山のてっぺんから世界遺産の町を見下ろしながら考えた

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標高2500mのこの町。空がとっても青くて、すり鉢状にできた街並みの彩りとのコントラストが素晴らしくキレイです。町の中心にあるカテドラルから中世ヨーロッパの様な街並みを楽しみながらブラブラ歩くと、そこかしこからメキシカン音楽が聞こえてきてます。世界遺産でありながら人々の生活もちゃんと見れて町中が生き生きとしています。地図に頼らず気の向くままにあちらの路地、こちらの路地と彷徨いながら町を見下ろす山のてっぺんまで散歩しました。さすがに標高が高いので少し息が切れましたが、高原を渡る風は乾いていて気持ちいいのです。てっぺんには誰もいませんでした。腰を下ろして街並みを見下ろすと、貨物列車がゆっくりゆっくりと坂道を登ってきます。数えると80両ありました。ヘビの様にくねりながら登ってくる貨物列車も息を切らしているかの様です。

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教会の鐘の音が響き、とても平和な町に見えます。でもこんなのどかな町にも麻薬カルテルの問題はありました。カテドラルの近くでたくさんの行方不明者の顔写真と無事を祈るろうそくが灯されています。顔を見るとどの子も皆若いのです。こんな子供を殺したり誘拐したりしてしまうとは恐ろしいことです。同じメキシコ人同士なのになぜここまで激化してしまうのでしょう。僕はちょっと不謹慎かもしれませんがこんな風に考えるのです。

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もともと麻薬はコロンビアが中心でした1980年代はメデジンカルテルが世界を席巻していました。アメリカが介入して組織を潰したために、必然的に運び屋だったメキシコが勢力を伸ばし始めます。最初のうちは縄張り争いだけだったのが、メキシコ政府の麻薬撲滅運動で麻薬組織、メキシコ政府(アメリカの協力もあったと思います)が三つ巴の戦争を始めました。報復合戦の様相を呈してきたこの覇権争いはメキシコを大きく変えてしまったのです。僕のイメージするメキシコは橋幸夫のメキシカンロックでしたがいつの間にやら血で血を洗う世界一危険な国と言われる様になってしまったのです。

麻薬購買の一番のお得意様はアメリカです。アメリカは自国でメキシコからの麻薬を消費しているくせに消費者より仕入れ先に対して、おきまりの正義の名の下に力ずくのやり方で組織壊滅を図ってしまいました。大統領ですら大麻をやったことがあると言っているのにそれはないだろと思うのです。アメリカのドルは世界を牛耳っています。そのドルを思いっきり稼げるのですからメキシコの麻薬組織だって引き下がれないでしょう。彼らのすごいところはお得意様のアメリカから稼いだお金でアメリカ製の武器を調達してしまうところです。世界一と言われるアメリカの武器を使えば政府とも対等に戦えるのです。稼いだ大金で買える武器の量は中東の紛争地域で使われる武器弾薬より多いかもしれません。麻薬組織を潰そうと躍起になっているくせに武器は売ってしまうアメリカという国のやり方が僕は嫌いです。まずは自分の襟を正せと言ってやりたくなります。

そんな武器を持っていればついつい使いたくなってしまうのが人情です。もともと気持ちの熱い国ですから収まりがつかなくなってしまっているのでしょう。麻薬組織に対抗するため自警団まで作ってしまうお国柄ですから庶民もどの組織に属するかを決めざるを得ないのでしょう。政府に着けば組織に殺され、組織に着けば他の組織か、政府に殺され、自警団に入っても同じです。もともと経済的にも弱い国なので人々は協力しなければ生きていくことができません。そんな状況下でどの組織に入るかは必然的に決めなければならない一般の庶民は気の毒です。まして子供であれば仲間と同じところと考えるのは当然で、所属した先が弱ければ殺される運命になってしまうのだと考えました。

貧困、教育、経済、政府への不満がこの問題の要因です。問題の根は深く昔からある麻薬は薬にもなっていることから解決することは容易ではないでしょう。でも日本の暴力団のトップと言われる有名な組織はあれだけ警察に叩かれながらもナント世界中のマフィアの中で一番の稼ぎがあるのです。ビジネスも相当うまいのだと思います。日本はこれまで世界中に様々な産業の分野で輸出をし、世界一の座を獲得してきました。メキシコの問題を解決できるのは日本のヤクザではないかと思ったのです。彼らのノウハウを提供することで麻薬だけに頼らない稼ぎ方が手に入れば命の危険を冒してまで麻薬にしがみつかないのではないかとと思うのです。

そうなれば若い人たちが抵抗することもできずにネットを賑わすような殺され方しなくても済むのではないかと。若い人は国を引っ張っていく原動力です。彼らを育てることは国の将来を明るくすることになるのです。日本はすでに老人のものになってしまったので、若い人は勉強を一生懸命しても社会に出ることすら拒否されてしまうほどですが、経済的な発展の途上にあるこの国ではまだまだ必要なはずなのです。

IMG_5286IMG_5287明るく気さくで親切な国の若者がこんな素敵な町でも殺されているという現実に僕はショックを受けました。町には武装した警官が夕方からトラックに乗ってやってきました。要所に配置される彼らが必要なくなることを祈るばかりです。ロープウエーに乗って山から下りてきた僕は安食堂に入りました。店主のおじさんが飛び抜けて明るかったからです。メニューの読めない僕はおじさんに鳥を食べたいというと揚げたのでいいかと聞いてきました。僕がウンと答えると。おじさんは店の外で遊んでいた子供を口笛を吹いて呼ぶと何やらことずけています。子供はさっと走って何処かへ行きました。しばらくすると子供は鶏肉を買って帰ってきたのです。おじさんはそれを受け取ると素早く料理してくれました。
僕がおじさんにビールはあると聞くとまた子供に買いに行かせます。僕はおかしくなって笑ってしまいました。自分の店にないメニューや飲み物まで臨機応変に提供してしまうたくましさを見たからです。そしてこの町はきっと大丈夫だな、争いがなくなればとってもいい町になるに違いないと確信しました。

ちょっと怖い話をしてしまいましたが、散歩している間に不穏な感じは一切しませんでした。人々は優しくとても友好的でした。観光地らしいいい町です。

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