこと。ホセにインタビューしたいことを伝えました。彼は快く引き受けてくれました。

二つ目はkamomosi企画の第1弾、民族衣装に使われるファハスという女性用の帯を使ったベルトの販売についてです。少し前からホセと話をしながら進めてきましたが、ようやく製作できそうになっています。現在デザイン、色、仕様などを煮詰めていてこちらも近く特集を組む予定です。ひと月に4本しか織ることができないのものですが、とても丈夫で、素材も色染めも自然のものにこだわったものとなります。企画から発売に至る経緯を含めてお知らせする予定です。

三つ目は発酵食品に関するものでした。各国で発酵食品を食べることにしている僕。グアテマラではチーズしか見ないのでそのことをホセに聞きましたが、やはりホセも心当たりはなさそうです。

こんな話題について話しながら僕は自分がどの程度レッスン中に話しているか確かめてみました。それは驚くほど少なかったのです。質問に答えるホセの話は面白く、会話が成り立っていはいますが、僕の話す機会は非常に少なかったのです。ホセのレッスンはグラマーがメインです。彼の教え方は非常にうまく、とてもいい先生だと思っています。ただしそれが問題なのです。フィリピン留学の時にも同じことを書いたと思いますが、彼はティーチングタイプの先生です。物事教えるのはうまいのですが、一緒に練習したり、聞き手に徹することはやや苦手としているのです。基礎のない僕には非常に有効なグラマーのレッスン。ところが僕は会話をしていないのです。それは座学に近い形でレッスンを受けているからです。一方で僕は会話をしたいと考えています。使わない単語ばかりが増えていき、覚えることもできないのは喋っていない、使っていないことが原因です。僕は自分が使わない単語を覚えることができません。会話をしたいと思ったらコーチングタイプか聞き上手の先生を選ぶべきなのです。

僕はホセにグラマーとしてのスペイン語はあとどれくらいあるかを聞きました。ホセはホワイトボードに一覧を書き出し説明をしてくれます。基本的なことはこれまででほぼ終わっていましたが、まだ全体からすると道半ばです。まだしっかりやろうとすれば時間が必要であることを理解しました。基本的なことは終わりそうなので、今後のことについても聞いてみます。するとホセはサンペドロに帰ってくるのか?期間はどのくらいあるのだと聞きます。僕はあと3ヶ月だと答えました。彼は少し考えてそれだけあればすべて終わらせられると言います。でも僕は戻ってきてからの予定をまだ決めていません。会話を中心としたレッスンに切り替えてグラマーの量を減らそうと考えているからです。なぜなら今の状況が続くことは望ましくないと考えているからです。紙に書かれた単語や文章を見るとわかるのに言葉にしようとすると出てこなかったり、聞けなかったりすることが頻繁に起こっています。これは目からの学習に偏っているからです。語学は耳からと口からをメインにしなければ話すことはできません。受験生ではないので僕に必要なのは学問ではなく会話だと考えているのです。正しいスペイン語を話せるようになるためにはグラマーも必要ですがこのままでは偏りが大きくなりすぎてしまうと考えています。解決策を含めてデレクターのホアンと一度話しておかなければなりません。

とりあえずあと2週間基礎的なグラマーはしっかりとやっておかなければと思いました。英語のように学習方法が確立されていないスペイン語学習。とりわけここサンペドロでは短期留学に関してはいいのですが長期で学習する人へのレッスンがイマイチなので自分でしっかりと管理していかないといけないと感じています。やはり語学留学は一筋縄では行きません。

明日は隣町へホセと奥さんと3人で出かけます。レッスンの一環ではありますが、民族衣装の工場と歴史などを見学する予定です。

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