スペイン語留学3週目 ルールは覚えてきたけれど

文法を勉強している今、知識としてのスペイン語は身についている気がしますがまったくと言っていいほど口が動いていません。日本の学校で学問としてスペイン語をやっているような感じです。苛立ちはつのりますがどうすればいいのかがわかりません。単語も徐々に増えてはいます。でもその少なさは如何ともし難く、日常ではほとんど喋ることが限られてしまうのです。今日もアパートを探しに行きましたが、やりとりがうまくいかず不調に終わってしまいました。ついつい英語が口をついて出てしまうのです。ジレンマに悩まされます。
12日目

今日のレッスンも文法です。これ、あれ、それ、私のなどを習います。淡々とルールだけが頭に入りますが、わかっていてもまったく使えません。おかしいなぁーと思って英語で考えればなんてことないのにスペイン語に戻すと途端にわからなくなってしまうのです。ここまであからさまに変わるとちょっとがっかりしてしまいます。渡された宿題を帰ってからやろうとするともうあやふやになっています。全然ためになっていないなぁ、やり方がまちがっちゃったかなぁと疑心暗鬼が首をもたげてきます。

一緒に学校に入った女性は随分喋れるようになっています。みんなの輪の中に入り談笑できるまでになっていました。やはり語学は女性の方が上達が早いようです。彼女たちの話題は豊富で人が言ったことを繰り返したりしながら自然と覚えていくのでしょう。僕は日本語でもうんうん、そうなんだと答えるのが精一杯、特に今はボキャブラリーの少なさもあって「彼は・・・です」という練習でも一つ二ついうのが精一杯です。でも女性たちは「彼は男です、彼は日本人です。彼はヒデキです。彼は背が高い、彼は50歳です。彼は生徒です。彼は勤勉です。彼は・・・」と次から次へと言葉が出てくるのです。たとえ単語を知っていても僕にはこうしたことが思いつかないのです。

朝のレッスン前の一時、僕はのんびりと座ってニュースなどをチェックしています。昼休みもレッスンで疲れた頭を冷ますためコーヒーをすすりながら余韻に浸っているのが好きなのです。でも女性の先生からはなぜヒデキは喋らないんだと心配されているようです。あまり喋り好きでない僕にとって言語のレッスンで一番苦痛となるのは実はこうしたことなのです。ひらすら同じことを繰り返し行ったり、うまく読めるようになるまで音読を繰り替えす練習なら何時間でもできるでしょう。ベルトコンベアーの前に立ち1日中サンドイッチにピクルスを詰める作業ができるのです。でも「こうしたらもっと美味しくなるんじゃない?、こっちの方がいいよ、これっていらなくない」などとワイワイ言いながら作業をするのが苦手なのです。喋るのが苦手な僕が喋るためにレッスンをしている絶対的自己矛盾が起こります。

ただしスペイン語は感じてはいるのです。今日もジュースの話になりました。ハマイカのジュースが美味しくてフーゴ デ ハマイカというとそれはアグア デ ハマイカというんだよと言われジュースとの違いの話になりました。その時にレモンの話になり聞いているうちに口の中に唾がジュワーとなりほっぺたが痛くなりました。その時思ったのは僕が日本語でホセに梅干しの話をしても彼は何も感じないだろうなぁということです。あの梅干しの酸っぱさと言葉が結びつかない人へどんなに話してもそれを感じることは難しいでしょう。ということは僕はスペイン語ですでに理解していると同時に感じることができるようになっているのだとちょっと嬉しくなりました。

英語の時も最初は感じた上達もすぐに頭打ちとなり、そこからは苦しみの連続でした。スペイン語でも同じでしょう。今週はつまらない日々が続くのではないかとちょっと憂鬱です。

アパートはシャワーもまぁまぁ見晴らしの良い最上階で明るい部屋を見つけました。値段も2ヶ月で2万5千円ほどと格安です。今のホームステイがひと月で4万円弱と考えればかなり安くなりますが3食の食事にかかる金額を考えるとどっこいかもしれません。正直迷うところです。シャワーを求めて新しいところに引っ越すのはとても魅力的ですが誰とも喋らなくなってしまいそうです。う〜ん悩みは勉強だけにとどまりません。

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