メキシコ好きかも

IMG_4975初物に弱いのです。メキシコの入管で絶対トラブるとは思っていました。行き当たりばったりで勝負に出ると絶対にすんなりとはいかないのです、陸路での国境越えは何回か経験していましたが今回はペルミソを作成してもらわなくてはなりません。ペルミソとは許可証の事で、税関の一時輸入許可証です。いちいち全部の国で税金を払わされていたらたまったものではありません。一方各国は国内に持ち込まれたバイクを勝手に売られては困るです。そこでペルミソを作成するのです。メキシコでは預かり金の$400とペルミソ作成の手間賃$60弱を払わなければなりませんでした。メキシコから出る時に$400ドルは戻ってくるようです。

ティワナの国境は何回か越えた経験がありますが今回はアメリカに帰らないので出国を申請しておけなければなりません。その場所がわからずメキシコに入ってしましました。出国履歴が残らないので不法滞在していると思われてしまうため、次回の入国ができなくなってしまいます。それを避けるため戻らなくてはなりません。とりあえずメキシコの入管で手続きを済ませた後戻ることにします。

IMG_4980ここでペルミソを作れると思っていたのに、係りのフリオはアメリカのバイクの通関しかしたことがないようでカナダの書類ではダメだと言い出しました。何回か何処かへ電話した彼はいいニュースと悪いニュースがあるというのです。いいニュースはペルミソは作ることができる。悪いニュースは事務所まで行かなければならない。事務所はここから30分ほど行った飛行場の近くにあると言ってむちゃくちゃ簡単な地図を描いてくれました。それを見た僕は”あー、こりゃやばいな”と思いましたがやることをやらなければ先に進めません。これから行く事務所の名前を書いてと頼んだらちゃっかり自分の名前を書いています。思わず吹き出してしまいました。”これがメキシコクオリティかぁ”とほのぼのとしてしまいます。お礼を言ってアメリカに戻ります。入管で帰された人達と一緒に行くことになったのですが、途中で見失い一方通行を逆走してしまいました。

やっと追いつきアメリカの入管に向かいますが車の大行列です。1時間ほど並び係官に説明するとここでやっといてあげるよと言われ、今度はメキシコに戻される人達が通る道を案内されてメキシコに戻ります。やっと入国を果たしましたが今度は事務所に向かわなければなりません。こんな地図でいけるはずないじゃないかと思いましたが、意外となんとかなるものです。とりあえず空港へ向かいます。見当をつけて道を進むとそれらしい道です。難なくたどり着けました。パスポートとバイクの証明書、入国の時に渡された紙をコピーして事務所に持っていきます。コピー屋さんはすぐ隣にあり50セントでした。それを持って係官のところに行きスタンプをもらったら違う窓口に行ってペルミソを作成します。現金だけと言われていましたがカードでも払うことができました。ペルミソの作成時間は40分ほどのらりくらりと同僚と話しながら作ってくれました。

全部が終わったのが3時半、なんと予想通り4時間もかかってしまいました。でもいつもならイライラや不安がつきまとうのですが今回は全く感じませんでした。メキシコの雰囲気がそうさせるのか時間さえかければなんとかなるさとずっと安心して待つことができました。旅慣れてきたのでしょうか。もがいても仕方ないのですから一つ一つ着実に進めることができました。ペルミソについているステッカーをバイクに貼って出発です。道は大渋滞、排気ガスのすごいこと。あっという間にヘルメットのフェイスが曇っていきます。やっとのことでティワナを脱出してエンセナーダに向かいます。ここで泊まろうと思っていましたが間の悪さがここでも出てしまいました。大きな自転車の大会が開催されていました。ホテルはどこもいっぱいです。仕方なく街を出て少し離れたところで泊まることにしました。暗くなる前にと思っていたのが初日から夜間走行とはこの先が思いやられます。

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メキシコに入って感じたのは匂いが全然違うことです。東南アジアで感じるあの匂いと同じ種類です。どこか懐かしさと安心感を与えてくれます。メキシコ人のユルさもいいのかもしれません。白人でないことも親近感を抱く要因です。途中お店やガソリンスタンドで話してみましたが、入管以外では英語が全然通じません。すぐ隣がアメリカなのにここの人たちは英語なんて相手にしていないとでもいうかのように我が道を行っています。それはとっても困ることなのに僕は新鮮な気持ちになりました。指差し会話のアプリを使ってたどたどしいスペイン語を使う楽しさ、人々は親切で僕の言う事を笑って聞いてくれます。久しぶりに味わうこの不自由感がなんともいいのです。

エンセナーダに向かう途中で休んでいるとおばちゃんが水ちょうだいと言ってきました。最初全く分からなくてスペイン語喋れないんですというとアグアと単語だけいうのです。そして車から紙コップを持ってくると差し出して僕が注ぐのを待っているのです。その大らかさにまたまた僕は大満足です。メキシコは楽しい国になるかもしれないと予感めいたものを感じました。危険だと言われるこの国ですが僕はちょっとこの国が好きかもしれません。

ついにスペイン語圏に突入です。今日の感じではスペイン語は必須、これはちゃんとやらないと大変なことになりそうです。旅のマストアイテムの言語、今回も手に入れてやろうと思います。

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メキシコ好きかも」への2件のフィードバック

  1. けんいち(ぽこけん)

    アミーゴの国へ入国おめでとうございます。
    アメリカ人は危険と言うけれど、アジア人にはホッとするというか、落ち着く雰囲気がありますよね。kamomoshiさんの文章からもワクワク感が伝わってきました。

    メキシコ・アメリカ間は、世界でもガラリと雰囲気の変わる国境の一つですよね。変化を楽しめているので安心しました。あとは更に南下するに従いもう少しずついい加減になるだけですからご安心ください。食事の時間が来るのがこれほど待ち遠しい国も無いです。プロベッチョ。

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    1. HIDEKI 投稿作成者

      けんいちさん
      メキシコ入国からイベント盛りだくさんです。「観光」は光を観ることといいますがこの国の光を観ている余裕がないほど次から次へと難題がやってきます。でも旅そのものは楽しめていると思っています。ハプニングは大変ですがなんとなく笑ってしまうような感じです。人はいいし、食べ物も全然大丈夫です。暑さだけはちょっとひどいですが、今日、高原に逃げてきましたので快適です。サカテカスの街を僕ものんびり歩いてみようと思っています。まずはガイドブックを確認しないといけませんね

      返信

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