5000m級の山へチャレンジ!でも予想外の展開に!

IMG_5381同じ日本人宿に泊まるユウイチロウくんがハイキングに誘ってくれました。話を聞くと5000mを超える山に登れるということで僕は1も2もなく一緒にツアーに参加することにしました。ツアー代も安く540ペソです。朝、やっぱり中南米のクオリティーの洗礼を受けます。6時半ピックアップの約束が7時です。ガイドのアブネルの言い訳は「この街にあるもう一軒のペンションアミーゴに行ってしまった」でした。平気な顔をしてそれをいう彼がおかしくてさすがはメキシコだと朝から笑ってしまいました。

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途中、ドイツから来た女の子ティナをピックアップして同室のタクトくんと4人でポポカテペドル山を目指します。僕はこの時までてっきりこの火山に登るのだと思っていました。麓の駐車場に着きます。ここはすでに富士山より高い標高3900mだと言います。ガイドのアビエルに聞くと登るのはこっちだと言って隣のイスタシワトル山を指します。彼はこの二つの山について説明を始めました。ポポカテペドルは男山イスタシワトルが女山で僕らが登るイスタシワトルを指して女性の姿が見えるでしょと言いましたがイマイチわかりません。曖昧に返事をして続きを聞きます。ポポカテペドルは5年ほど前に噴火して入山規制がされているそうです。そして噴火口にはUFOが着陸するんだと言ってます。さすがUFOの本場メキシコだと変なところで感心しました。他にも何か話していましたが、登山口に向かうバスの揺れること椅子からぴょんぴょんとお尻が跳ねてしまいます。一緒のティナは車酔いし始めたようで酔い止めの薬を飲んでいます。

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登山口ついた僕らは早速登り始めます。僕はこの高度が初めてなので高山病が心配でした。一気に登るとやられてしまうと思い他のメンバーに気にせず行ってくださいとお願いしてゆっくりと登り始めます。富士山でもそうですが同行者が先に行ってしまっても絶対に追いつく自信がありました。息せき切って登って休憩するよりも汗をかかない程度にゆっくり登った方が結果的に楽に登頂できるからです。毎年登っている富士山では一気に登ってしまっても高山病になることはありませんが、ここは外国で初めての道、慎重に進んでいきます。

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他の登山者の多さに驚きましたがこの日は何かの会合が山頂で行われるとのことでメキシコ人の登山者が本格的な装備で登っていきます。僕らはスニーカーに水とお弁当と軽装で、大丈夫かなと思いましたが、道はさほど悪くもなくカナダのトレッキングと同程度かもう少し整備されています。驚いたのはガイドのアビエル、彼は小さなビスケットの袋1枚で水も持っていません。ジーパンに合皮のジャケット、先が裂けて靴下が丸見えのスニーカーです。街で女の子に声をかけていそうなフニャとした顔つきでだいじょうぶかなぁと心配になってしまいます。でも彼は僕のことをとても気遣ってくれて、常にだいじょうぶかい?と聞いてきます。50を超えたおっさんですから心配してくれたのでしょう。

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でも彼も登り始めて喉が渇いたのでしょう、他の登山者が忘れたペットボトルを見つけると”神様ありがとう”と行ってちゃっかり拾って自分のものにしてしまいました。途中の休憩を挟んでさらに登ります。僕はゆっくりなので先に行くねと言って出発します。急登が続きメキシコ人たちも息があがっています。僕はゆっくりと止まらず一定のペースで登っていきます。少し開けた場所で多くの人たちが休んでいました。僕は構わず先に進みます突き出した岩峯の下まできた時、下からおーい日本人と声をかけられます。どうやらここまでのようです。僕としてはまだまだ先にいきたかったのですが、そこで止まっているとタクトくんがおにぎりを持ってきてくれました。昨晩のうちに用意したおにぎりを頬張って、みんなと合流します。ユウイチロウくんがガイドのアビエルが頭が痛そうだ、ここから先はプロフェッショナルだけしかいけないと言っていて引き返すというのです。なんというガイドでしょう。連れてきておいて自分が高山病になるなんてまったくこのクオリティーの低さ、でもそれはそれ、僕はこの高度でも大丈夫なことはわかりました。アビエルにどのくらいの高度なのか聞きますが要領を得ません。5キロ歩いたとかいい加減なことばかり言っているのです。

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諦めて、記念撮影を全員でします。メキシコの登山家が持っていたペナントを借りて撮った1枚はいかにも登頂成功のように見えますが、実は途中も途中なのです。撮影をしていると機関銃を持った警官が登ってきました。防弾チョッキのフル装備です。僕は何かの訓練なのかと聞くと登山者やツーリストを見守っていると言います。時々この辺りにも山賊が現れて人々を襲うのだと言っています。こんなところに現れる山賊も山賊ですがまるでゲリラ掃討でもするかのような格好に驚いてしまいました。せっかくなので彼らとの記念撮影をお願いしてから下山を始めます。いい加減下ってきたところでアビエルが思いっきり転んでいます。ドイツからきたティナに心配される有様です。泥んこになったズボンを彼女に払ってもらいながら彼は自分の携帯が汚れてしまったと嘆きティッシュをくれとせがんでいます。挙句、僕に滑るから気をつけろよとアドバイスをくれました。それでも僕とティナ、アビエルの3人で日本のアニメソングを歌いながら楽しく残り二人の待つ麓を目指します。日本のアニメの人気はメキシコでも健在です。ドラゴンボール、セーラームーン、アラレちゃん、マジンガーZなど懐かしのアニメは大人気です。ティナはアラレちゃんの歌を聞くと”とってもおかしな歌”と言ってケラケラと笑っています。僕がマジンガーZの歌を歌うとアビエルは大興奮して上手い上手いと言って一緒に大声で歌っています。へんてこりんな日本語です。僕は歌の力ってすごいなぁとぼんやりと考えていました。言語の異なる3人が同じレベルで楽しんめるなんて本当にすごいことです。フィリピンでも先生のマネルがセーラームーンの歌を嬉しそうに歌っていたのを思いだいました。恥ずかしさを忘れ思いっきり楽しんでいる自分に僕自身が大喜びしてしまいました。

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無事下山した僕らはハイファイブをして喜びを分かちます。登頂は叶わず、登った高度もわかりませんでしたが僕はとても楽しめました。日本人の登山ツアーは確かに安全を考え一糸乱れぬ行動で整然と行われますが、僕らのものはその正反対、まるで裏山にでも散歩するかのようなスタイルでしたが自由でのびのびと楽しめていたのではないかと思います。ガイドからして歩く距離も高度もわからず、自分が高山病にかかってしまう、水すら持っておらず拾った水を神様がくれたと大喜びするなんてこんな規格外のツアーを日本で催行できたらきっと巷を席巻しているオジイオバアのベテランは度肝を抜かすでしょう。僕はそれを想像するだけでウキウキとした気分になりました。

帰りの車の中でユウイチロウくんがカメラに記憶した記録で高度を調べてくれました。はっきりとはわかりませんでしたが、4600〜4700mまで僕らは到達していたようです。富士山より1000mほどの高みまで来れたことは僕の大きな自信になりました。これから向かう南米には5000mを超える峠越えが待っています。バイクも心配ですが自分の体がもつかどうかも心配でしたのでちょっと一安心といったところです。人生初の5000mはなりませんでしたが、それは次回に持ち越しです。また一つ新しい経験を積みました。

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