スペイン語留学2週目 ついにカランレッスンの導入 と しゃべってるよ

8日目 昨日の宿題はちょっと考えさせられるものでした。

彼女はお腹が空いてそして喉も渇いています。
She is hungry and thirsty.

この文をスペイン語に変換します。

ところが僕はすぐにつかえてしまいます。なぜなら英語のisにあたるbe動詞はあるにはあるのです。esという単語がそれにあたります。でもそれを使うと次のような文になっていしまいます。

Ella es hambre y sed.

僕はこの文を見た時ものすごく違和感を感じましたがそれが何なのかわかりませんでした。レッスンの時に質問するとホセはニヤリと笑っていいねと言いうのです。彼はホワイトボードに正解を書きました。

Ella tiene hambre y sed.

tiene はtenererという動詞の3人称形です。haveという意味を持っています。これを見て僕は合点がいきます。スペイン語の特徴の一つとして動詞はto beを含んでいるのです。最初の文章を作った時に感じた違和感は動詞がないなぁというものでした。動詞は確かにesを使っているのですがお腹が空いたというhungryと喉が渇いたというthirstyこの二つの形容詞をうまく表していないように感じたのです。英語と違うところの一つです。

私はマーケットにいきます。
I go to the market.

とあります。ここでも違和感です。この文章を英語で表すとすればもう一つ
I am going to go to the market.

という書き方があります。これは英語を習った時の一つの難関でもあった近い未来に自分が行くことを表しています。日本語であえて書くと
私はこれからマーケットにいきますという未来と自分の決意のことを語っているのです。
この書き方はスペイン語でもあります。
Yo voy a el mercado. これだと少し言いづらいのでYo voy al mercadとaとelを足してalとします。さて元の文に戻ると問題にはbe going toにあたる部分がありません。そこで僕は

Yo voy el mercad.

と書きました。これを見たホセはまたもニヤリです。僕は比較的確定した未来の話ではなく普段のことを言っているのでしょと聞きました。すると彼はスペイン語にもそれにあたる単語はあるといいます。
Yo estoy yendo と言えるけどそれはグラマー上のことで普段はvoy a ですべて語ってしまうというのです。英語との違いをまたしても感じます。それと同時にこれは日本語に近いなとも感じるのです。マーケットに行くよと僕らは使いますがそこに時制や決意を表す言葉はありません。でも、僕らはそれを会話の中で理解することができるのです。

この二つの文章は英語と日本語とスペイン語の違いや類似性をよく表しているなと感じました。スペイン語は日本語と近い、いや英語と似ているよという話が出ますがこの二つの文はまさにそれを表していると思いました。

さてテクニカルな話になってしまいましたが、今日はいよいよカランレッスンの導入についてホセと相談しました。それは次の文がきっかけです。
¿Puedes tú decirme qué dia es hoy? 答え方 Si, yo puedo decirte qué día es hoy. Hoy es lunes.
¿Me puedes tú decir qué dia es hoy? 答え方 Si, yo te puedo decir qué día es hoy. Hoy es lunes.

日本語に訳すと両方とも今日は何曜日か教えてくれますか?です。僕は数字や曜日、月などが大の苦手です。あれ月曜日はなんて言ったっけかな?と考えてしまったり。あれ11時ってなんて言ったっけとなってしまうのです。ところがこの質問を聞いた時、僕は質問の意味はわかりました。そして少し考えて曜日もわかったのです。いざ答えようとした時、ついつい英語の時の癖で単純に答えるのではなく答え方にあるようにおうむ返しに質問を言ってから答えを言おうとしていました。でも僕は質問をおうむ返しに言うことができなかったのです。

ハッとしました。これはカランレッスンだ!今自分はスペイン語を感じていないから言えていないんだ。頭では十分に理解しているのに出来ていないっと思いました。するとホセは僕がピンときていないことをすぐに察知します。そこで言い方を変えたのです。それが二つ目の文でした。この時僕はホセが何を言っているのかさえまったく理解できません。彼は単語がわからないのだと感じたのかホワイトボードに文章を書いてくれました。そこで僕ははっきりと二つの文が同じ内容であることを理解でき、答えをスラスラと言ってしまいます。ホセは満足しましたが、僕はこれはいかんと思いました。なぜなら僕は目から情報を得て文の意味を知ったからです。

ホワイトボードの文字は動きません。僕は自分が理解できるまで文字を眺めることができるのです。ところが言葉は耳からしか入りません。それはとどまることなくあっという間に余韻となってしまうのです。味覚、触覚、嗅覚と同じように感じられなければ言葉は何の印象も残さずいなくなってしまうのです。今の僕はまったくスペイン語を感じていません。頭の中にあるのは信号と同じです、音、形、色で方向を示す記号と同じなのです。これでは話を聞いているとは言えません。相手の気持ちを言葉が運んでくれているのに僕はそれを受け取ることができていないのです。

僕はレッスンを中断しました。このことをなんとかホセに伝えたかったからです。フィリピンの時は随分と時間が経ってから先生たちが僕の問題に気がついてくれました。彼らの努力で僕は英語を感じることができるようになったのです。感じるとはどういうことか?

Can you tell me what day is today?これが上の文の英訳です。今日は何曜日か教えてくれる?とっても簡単なこの文。僕は日本語はもちろん英語でもすぐに理解し答えることができます。質問を受けている時点で自動的に意味を理解し答えることができるのです。答える時にもYes, I can tell you what day is today. Today is Monday.もしくは ”はい、僕はあなたに今日は何曜日か教えることができますよ、今日は月曜日です”と口が勝手に動くのです。

このことを説明するために僕は立ち上がりホワイトボードに絵を書いて今の僕がどのように理解しているかを図式化しました。先日の会話形式で書いた記事と同じ内容です。それを必死で説明し今の僕はスペイン語を感じていない、だからこの文章が自動的に答えられるようになるまで毎日同じ質問を繰り返してくれ、他の曜日を使ったり質問の仕方を変えないでくれ。このやり取りにバリエーションは必要無いんだと一気にまくし立てました。彼はちょっとびっくりして少し間を空けてからこう言いました。「オーケーヒデキ、そうしよう、君の言いたいことはわかった。でもヒデキ、今君はスペイン語で話していたじゃないか、もう既に君はスペイン語を感じ始めているよ。」と言ったのです。

今度は僕があっけにとられてしまいます。僕はこの事態が今後のスペイン語習得にとても大切なことだったのでどうしてもわかってもらいたかったのです。確かに僕は英語の単語をこれはスペイン語でなんというのと何回も聞きました。でも僕はてっきり自分が英語を話していると思っていたのです。僕はホセに英語だったでしょ?と聞くと「確かにいくつもスペイン語の単語を教えてあげたけど君は自分の持っているスペイン語で説明しきっていたよ、言っただろ2週間後には話せるようになっているって、既に君は話し始めているよ」と彼は得意げに言いました。そして「文法的には間違っているけど文章の作り方はもうだいぶ理解しているね、まだまだ練習は必要だけどね、君のリクエストはわかった、大丈夫僕は君のために教えてるんだ、明日からやってみよう」と言ってくれたのです。

期せずして大きな変化を手に入れた日でした。カランの導入とスペイン語を感じ始めていることへの気づき。これはとても大きな出来事です。フィリピンで英語を学んでいる時から語学をどのように学べばいいのかについて随分と考えてきました。スペイン語でどれだけ通用するかは疑問でしたが今はっきりと効果を感じています。準備はできました。ホセを信頼し、彼のやり方と僕のやりたいレッスンをかみ合わせることができました。この1週間でどれだけ進歩するか実験開始です。

とは言いつつも、この後に来るスランプも忍び寄ってきているのだと思います。またあの地獄を味あわなければならないのかと思うとどんよりしてきます。それはまだ先のことですが・・・。

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