スペイン語留学4週目 暗黒面からのお誘いが・・・

意気揚々と出かけました。いつもと変わらない登校です。でもそれは気がつかないうちに忍び寄っていました。家を出る時、いつもの顔ぶれと挨拶を交わします。この時僕は英語を使っていました。その時はまったく気がつかず通りに出てからあれ?なんで俺英語使ってんだ?というくらいにしか考えていませんでした。洗濯物を頼みに洗濯屋さんへ行った時、僕は店の子がなんと言ったか理解できません。”出来上がりは6時よ”と彼女は言ったのに僕は”あなたもね”とんちんかんな答えをしてしまい彼女もキョトンとしてから笑っています。慌てて言い直しましたがどうしてそんなことを言ってしまったのかわかりません。

レッスンが始まりすぐに僕はヤバイと思いました。ホセの言っていることがまったくわからないのです。昨日まであんなに聞けていたのに今朝はまるでわかりません。何かを答えようと思っても言葉も口から出ないのです。昨日まで順調だったのに何から何まですべてが吹っ飛んでしまい頭の中は真っ白です。ホセもどうした???という顔をします。

僕はすぐに気が付きましたスランプです。フィリピンの時も経験しました。あの時は一体何が起きたのかさえわかりませんでした。でも今回は違います。自分に何が起きているかしっかりと認識しました。どうあがいてもすぐにはどうにもなりません、かなりショックでしたがすぐに気持ちを切り替えます。スランプのあとには上達を感じることができるからです。実感として感じるかは別にして実力がつくのは経験上知っています。でもまさかこんなに早くスランプが来るなどとは思ってもみませんでした。確かに違和感は感じていました。あまりにもスペイン語を理解するスピードが速すぎるのです。他言語をしかも0から始めたにもかかわらずここまで理解できることが自分でも信じられませんでした。すでにかなり理解力はついていますし、聞き取りも自分が聞き取れない音をちゃんと認識しているのです。英語の時のそれは3ヶ月を過ぎたあたりからでしたのでこのスピードはちょっと異常だと感じていました。

単語を使いながら覚える。日本語に訳すことなく音と意味を合致させることができ始めています。レッスン中に日本語が必要な場面は文法上の説明書きを書く時くらいでしょう。あとは英語のスペルがわからない時です(笑)その全てがすっ飛んでしまった今、僕は何も感じることができません。僕はレッスンをとめました。”ホセ全然言っていることが聞こえない、どう言ったらいいのかわからない”と正直に伝えます。ホセはすぐに理解してくれました。彼は”大丈夫、たまにそうなることは知っている、君は誰だい?君のスペイン語はどこに行ってしまったんだい?”と笑いますが、”君が不快に感じるならちょっと散歩しよう”とすぐに英語で伝えてくれました。

僕とホセは学校を出ます。市場の方に歩きながらホセは英語を使って話してくれます。市場でフルーツを買ったり、コーヒーを買ったりしながらモノの名前や値段などを単語だけで教えてくれます。説明は英語を使い僕に負担がかからないように配慮してくれているのがわかりました。少しづつスペイン語が戻ってきます。自分が使える簡単な会話を少しずつしていきます。英語とスペイン語のちゃんぽんになりながらもゆっくりと落ち着きを取り戻すことができました。学校へ帰る途中ホセの家に少し寄って奥様と話をしたり、庭先に積んであるトウモロコシの説明を受けたりしながらスペイン語を感じられるように努力します。

学校へ戻り、レッスンを再開です。動詞の活用を今日も勉強しました。一通りの活用は今日で終わりです。僕は質問をしながら印象に残るように工夫してレッスンをこなします。文法はテクニカルなことなので理解できれば質問はあまりないのですが、普段ちょっと不思議に感じていることを聞きました。蚊に刺された時のかゆみとかくという行為とか日本語でいう蚊に噛まれた、蚊に刺されたの言い方など言葉の使い方のについて質問したりとちょっとしたトピック的な質問をしたのです。僕はこうしたことを知るのが好きなので負荷もかからず楽しく乗り切ることができました。レッスンの最後の方はホセの声が耳に戻ってきます。僕の口からもたどたどしくですが言葉が出始めていました。

レッスンは終わりました。明日、どうなっているのでしょう?ちょっとやそっとでは抜け出せるはずのないスランプ。どうやって乗り切るかこの1週間の課題です。まずはこれまでやったことのおさらい、わからないところを知ることから手をつけることにします。わからないことがどこか?それさえわかれば対処のしようもあるでしょう。リスニングとスピーキングは黙って我慢の子だと自分に言い聞かせました。ここはグアテマラ、どうあがいてもスペイン語しか聞こえません。いやでも耳に入る言葉を聞き取るしか活路はないのです。一人暮らしを始めた僕には自分から話しかけなければ物を買うことすらできません。消えてしまった単語やセンテンスをもう一度拾い直さなければならないのです。

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