キューバの会計時に見る人間模様

IMG_6615計算と二つの事をするのが苦手?でもそれもいいかも

キューバではしょっちゅう店での注文時や清算時に見かける風景に首をかしげています。ここでは注文は必ず1回に一つしか受けません。だから前のお客がいくつも注文するときは商品を一つ一つ揃えるので時間がかかります。そこへもって話好きの彼らは長々と話すのです。ビール1杯を頼むのに5分、受け取るのに5分、精算に5分などということが頻繁に起こります。たくさんの注文をすると計算が出来に戸惑うようです。動きが止まり何か考え込んでています。指を折ったり頼まれた品物の値段を何度も反芻しています。彼らに電卓は必須です。電卓が見つからないと近くの仲間にいくらか聞きますが、大の大人が3人で幾らになるかをケンケンガクガクとお釣りの計算をしています。終いには電卓さがしに気を取られお釣りの事を忘れてしまったり、こちらに向けて手の平を上に向けて”もういいだろ”と言う仕草をするのです。またある時は30ペソの水のボトルを買いに行った時間違えて20ペソしか渡さなかったのです。すると店のオヤジはフンっといってもういい行けと言う仕草をします。2/3の値段でも平然としている彼ら、本気なのかめんどくさいのだけなのかと勘ぐってしまいます。

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ここまでのんびりなのは、ラテンの気質なのか、国民性なのか、気候のせいなのか、気が長い僕でもイライラしてしまいます。バーでも他人の注文を受けたり無駄話をしている間は絶対にこちらの話を聞きません。わざと無視しているわけでもなさそうです。他のキューバ人が呼んでもダメで取りつく島もありません。とにかく店の人のペースでことが進むのです。労働者が尊重されるこの国は労働者至上主義があるのでしょうか、わかりません。
フィリピンでもスーパーのレジで並ぶと20分は待たなくてはなりませんでした。たったの5〜6人の列なのにナゼと僕は衝撃を受けました。フランスやカナダ、アメリカでも同様のことがありました。これが世界標準だとすると、日本が外国人から大絶賛の理由はこんなところにあるのかもしれません。ジャパンクオリティの高さ、まさにおもてなしとはこんなことを指すのでしょう。何人ものお客さんからいっぺんに注文を聞き、違うことなく処理してしまう日本人って性能がいいんです。言われたことをすぐにやり、間違うことなく釣り銭をわたす。仕事中決して無駄口をきかず、どんなに機嫌が悪くても作り笑顔を見抜かれません。僕が見たキューバ人は一目見ただけで喜怒哀楽がわかります。突然ブチ切れて奥に引っ込んだり、パニクると意味不明の行動をしだして、しまいにはとぼけて逃れようとする。小さな嘘は当たり前、決して悪びれず自分を正当化する姿は子供みたいです。
一事が万事この調子、でもだんだんと慣れてきました。これはこれでいいものです。初対面なのにすぐに打ち解けて楽しめる彼ら、日本人ならレジで”元気”などど聞こうものなら変質者扱い、警報を鳴らされそうです。店長に無駄話をしている所を見られたら、その場では注意されず後からそっと違う人から注意をしなければパワハラだと訴えられかねません。食品に一度でも虫が入っていようものなら全国からクレームの嵐です。筋論ばかりをまくしたて、皆が正義を振りかざします。

IMG_6655でもここはキューバ。「多少遅くたって間違えたっていいじゃない、僕らは人間なんだから。仕事中に楽しんだっていいでしょ、ここでは時間はゆっくり流れていくんだから。なんでそんなに急いでるの?さぁ、あなたの楽しいことを話してちょうだい。」彼らからそんなことを言われているような気がしました。

 

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キューバの会計時に見る人間模様」への2件のフィードバック

  1. あおき

    ほんとほんと、人間なんだから。
    完璧主義って自分の首締めるから嫌だなあ

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    1. HIDEKI 投稿作成者

      あおきさん
      日本人の僕は最初、かなりイラつきました。やる気がないように感じるんですよ。まだまだ日本人の感覚が染み付いていることに驚きます。でも、そこが日本の良さでもあるんですよね。複雑な気持ちになります。いつもコメントをありがとう!

      返信

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