スペイン語留学5週目 語学留学で直面する困った問題と解決策

そうじゃないんだよ。俺が困っているのは!

そう感じる日本人は多いのではないかと思うのです。レッスン中に質問に答える時など顕著にそれは現れます。”日本について語ってください”こう聞かれたらあなたはどう答えますか?スペイン語、英語で答えに詰まった経験がある人は多いのです。あまりにも抽象的で答えに困ってしまうのです。質問の意味は十二分に分かっていてもそれをどう訳してよいかわからなかったり、ハテ?どんな国となってしまうのです。
実はこれには原因と解決策があります。これについて今日はちょっとだけ書きました。

答えに窮していると、先生は質問の意味が理解できてないんだんぁと勘違いして同じ質問をもう一度ゆっくり聞き返します。せっかく出かけていた言葉が途端に胡散霧消してしまい、益々窮地に立たされてしまった経験を僕も何回もしてきました。典型的な日本人的な考えが邪魔するのです。僕らは初心者です。難しいことが言えるわけもないことは先生も百も承知です。でも僕らの思考は初心者ならではの悲しさで、言語のいかんを問わず日本語で考え始めています。こうなるともうどう言っていいやら困り果てるのです。

この手の質問の答えは

日本は島国です。4つの島があります。
日本は4つの季節があります。春夏秋冬です。
日本は電化製品が有名です。ソニー、パナソニックです。
日本は有名な車メーカーがあります。トヨタ、ホンダ、日産です。
日本人は良く働きます。

どうでしょう、こうした答えをすぐに思いついた人は語学の経験を持っている人ではないかと思うのです。では普通の日本人はどのように考えるでしょう。質問を変えて考えてみます。”どんなタイプの人が好きですか?”です。

きっと

一緒にいて楽しい人
理解し合える人
優しくて頼り甲斐のある人

などと当たり障りのない抽象的な答えをしたいと考えるはずです。でもこの答えをいざスペイン語や英語で応えようとするととても難しくなってしまいます。

I like people who are fun to talk to.
I like person that we understand each other.
I like people who is kind and dependable.
僕のつたない英語ではあっているかわかりませんがこのように答えるでしょう。たとえ間違っていたとしてもレッスン中なので正して貰えばいいだけです。問題はこの文です。英語初心者、または中級者であってもこうした答えをとっさに用意できるでしょうか。おそらく唐突な質問にドギマギしてしまって。あーうーとなってしまうのです。僕はこうした質問が来た時に先生がどのように解答例を言うか聞いています。

I like a good-looking guy.
I like person who has blue eyes and blond hair.
I like person who speak Spanish well.

いかがですか、とてもシンプルな答えです。習った単語は少なくこの場合likeという動詞を使うことが重要なのです。”私は◯◯が好きです”と言えればいいだけなのに◯◯について考えてしまってはいけません。簡単な形容詞を幾つか使えばきっとわかりやすくて初心者でも答えやすいと思います。とかく僕らは当たり障りのない答えをする習慣が身にしみています。誰かを傷つけるようなことを言わないように気を使うのです。例えば背の高い人達の中に背の低い人が混ざっているかもしれないと考えてしまうと”私は背の高い人が好き”と言うことが悪いという気持ちが働いてしまうのです。結果、形容詞を多く使い人物を特定しにくくするような英語を考えなくてはならず、考え込んでしまうのです。しかも文法にこだわりを持ち、正しく応えようとするあまり答えに詰まっているのです。外国人の場合このようなことを気にしません。自分の好きなタイプを率直に語ります。ですから答えもシンプルでレスポンスもいいのです。先生は大抵の場合外国人です。日本人をあまり相手にしたことがない人は日本人のこうしたメンタリティーを理解していません。簡単な質問なのに答えられない日本人を見ると”あーこんな簡単な質問も理解できないのかぁ”と考えてしまい同じことをゆっくりといい直してくれるのです。

これが、”そうじゃないんだよ”の原因です。

もう一つ、日本人が気にするのは「退屈ぽっく見えるし、すぐにスマホをいじる、隣の人と話しだすわ、人の話を聞けよ!」という話になることがあります。サービスのクオリティが高い日本ではレッスン中に携帯をいじる、他人と会話するなど持っての他です。そんなことをすれば途端に苦情となってしまいます。でもここは海外、彼らにそんな気遣いなどないのです。普段の生活でも互いに全く気にすることなく携帯や会話をしてしまう彼らにそれを理解することは難しいでしょう。さすがに外国人相手の学校などではそうしたことに多少気を使っているのがわかります。彼らはとても素直に感情を表すのでそれがレッスンでも出てしまうのです。

 

外人はレッスン中も会話形式で楽しんだり、英語を使うことを躊躇しませんが日本人はとても真面目です。賢明に覚えて来た単語を絞り出し、板書も丁寧に一文字も書き漏らさないようにしています。勉強という改まった場所では生徒もまた姿勢を正すことをよしとしています。それがまた先生の退屈そうな顔を作る原因にもなっているのです。先生は持ち前の明るさで楽しくレッスンを進めているのに目の前にいるのはしかめっ面をした目の細い日本人です。感情を目から読み取る彼らからしたら難しい顔をしてう〜んと唸っているばかりの生徒が楽しんでいるようには見えないのです。すると彼らは私のレッスンがつまらないのねと勘違いするのです。となれば安い給料で働く彼らのモチベーションはダダ下がりです。携帯をいじったり椅子に寄りかかり目の前にいるあなたが板書し終えるまで時間を潰そうと考えてしまうのもうなずけます。
自分が一生懸命勉強しているのに目をあげたら先生が携帯を踏ん反り返って見ていたり、隣の先生と話していたらきっとあなたは嫌な気持ちになるでしょう。日本のクオリティーを知っている僕らにとってはちょっと不快になるのもうなずけます。”仕事なんだからさぁしっかり働けよ””こっちは金払ってるんだしー客なんだから”となるのをちょっとだけ堪えてください。これの解決法もあるんです。ただでさえわかりにくい日本人の表情から先生たちに理解してもらいうことは難しいでしょう。そこで僕はちょっとした工夫をしています。

あなたの好きなタイプは?と聞かれたらすぐにI like personとここまで答えてしまうのです。そのあとちょっと考えていると先生は質問の意味を理解しているけどアイデアが浮かんでいないか、単語がわからないんだと察してくれるのです。そうすればしめたもの元々話好きの彼らは次から次へと容姿についての形容詞や性格についての単語を教えてくれるのです。すかさずノートに殴り書いているとスペルまで教えてくれるのです。先生も楽しめ、僕らも多くを学ぶことができます。相槌や感嘆の言葉を挟むと彼らは僕らが楽しんでいることを理解でき、張り切ることができるのです。

板書をする時も先生が説明をしながら書いている時はしっかりと話を聞き集中します。一区切りついたところで書いてもいいかい?と聞いてから書き出します。書き写していると聞いていた時は理解できたのに書き出したら”何のことだっけ?”となることがあります。そんな時はすかさず聞き直すのです。彼らはすぐに答えてくれます。そして僕らが書きながらも考えていることを知ると、こちらが書いているのをじっと見つめて、いつ質問されてもいいように準備し始めます。書きながらも会話をすることができるようになってくるといつの間にか会話していることもしばしばです。こちらの意思を鮮明に伝えることは海外でのレッスンを受ける上でとても重要なことなのです。せっかくお金を出して勉強しているのですから楽しんで学びたいものです。そんなコツを少しだけ書きました。

21日目
課題のリーディングと宿題でほとんどの時間が費やされてしまいました。量が多いこともさることながら土日でしっかりと読み込んで随分とスムーズ読めるようななった僕を見てホセ大満足です。発音や文の切り方、アクセントについてたくさんアドバイスをくれます。彼がある程度まで読めるようになるまで待ってくれていたことを知りました。宿題は動詞の活用とそれを使った文章作成です。動詞の活用は例題でセンテンスが用意されているものと動詞だけが原型で書かれてあり、活用を言うものに分かれます。例文はきちんと書いていきましたが、今日から僕はその動詞を使ったセンテンスを即興で考えるように変えました。覚えるのが苦手な僕は感じることを選びました。意味などはあまり重要視しないようにスペイン語で感じるようにするためです。とんちんかんな答えをしてしまうことが多くありますがこのやり方は僕にあっているようです。考えると出てこないけど自然と口から出てしまう単語が増えています。

即興で答えるために僕は日常でよく使う動詞、五感に関する動詞、欲求に関する動詞に分けて幾つかを覚えてあります。だいたい30個ぐらいですがこれらを使って自分のことを表せるようにしてあります。使う、洗う、取る、休む、見る、聞く、食べる、触る、考える、必要、欲しい、できる、行く、帰る、置くなどです。こうした分類のどれに新しい単語が含まれるのかを大雑把に頭に入れておくだけで暗記はしていません。それらの動詞を使う時、僕は自分の周りを見渡して使えそうなものを選びます。例えば見るという動詞の場合、学校の庭にはたくさんの植物が植えてあります。”僕は緑が見えます”と言ってから”学校には”とか”たくさんの”とかの形容詞や名詞を付け加えるのです。あえて緑の木が見えると言わないのは日本語でもそうですが”緑がゆたか””目に緑が眩しいね”という言い方があるようにスペイン語でも言えるのじゃないかしらと思ったからです。次に聞くという動詞、鳥の鳴き声が聞こえますと答えます。この時僕は鳴き声をノイズ(ルイド)と言いました。すかさずホセがアドバイスをくれます。僕は英語のツイートにあたる言葉を知らなかったのです。ホセはすぐに理解し、ホワイトボードに鳥、犬、猫、の鳴き声やい狼の遠吠え、馬の嘶きなどを書いてくれました。動物の名前、鳴き方など新しいことを知りました。また死ぬという動詞ではお墓に書かれているRIPという文字にあたるものはスペイン語にもあるのかと聞くとあるといいます。DEPと書くそうです。こうした一見無駄に見える言葉が実は僕にとって重要な意味を持っているのです。最初に書いた通り暗記の苦手な僕は何かのイメージにくっつけて単語を印象付けています。こうした話は記憶に残りやすいことを利用して僕は単語を定着させています。一見何の関係もないシチュエーションであっても”あーあれはあの授業の時に出た単語だと思い出せるのです。
そんな感じであちこち脱線しながら進めたレッスンはアッという間に終わってしまいました。なかなかいいスタートが切れました。ナオさんとのカランも継続しています。ホセとのレッスンでは同じ質問をするのが苦手なホセ相手には必ず質問を繰り返すように前置きしてから答えています。ホセはそれをわかっているので、言えなければきちんと言い直してくれます。レスポンスは良くなってきていると感じます。僕は英語でこの感覚をすでに手に入れてしまっているのかもしれません。英語の時はあれだけ繰り返せなかったのにスペイン語では随分とできています。言語を学ぶ能力は種類を超えて発揮できるようです。
問題もあるのですがそれはまた。

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