スペイン語留学7週目 番外編 シェラへ

昨日は更新ができずごめんなさい。シェラへ行ってきました。まずは昨日のレッスンからです。

32日目かな?
宿題はそれほど苦にならなくなっています。動詞の活用と文章作りです。人称に合わせた動詞の活用を書いて、それを使った文章を作るのです。僕は文章はその場で考えることにしたのでわからない単語を調べて大体の使い方を頭に入れておく程度にとどめています。早速ホセとレッスン開始です。宿題に出た40個の単語はすでに半分近く覚えました。20個のうち10個はウル覚え出てきたり出てこなかったりを繰り返している単語です。10個は知ってはいるけれどなんだっけとなってしまう単語です。この10個に英語の説明や絵をつけてイメージ作りをしてあります。
すでに覚えた単語は簡単な文章で素通りしてあやふやな単語はチャレンジです。例えばPodrirという単語。実は僕はこの単語の意味を英語では知りません。この単語はイメージだけで覚えているのです。ホセは学校の庭にあるレモンを3つ採ってきました。一つ目は黄色く色づき、食べごろです。二つ目はややブヨブヨして食べごろを過ぎています。3つ目は黒ずんで腐っています。ホセはややブヨブヨしたレモンを見せてこれがPodrirだよと言いました。スペイン語での説明を聞き終わり僕は文章を作ります。この時僕の頭の中には旬を過ぎたというイメージがありました。やや不謹慎ではありますがこの言葉日本ではスポーツ選手や芸能人、はたまた女性にも使われることがあります。僕はこの単語を当てはめスポーツ選手のことを語ると、ホセは顔をしかめそれは使えない、人は腐らないだろ?臭いがするみたいでダメだよと言いました。僕はじゃぁこの単語は何に使えるのと聞くと果物や野菜、木、花だと答えてくれました。

こんな感じで日本語との違いや英語との違いをわざと文章にしてみることで認識するようにしています。苦手な単語Incluirは英語のIncludeです。含むという意味のこの単語、僕はどうも使い方があやふやなのです。例えばThe price of the room include breakfast.” 部屋代に朝食代は含まれています”ですが人の場合はちょっと使い方が難しく感じていてメンバーという単語を使ったりしてこれまで逃げてきましたが。ここでははっきりとさせておこうと思い頑張って質問していますがイマイチはっきりしません。そこで今回シェラに行った時に寄ったマクドナルドでちょっとチャレンジしてみました。メニューにはちゃんと書いてあるのですが僕は次のように聞いてみました。

¿Qué incluye el combo Big Mac?すると店員さんはバーガーとポテトとドリンクよとちゃんと答えてくれました。これではっきりと使い方を一つ覚えました。次回は人を使ったこの単語の質問を誰かにすればどう使えばいいのかはっきりしそうです。

話をレッスンに戻しましょう。こんな感じでホセとのやりとりをしながら少しづつですが話せるようになりだしています。この数日で随分と町の人たちと話をしてきました。彼らは僕のへんなスペイン語を理解してくれています。バス停を聞いたり、時間を聞いたり、薬局で乗り物酔いの薬を聞いたり、市場でお米の値段の違いを聞いたりと自分なりに挑戦してきています。それはレッスンでも成果となった現れているようです。ホセのビエンという言葉がそれを表しています。度々脱線するのはとてもいい証拠、ボキャブラリーがどんどん増えています。聞き覚えのある単語を増やすだけで人が何を言っているのかがわかるからです。今はまだ使えませんが、行っていることが理解できるのは子供と同じ段階です。これが口から出るようになればしめたもの、すでにいくつかは出番が回ってきて自分の言葉になりました。

明日のレッスンを休むので、ホセからの宿題は今日と明日のことを語るというものになりました。僕は単語を少し調べてイメージ化しただけにとどめておいてあとはその場で絞り出してやろうと思っています。

 
番外編 シェラへ
ことのきっかけはナオさんが忘れたメガネです。宿のホアニータが僕に”これ彼女の部屋にあったのよ”と渡してくれたメガネでした。彼女に連絡を取ると案の定それは彼女のものでした。”今ならまだ間に合う”と僕は考えます。彼女は捨ててくれと言いましたが、旅人にとって大切でないものなどないのです。それがわかるだけに僕はメガネを彼女に届けてあげたかったのです。ちょうど1ヶ月休みなく勉強してきたし、バイクも心配と思っていた僕、そして何よりシェラへ1度行ってみたかったのです。理由はマクドナルド、ウォールマート、温泉、スペイン語学校の情報、タカハウスの5つです。ものが十分でないここではシェラの話を聞く度に行ってみたい、マクドナルドやスーパーに行きたいと感じていました。そして温泉です。スペイン語学校やタカハウスのことはついでくらいに思っていたのですがせっかく行くならと思ったのです。問題が一つ、昼過ぎに出て往復すると帰りは夜になってしまいます。山道や山賊に怯えるのは嫌です。そこで向こうで1泊しようと考えました。それにはレッスンを休まなければなりません。僕はホセにそのことを告げると彼はレッスンを土曜日に振り替えてくれました。

 

レッスンが終わったのが1時、タイヤに空気を補充して宿に戻ります。ヘルメットや必要最低限のものだけ持って出掛けます。久しぶりのバイクはやや不安でもありましたが安全運転でいきます。ミラーがもげてなくなったことを除けば全て快適に動いてくれています。シェラに着いたのは4時。タカハウスに入り一息つきます。ナオさんにメガネを渡し僕は街に出掛けます。とにかくなんでもあるように感じてしまいました。大きな街で人々は洋服を着ています。民族衣装などほんの少しです。グアテマラ第2の都市は都会でした。少し行くとマクドナルドがありました。僕はそのマークと店に圧倒されてしまいます。とにかくキレイなのです。店に入りビックマックのセットを注文します。店員の言葉が少し違います。それに早いのです。僕は都会の人のスピードについていけてないのかもしれないと感じました。出てきた箱をまじまじと見つめ蓋をあけるとそこにはビックマックが鎮座していました。僕は夢中でそれを頬張ります。”美味しい”と心から思いました。それは味もさることながらそのイメージがそうさせたのです。数ヶ月ぶりに食べたその味に震えます。

 

次にウォールマートへと向かいますがなかなかつきません。それもそのはずこの街は大きいのです。街の端から端まで15分のサンペドロとは比べものにならないのに僕は地図を見て勘違いしていました。諦めて宿に戻ろ途中に展開する店のなんと豊富なこと。市場もしかり。もので溢れかえっているのです。僕はニコニコしながら街を見て歩きました。途中文房具屋に立ち寄ると見つけました方眼紙、慌てて手に取り買ってしまいました。ノート代わりにして動詞の活用を整理してみようと思っていたのです。

 

宿に戻ると食事の支度が始まっていました。タカハウスのシェア飯は有名で1度食べてみたかったのです。メニューは茶碗蒸し、ここで茶碗蒸しが食べられるとはと感動です。ビールの酔いも手伝ってこの日は早く寝てしまいました。翌朝いつも通りに目が覚めます。とても寒くて息が白くなるほどです。おそらく0度近いかそれ以下でしょう。標高が2400mほどあるシェラはとっても寒いのです。それでも思い切って外に出て朝マックに向かいます。コーヒーとパンケーキセットで40ケツアレス。とっても高いのです。にもかかわらず学生が次々に入ってきては学校へ行く前の軽食を買っています。ここはお金持ちが住む街です。彼らとサンペドロの格差が見え隠れします。女学生はまるで日本の女子高生のような制服を着ていて、とっても可愛らしいのですが、見慣れた民族衣装でないことがちょっと残念に思えました。トクさんの話ではシェラの人々が民族衣装を切るのは晴れの日だということです。やはり近代化の波に押されて正装化してゆく運命にあるのでしょうか。

 

2件ほどスペイン語学校を訪れ、説明を聞きました。価格はサンペドロと同じくらいですが勉強する環境はサンペドロの方が断然いいようです。都会なので狭い部屋の中で何組かが一緒に勉強する環境はあまりいいとはいえない感じでした。全部を見たわけではありませんが僕が見た学校は二つとも同じ感じです。タカさんはホームステイを押しますが、設備的にはあまりよくはないようで、この寒さとあの電熱シャワーではちょっと耐えられそうにありません。タカハウスでは管理人を募集しているようです。僕もちょっと考えています。特典があるのは魅力的ですが、勉強がおろそかになってしまうのはちょっとマイナスです。9時にタカハウスをでます。ナオさんはまだ夢の中、そっと何も言わずにでてきました。僕らは十分にお別れを言っています。近すぎず遠からずの関係が一番いいのです。僕には僕の彼女には彼女のスタイルがあるのです。メキシコで出会った青年はすぐに可愛い子が来ると猛アタックをしていましたが玉砕です。それもいいのです。最近は人間性に惹かれるようになった僕、素晴らしい感性や人間性を持った旅人に会うととても嬉しくなるのです。ナオさんもそんな一人。彼女はとても素晴らしいパーソナリティーを持っていました。気をつけて旅を楽しんでください。

 

宿を出て向かったのはウォールマート。途中ちょっと間違えましたが無事到着です。海外での運転は自分でもびっくりするぐらい順応しています。たまに日本だったらと考えることがありますが、あれっとなってしまうこともしばしばです。すでに右側を走ることが当たり前となっています。ウォールマートの店内に入った僕は鳥肌が立ちました。色があふれています。見るもの全てが綺麗で全部欲しくなるのです。手にとっては諦め、また手にとっては諦めるの繰り返しです。自分でもおかしくなってしまいます。ここでもニコニコしながら店内を回ってしまいます。あまりにニコニコしているのですれ違う店員全員が挨拶してくる始末。ちょっと恥ずかしくなってしまいました。東京に帰ることがあったらマスクをしておかなければ通報されてしまいそうです。ここで僕はラーメンを買いました。マルちゃんです。これまでマルちゃんはサッポロ一番の後塵を拝してきましたが今や一躍トップの座に光り輝いています。理由は簡単、ここにはサッポロ一番がないのです。それでも僕は大喜び、ふと脇に目をやるとなんと海苔が売っています。先日は高くて諦めた海苔。ここは少し安いのです。僕はためらうことなく手に取り、誰もいないのを確認してからクンクンと匂いを嗅いでみました。何にも匂いません。当然ですパッケージされているのですから。でもどうしても嗅ぎたい衝動に駆られて抑えることができませんでした。店員に捕まって理由を聞かれたら僕はきっと”日本に興味があった””衝動を抑えきれなかった””日本の臭いを嗅ぐと興奮した”と答えたでしょう。僕にとっての対象が下着ではなく食べ物だったということです。僕はラッキーな部類に入っていると思いたいものです。

 

ウォールマートを後にした僕はショッピングモールに入ります。ここはグアテマラなのかという光景が目の前に広がります。磨き上げられたショッピングウインド。日本で見たことのあるショップがずらりと並びます。フードコートに足を進めるとあるわあるわ、知った顔ぶれがずらりと勢ぞろいして僕においでと手招きをしています。アップルを扱う店もありました。最近iPhone6の調子が悪かったので見てもらいことにしました。やはりグアテマラシティに行かなくては無理だと言われ撃沈です。それでもモールを見て回るのはとても楽しかったのです。東京に観光にやってくる日本人の気持ちがわかりました。彼らは楽しいのです。見たこともないような商品がずらりと並んだショッピングモールを見て回るだけで心がウキウキとするのです。僕はこれまで全くわかりませんでしたが、今日その理由がわかった気がします。モールの端まで行った時、僕はそれを見つけました。エスカレーターです。僕は嬉々としてそれに乗っかりました。すーっとカラダが運ばれるあの感覚。僕は嬉しくて仕方ありません。降りた瞬間に折り返しの反対側に乗っていました。東京では歩いていたエスカレーターですがここではじっと微動だにせず、その感触を堪能します。スムーズで快適。この感覚を僕は数ヶ月ぶりに味わいました。それは都会の乗り物でした。毎日通学で山の中腹から降りて行き、帰りはハァハァしながら登って帰るの繰り返しが当たり前になっていた僕を現代に呼び返す悪魔の乗り物でした。僕はゾンビになってもいいからここで暮らしたいとさえ思ったほどです。大満足のうちにそこを出て、今度は温泉に向かいます。

 

スニル温泉、シェラから20分ほどです。バイクなので楽チン、1本道で迷うこともなくあっけなくつきました。中に入ると個室がずらりと並んでいます。僕の他には誰もいないようです。20ケツアレスで1時間、個室に案内された僕はお湯の蛇口をひねりました。ドッバーと勢い良くお湯が出てきます。僕は慌てて服を脱ぎマッパになりました。お湯はすぐに湯船の縁までいっぱいになりました。いきなりドボンと飛び込みます。一気に温泉が身体中に染み込んできて死んでしまってもいいと思えるほど幸せです。数ヶ月ぶりの湯船に卒倒しそうになるのをこらえ自由自在に温泉を楽しみます。身体中から汗が噴き出し、毛穴という毛穴が一気に全開です。これまで溜まった汚れ、疲れ、モヤモヤした得体の知れないものが僕のカラダから出てお湯に溶け出していきます。潜ったり、しゃがんだり、座ったり、立ち上がったり、それこそ子供よりタチ悪く貸切の湯を楽しみます。身体中がふやけてやっと落ち着きを取り戻しました。一旦、お湯を流し、新たに新湯を浴槽に溜めました。今度はゆっくりとじっくりと温泉を楽しみます。あふ〜とため息が漏れます。カラダをお湯に任せる感覚が心地よく心底幸せを感じました。まるで日本の温泉旅館にでもいるかのようにリラックスできました。次から次へと妄想がやってきてます。つくづく自分は日本人なのだと感じる瞬間でした。
1時間はアッと言う間に過ぎてしまいます。寒くなる前に帰らなくてはいけません。帰り道はパンアメリカンハイウエイ。中米で一番標高が高いところを通ります。標高は3000メートルくらいです。外に出ると涼しい風がさーと吹き渡ります。箱根の温泉から出た時に感じるあの風でした。僕はちょっとしんみりした気持ちになって目頭が熱くなるのを感じました。
1日学校を休んで行ったシェラへのワンデートリップ。正味半日にも満たない小さな旅でしたが本当に楽しかったのです。こんなに満足のいく旅行をしたのはいつ以来でしょうか。シェラは寒く、排気ガスで空気は汚れ、犯罪も多いと聞きます。それでもマクドナルドに感激し、ウォールマートで目の保養が出来て、温泉で心底幸せを感じられたのです。人が感じる幸せとは一体なんなのでしょう。こんなとるに足りないことに喜びをこんなに感じられるなんて考えてもみませんでした。サンペドロに戻った僕はバイクを洗車して学校に停めにいきました。ホセが出迎えてくれます。どうだったヒデキ?とホセが聞きます。僕はそれは明日話すよ。だってそれは宿題だろ。と答えます。ホセはオーケー明日なと笑って答えました。

 
この片田舎のサンペドロ。ものは限られ見るべきものも何もないこの小さな町が僕はどうやら好きなようです。シェラは確かに素晴らしくまた行ってみたいと思っています。でも暮らすなら断然こっち。なぜって自然に恵まれ、人が穏やかでのんびりとしていて、フレンドリーで安全。快適な宿にとてもいい学校があるのです。僕には土が必要です。僕には水が必要です。コンクリートばかりの人工物は確かに綺麗で魅力的ですが僕はそこでは生きていけないのです。たとえマクドナルドが食べられなくても、マルちゃんラーメンが買えなくても、馬のウンチを踏んずけたって暮らすなら断然こっちがいいのです。刺激が欲しいと思ったらまた町に行けばいいのですから。

 

思うにまかせて書き上げた今日のブログ。絶対に誤字脱字が満載です。それでも僕はそのまま載せることにしました。その方が僕の想いが伝わるような気がしたのです。他所の不謹慎な発言、言い回しは今日に限ってご容赦ください。明日からまた通常のレッスンに戻ります。

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