よろず走り書き7

モンタナ州

モンタナは川がキレイ。日本の里川や渓流のような穏やかさがある。記憶が正しければブラッドピットのリバーアンドスルーイットという映画、モンタナが舞台ではなかったか?素朴な釣り好きの青年の物語なのだが、確かに人々の雰囲気も違う。どことなく田舎モノのような感じで垢抜けていない。ガソリンスタンドでも男はガサツで女は開けっぴろげ。話し方も少し違うようだ。山を下りに下る。どれだけ下るのだと思う程下ってくると暑くなってきた。ワシントン州も暑かったがなお暑い。先週まで震えていたのが嘘のようだ。それでもアメリカ人はキャンプサイトで焚き火をしている。海パン姿で焚き火に当てる姿は滑稽だ。

ワイオミング州

これといった特徴のないワイオミング、釣りでは少し有名だがそれだけ。ジャクソンの町は古き良き時代のアメリカを再現したような町だがとってもお高くて泊まることができないのでさようならした。

ユタ州

まだ入ったばかりでわからないが暑くて暑くて仕方がない。バイク用のジャケットが黒なので最悪だ。カラッとしているのでまだイイが昨日まで標高2000mで快適に過ごしていた身には堪える。

嵐の夕方にまさかの
キャンプ場を早々と決める。34ドルも取られるがこれでも州のキャンプサイト。早めに食事を済ませて早々に雲行きが怪しくなってきた。雷がなり風が吹きだした。大粒の雨とともに風が吹き付けテントをひっくり返してしまった。慌ててペグを打ちテントを固定する。サイトが停電した。これから嵐が来るぞ気をつけろとレンジャーが回ってきた。突然ゴーと言う音とともに空が落ちてきてぐるぐると回っている。竜巻だ!ここから500メートル程離れた山の向こうに渦巻きが見える。キャンプ場に止まっている車が逃げ出した。ヤバイかもと思ったが今更撤収など出来るわけもない。竜巻はゆっくりと北側の山の方へ向かいいなくなってしまった。
雨はこやみになり風も収まった。遠雷が聞こえるだけであたりは静まり返っていた。近辺に町はなく被害はなかったのだろうか?ハイウエイを走る車は大丈夫だったかと心配になった。まさかの竜巻襲来になすすべもなかったが何事もなくてホッとて力が抜けた。

レンジャーが戻ってきた。ツイスターだったねと言うとアレは竜巻じゃないと言う、じゃぁなんなんだ?と言いたいところを我慢して顔をしかめてやるだけにした。
アメリカの旅は疲れる
午後3時を回るとキャンプサイト探しに躍起になる。どこも満員御礼状態で目の色を変えてかたぱしからキャンプ場に飛び込まなければならない。その中でもイエローストーンは激戦区、午前中には満杯になってしまうらしく、ハナから諦めた。公園は広く、1日では回れないというので作戦を立てる。公園の外のキャンプサイトに陣取り、年間パスで日帰りを繰り返そうと企んだ。これなら荷物もないし、身軽にどこでも行きやすい。我ながらたいしたもんだとほくそ笑んだ。公園に近づくとどの車も殺気立ってきた。嫌な予感は的中し公園外のキャンプ場も一杯だ。地図で一番行きにくそうなキャンプ場を選んで向かう。最後の一つ、しかも今日だけだと言う。あっと言う間に目論見は露と消えていなくなった。
毎日のキャンプ場探しに疲れてしまった。アメリカは飛行機でくる国だ。お金をたくさん持って優雅に回る国なのだとわかった。移動に多大な労力を使い、キャンプ場探しに疲れてテントを張ってから出かける元気は残らない。釣りはレギュレーションが厳しくて川によっては午後2時から釣りはしてはいけないとか毛ばりだけしかダメとかとにかくうるさい。やる気も失せる。
大きなトレーラーハウスにすべてを積み込んで高速を140キロですっ飛ばし、午前中にはキャンプサイトに陣取られてはバイクではかなわない。山の砂利道に逃げても彼らはもうもうと土煙りをあげながら先に行ってしまうのでは打つ手がない。
明日は朝一で公園に入り、ぐるりと回るだけでソルトレークシティーに行ってしまおう。

クマに襲われる人
イエローストーン公園でヒグマに襲われたハイカーの事が記事になっていました。当のヒグマは逮捕されたとのことですが、自然に任せるという姿勢を守るこの公園、昔は餌付けして観光客にクマなどの野生動物を間近で見られるようにしていました。当然、怪我人、死人が出てしまい、方針を転換したのです。いこう公園では距離を保つための約束事を決め、クマスプレーの貸し出しなどをして自然の中に人間が入っていくスタイルになっています。

一度、人間のゴミまたは人間の味を占めたクマはまたやると言われます。でも今の人里近くに現れるクマは少なくとも人間のゴミ、味を知らないと思うのです。ベリーなどを食べているようですが、それでも被害はなくなりません。出会い頭の事故ならわかるのです。クマが人を知らなくてもビックリしてブってしまったり噛み付いてしまい、あら美味しいとなるのでしょうから。そうした事故クマは捕まえられて哀れ死刑となってしまいます。
よくクマは人間の怖さを知っていると言います。でも僕らのように弱くノロマな生き物をナゼ怖がるのでしょうか?捕まったクマの処刑風景を見たのでしょうか?子供の時、不幸にも母クマが殺されるのを見て学習したのでしょうか?
これだけ人間との距離を置いているにもかかわらず、ナゼ、クマは人間の怖さを知っているのだろうと不思議に思ったのです。
ウィスラーでの話ではクマは賢いのと馬鹿なのがいて賢いのは絶対に人間のゴミに近寄らないという話です。ナゼ賢くなれたのでしょう?学習する機会はどこで得たのかとても興味が湧きました。シカは食べてもいいけど人間はダメだと区別はどこから来るのか?グリズリーは違うのか?切りがなくなってしまいました。

イエローストーンのチケットを購入したときクマがアグレッシブになっていると注意書きをもらいました。一頭の事故クマのことだけならいいのです。他のクマまでヤル気になっているぞと言って注意喚起を促すことが目的なのか?それともやるぞやるぞというのがわかるのか?などと公園近くのキャンプ場で隣のサイトからお肉の焼けるいい匂いを嗅ぎながら今夜襲撃してやろうかと茂みの中から・・・

ソルトレイクシティ
暑い、iPhoneがあっという間に熱でダウンしてしまった。オリンピックも開催された都市ソルトレイクシティ。とても大きな町で嫌な予感がしたが前回の失敗を教訓に少しだけ調べておいたのでモーテルに駆け込んだ。アメリカに入ってからすべてキャンプだったので疲れているのとシャワーを浴びたかった。自分が臭いのがわかる。消臭効果が高いシャツとパンツでもさすがに4日目ではいけない。シャワーや水浴びでもしていればいいのだけれど今回はそのチャンスすらなかった。
部屋に飛び込んでエアコンのスイッチを全開にする。すぐにシャワーを浴び、体と頭を2回づつ洗ってさっぱりした。片付けを終わると早くも夜の9時。観光すらしていないのに時間が経つのが早すぎるんじゃないかしらと文句をたれた。

せっかくなので夜の教会でも行こうかと思ったのにバイクのライトが玉切れになっている。うなだれて諦める。この町に寄った理由はもう一つ、バイクのオイルを買うこと。オイル交換ならまだしも玉切れは作業が大変なので嫌だ。明日の朝、出発前に交換しなければならなくなった。モリガミくんの説明ではとってもやりにくいので感が頼りだと言っていた。やったことがないのに感もないが玉に触らないように気をつけてやることだけは頭にしっかりと刻み込んだ。

この町のもう一つの顔はモルモン教。ここはその聖地。アメリカ人の天使から金版をもらって解読したスミスというおっさんが開いた。駅前でチョチョっとイイデスカーと白ワイシャツに黒パンツ姿で声をかけてくる外人のアレである。スミスさんどうやら迫害されて殺されちゃったが信者が12万ほどいたのでこの町にやってきてすべてを作り上げたという。教会には世界一のパイプオルガンがあってそれはまぁ素晴らしいのだとか。土日しか演奏しないので聞くことができない。この町の大きさを見て宗教の力に感心した。モルモン教とは酒もタバコも、コーヒーもダメ。真面目なのです。どうやら彼ら一夫多妻制をとっていたがみんなから批判されたのでやめたらしい。それでもバチカンには異端扱いされ正式に認めてもらうことがないようだ。
35か6のガリガリに痩せて磔られたキモイおっさんもどうかと思うが、やはり神さん、信じきれていない。

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