ナイヤガラでナツキと再会を喜ぶ

IMG_3519「ナイヤガラのアメリカ側の入管を出たところで待ち合わせね」僕らの約束はたったこれだけでした。僕らもナツキもそれがどこにあるのかさえわかっていませんでした。連絡を終えてから随分といい加減になったものだと自分に感心してしまいます。それでも無事にこんな異国の地で再会できるのですから世界は小さくなったのでしょう。

IMG_3571ナツキはフィリピン留学で一緒だった同級生です。フィリピンの後、彼はカナダのトロントでワーキングホリデーを楽しんでいます。自動車整備士の資格を取りたいと頑張っているようです。彼はとてもシャイでなかなかしゃべりません。単語も文法も僕より全然できるのに引っ込み思案だったので少し心配をしていました。

 

IMG_35271時間ほど時間に遅れてしまった僕らは入管の場所に急ぎましたがナツキはいません。電話を探しても見つからず困っていると。ナツキが不意に現れました。彼も遅れて到着です。大陸の大きさを感覚的にわかっていない僕らはちょっとなめていました。僕はアメリカ大陸の広さと世界が小さくなってしまっているという矛盾を同時に感じています。なにわともあれ再会を果たした僕らはランチを食べて近況を報告しあいました。

IMG_3556カナダ側の滝を見に行くことにします。カナダに入国(ナツキはアメリカから戻る事になります)するときにナツキがワーホリの許可証を持っていなかったために入管の中で随分と待たされてしまいました。パスポートなど身分証を携帯する癖のない日本人がやりそうなミスです。パスポートにホチキスで留めておきなさいと言われて「ハイ、ワカリマシタ」と返事をして終了です。国を超える経験は楽しいのです。こうした失敗や緊張、ワクワクが混じり合って旅をしている事を実感できるのです。日本という島国から一歩出た僕らはフィリピンで出会い、アメリカの地で再会し、カナダで観光をしています。ナイアガラは国境を接する観光地で比較的行き来しやすい場所ですが、それでも国境を越えるという事は日本人の僕らには大きな事です。

IMG_3565「あれっ?ちっちゃい」これが僕の滝の感想です。みんなはカナダ側から見れば感動ですよと言いますが、遠目に見るカナダ側のナイアガラもちっちゃく見えるのです。僕のイメージは”世界一の滝”でした。子供の頃からいろいろと見聞きして勝手に壮大なイメージが出来上がってしまっていたのです。想いが現実を超えてしまっていたと思うのです。多少のガッカリ感もありますが来れた事は素直によろこぶべきことです。驚くには歳をとりすぎたのでしょうか。でも感動する場所もあるのです。とすると滝は本当に小さかったのでしょうか。いいえ、滝は大きいのでIMG_3530す。僕はサエコさんと話をしました。サエコさんも実はそう感じていました。最近のテレビやネットの画像は最高の場所からいい条件下で撮影されたものばかりです。4Kの大画面テレビで見た方が実は綺麗なのです。技術もやはり現実を超え出しているのです。僕らは世界中のことを知りすぎてしまいました。行く場所は知っている場所なのです。”ここ見た”と感じるのはちょっとばかり寂しい感じもします。

ナツキとカナダ側でまたいつかどこかで再会を約束して別れました。僕らは西を目指します。その日の到着場所が曖昧な僕らの旅は泊まるとこIMG_3569ろを探さなくてはなりません。僕はずっとこんな生活を続けているのでなんとかなる事を知っていますが彼女たちはかなり不安を感じるようです。やっと見つけたときには疲れ切った様子でかわいそうに、我慢してきた事がわかります。この時は、これがこの後の行程に影響を与えることになるとは僕も思いませんでした。

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