初の転倒落車

IMG_5110ビーチに出るために国道から外れて砂の道を走ります。最初は砂利混じりで良かったのです。突然フカフカの砂地にハンドルを取られました。バイクがいうことをききません。2度3度大きく振られバイクはひっくり返り、僕はバイクから放り出されてしまいました。砂の上にドスンと落ちた僕はすぐさまバイクに駆け寄りました。”先ずは起こさなきゃ”という気持ちが強く働きます。フミエさんから教わった荷物満載でも一人でバイクを起こすやり方を思い出します。”ハンドルを手前に思いっきり切って””ハンドルとリアに手をかけて”と口に出しながら”腰をバイクに押し付けるようにして””向こう側へ押す”少しだけバイクが起きます。”膝を伸ばすようにして一気に起こす”と一つ一つ確かめるようにして起こしました。荷物を載せたバイクの重量は270キロほどあります。火事場の馬鹿力も手伝って無事にバイクは起きました。砂地でスタンドをかけることができないので、そのままバイクを点検します。モリガミさんに教わった通り、曲がり、破損、漏れがないかを確認し、全てを元の状態にもどします。エンジンをかける前に大きく一息ついてセルを押しました。エンジンはすぐにかかりました。ホッとため息が漏れます。まだバイクのタイヤは砂に埋もれています。バイクにまたがりアクセルを開けます。バイクは少しもがいてエンストしてしまいました。もう一度エンジンを掛け直します。今度は少し大きくアクセルを開けるとバイクはグリグリと前に進んで砂地から抜け出すことができました。砂利の場所にバイクを止めてもう一度点検します。幸いバイクは大丈夫なようです。僕の心臓は早鐘を打ったようにバクバクしています。

ビーチに行くのを諦めて、もと来た道を戻らないとと思いました。もう一度あの砂地を通らなければなりません。タケヤンから教わったようにステップの上にまっすぐ立って、アクセルを一定にしっかり前を見て、アクセルを一定に保って砂地に入ります。前輪が取られます。ジュリアンが言ったように両腕の力を抜いてグラグラしてもアクセルを一定に開け続けます。砂利道に抜けた時、僕は左手首と左足首に痛みを感じました。ズキズキと脈打っている感じがします。構わず国道の舗装路まで進みます。そうしている間も僕の心臓は音が聞こえるほど鼓動しています。国道に出ても明らかに僕は動揺しています。これは危険だと思い、バイクを止めました。ポリタンの水を一気に飲みます。あふれた水が喉を伝わって胸元に冷たい感じが伝わりました。

自分の体を調べなきゃと思いました。足首と手首に痛みはありますが他は大丈夫なようです。左手親指に力が入らず折れたかと思い、右手で曲げるとちゃんと曲がります。大丈夫折れてはいません。足首もしっかり立てるので大丈夫です。袖や裾をめくり確認しましたが怪我もないようです。僕は道端にしゃがみこんで心臓の鼓動が収まるのを待ちました。

IMG_5114ダニーが教えてくれた浜辺にミツマタのヤシが映える素敵なビーチでキャンプをしようと決めていた僕は、地図を失い片端から脇道に入っては確かめていました。自分の運転技術の未熟さを忘れ無謀なことに気がつきませんでした。感覚も鈍く力の入らない手に水をかけながら僕は悔やんでいました。僕はバイクから放り出され、まるで相棒から”お前に乗る資格などないわ、たわけ”と言われているように感じます。もしバイクに何かあったら、もし起こせなかったら、もし怪我をしていたらと考えると再び鼓動が速まるのを感じます。怖さがじわりと湧き上がって心が弱くなるのを感じました。しばらく休んで大丈夫と自分に言い聞かせ僕はバイクに跨りました。

ともあれ、僕は無事でした。人生初のバイクでの転倒落車。動揺があったとはいえ、こんな時こそ写真を撮って記録しなければ何のためにブログをやっているのかわかりません。おそらくiPhoneは熱をもって撮影すらできなかったかもしれませんが、それでも自分が情けなくなりました。次回もきっとあるでしょう。これから行く中南米はもっと悪路があるはずです。転倒は避けられないでしょう。世界でも危険と言われるデスロードも待っています。救いはプロテクターがきっちり守ってくれたことです。暑くても脱がなかったことが幸いしました。基本を守ってさえいれば被害は最小限にとどめられるはず。みんなから教わったことをもう一度きちんと確かめて言われた通りにしようと心に決めました。僕にとってはチャレンジですが、誰しもが一度は通る道です。”己こそ己のよるべ、己を置きて誰に寄るべぞ、良く整えし己こそまこと得難き寄るべなり”昔通った少林寺拳法で教わった一節です。自分こそが頼りになるんだよ、”自分をさておいて誰に頼るんだい、いつもちゃんとしていれば本当に頼りになる自分がいるだろ”まさかこんなところで思い出すとは思いもよりませんでした。きっとこの時のためにあの時はあったのでしょう。そして今回もいつか起きるその時のためにあるのだと走りながら思っていました。[:ja]IMG_5110ビーチに出るために国道から外れて砂の道を走ります。最初は砂利混じりで良かったのです。突然フカフカの砂地にハンドルを取られました。バイクがいうことをききません。2度3度大きく振られバイクはひっくり返り、僕はバイクから放り出されてしまいました。砂の上にドスンと落ちた僕はすぐさまバイクに駆け寄りました。”先ずは起こさなきゃ”という気持ちが強く働きます。フミエさんから教わった荷物満載でも一人でバイクを起こすやり方を思い出します。”ハンドルを手前に思いっきり切って””ハンドルとリアに手をかけて”と口に出しながら”腰をバイクに押し付けるようにして””向こう側へ押す”少しだけバイクが起きます。”膝を伸ばすようにして一気に起こす”と一つ一つ確かめるようにして起こしました。荷物を載せたバイクの重量は270キロほどあります。火事場の馬鹿力も手伝って無事にバイクは起きました。砂地でスタンドをかけることができないので、そのままバイクを点検します。モリガミさんに教わった通り、曲がり、破損、漏れがないかを確認し、全てを元の状態にもどします。エンジンをかける前に大きく一息ついてセルを押しました。エンジンはすぐにかかりました。ホッとため息が漏れます。まだバイクのタイヤは砂に埋もれています。バイクにまたがりアクセルを開けます。バイクは少しもがいてエンストしてしまいました。もう一度エンジンを掛け直します。今度は少し大きくアクセルを開けるとバイクはグリグリと前に進んで砂地から抜け出すことができました。砂利の場所にバイクを止めてもう一度点検します。幸いバイクは大丈夫なようです。僕の心臓は早鐘を打ったようにバクバクしています。

ビーチに行くのを諦めて、もと来た道を戻らないとと思いました。もう一度あの砂地を通らなければなりません。タケヤンから教わったようにステップの上にまっすぐ立って、アクセルを一定にしっかり前を見て、アクセルを一定に保って砂地に入ります。前輪が取られます。ジュリアンが言ったように両腕の力を抜いてグラグラしてもアクセルを一定に開け続けます。砂利道に抜けた時、僕は左手首と左足首に痛みを感じました。ズキズキと脈打っている感じがします。構わず国道の舗装路まで進みます。そうしている間も僕の心臓は音が聞こえるほど鼓動しています。国道に出ても明らかに僕は動揺しています。これは危険だと思い、バイクを止めました。ポリタンの水を一気に飲みます。あふれた水が喉を伝わって胸元に冷たい感じが伝わりました。

自分の体を調べなきゃと思いました。足首と手首に痛みはありますが他は大丈夫なようです。左手親指に力が入らず折れたかと思い、右手で曲げるとちゃんと曲がります。大丈夫折れてはいません。足首もしっかり立てるので大丈夫です。袖や裾をめくり確認しましたが怪我もないようです。僕は道端にしゃがみこんで心臓の鼓動が収まるのを待ちました。

IMG_5114ダニーが教えてくれた浜辺にミツマタのヤシが映える素敵なビーチでキャンプをしようと決めていた僕は、地図を失い片端から脇道に入っては確かめていました。自分の運転技術の未熟さを忘れ無謀なことに気がつきませんでした。感覚も鈍く力の入らない手に水をかけながら僕は悔やんでいました。僕はバイクから放り出され、まるで相棒から”お前に乗る資格などないわ、たわけ”と言われているように感じます。もしバイクに何かあったら、もし起こせなかったら、もし怪我をしていたらと考えると再び鼓動が速まるのを感じます。怖さがじわりと湧き上がって心が弱くなるのを感じました。しばらく休んで大丈夫と自分に言い聞かせ僕はバイクに跨りました。

ともあれ、僕は無事でした。人生初のバイクでの転倒落車。動揺があったとはいえ、こんな時こそ写真を撮って記録しなければ何のためにブログをやっているのかわかりません。おそらくiPhoneは熱をもって撮影すらできなかったかもしれませんが、それでも自分が情けなくなりました。次回もきっとあるでしょう。これから行く中南米はもっと悪路があるはずです。転倒は避けられないでしょう。世界でも危険と言われるデスロードも待っています。救いはプロテクターがきっちり守ってくれたことです。暑くても脱がなかったことが幸いしました。基本を守ってさえいれば被害は最小限にとどめられるはず。みんなから教わったことをもう一度きちんと確かめて言われた通りにしようと心に決めました。僕にとってはチャレンジですが、誰しもが一度は通る道です。”己こそ己のよるべ、己を置きて誰に寄るべぞ、良く整えし己こそまこと得難き寄るべなり”昔通った少林寺拳法で教わった一節です。自分こそが頼りになるんだよ、”自分をさておいて誰に頼るんだい、いつもちゃんとしていれば本当に頼りになる自分がいるだろ”まさかこんなところで思い出すとは思いもよりませんでした。きっとこの時のためにあの時はあったのでしょう。そして今回もいつか起きるその時のためにあるのだと走りながら思っていました。[:]

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