ひと月を振り返って

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先月の下旬に出発した僕の旅はひと月が経ちました。アラスカに2回行き、カナダには3回入りました。大地に寝ていると自分の中の野生が目覚めていくのがわかります。それと同時に人と話すことの楽しさもわかってきました。白人と話すときに感じていたコンプレックスはすでになくなりました。英語が上手になったわけではないと思うのです。フィリピンにいたときの方がよほどいろんなことを話していたように感じます。人の声が自然に耳に入るようになったというか彼らの話がゆっくりと聞こえてくるのです。わからないことを聞き返し、それの意味はこういうことと聞き返すのがなんでもないことになりだしています。おそらく僕は自然に話しているのでしょう。

imageimageキャンプ生活にも慣れてきて下手な宿に泊まるぐらいなら断然キャンプをするようになりました。風呂に入れなかったりしても気になりません。湖に飛び込めば湯船です。川につかればシャワーです。ネットにつなげることができないことぐらいが不足していることでしょうか。その日の予定地だけを大まかに決めて夕方になるとその日の寝場所探しになります。僕はすでに寝る場所の不安さえなくなっています。

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バイクに乗っているときに思い浮かんだよろず事を書き連ねるようにしています。そのときに感じたことが次回も感じるとは限りません。ただそのときに感じたことを旅の情景として自分の中に残しておきたいと思っています。もう少し余裕ができればまともな記事になるのでしょうが、今はまだこれしかできないのです。

 

 

今回も文体がバラバラで申し訳ありません。

アウトドアについて
1日に4リットルの水を使います。ポットに1リットル分のお湯を作り、残りを食事、歯磨き、飲み物などに使います。非常に乾燥しているのと日差しが強いので多めに水分補給をしないとカラカラになってしまうのです。

食事はラーメン、パスタ の麺類が中心です。米はたまに炊きます。なるべく安く現地のスーパーで手に入るものを主体に作ります。朝は冷えた体を温めるときにはラーメン(サッポロ一番があるのです)。普段はトルティーヤに野菜とサルサで済ませます。昼はパワーバーのようなもので簡単に、夜はスープパスタがメインでマッシュポテトに乾燥ベーコンをまぜておかずとします。1日300円生活はギリギリで成り立っていますが、たまにはビールなどの贅沢もしています。フェイスブックやメールのチェックでマックに入ることがありますが高いので滅多にできない贅沢です。

洗濯は川やシャワー室でササッと済ませます。コインランドリーを見つけるとまとめて洗濯です。たまにこうしたコインランドリーにはシャワーもあって役立ちます。アークテリクスの下着とメーカー不明のパンツが素晴らしい働きっぷりをしてくれているので助かります。靴下は1足穴があいてしまいましたがかまわず使っています。ロングパンツにも穴があいてしまったのとぶかぶかになってしまったので新しいものを物色中です。

荷物が減ってきました。消耗品を使い切ったのと、不要なものを捨てました。不要とまでは言わないまでも、2週間使わなかったものは思い切って処分します。リサイクルセンターへ持って行ったり。他の旅人に売ったりしています。重量を減らすために鍋を小さいものに買い換えました。フライパンを捨て、スーパーでのまとめ買いをやめました。重すぎるのです。日本でもらっただしや乾燥野菜も食べきり、少し日本食が恋しくなっています。

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ワトソンレークへ
まるで卒塔婆のように立てられた全国から集められた標識が並ぶ。戦争中、おじさんがホームシックに罹り仕事が手につかないようになってしまうのでいつでも田舎にいるかのようにして働いてもらうためのものらしい。何故か知らないが観光名所となっている。
ビデオで見たことがあり、どこにあるのかは知らなかったがジュリアンの投稿で見つけた。どこにあるのだと聞いて喜び勇む。

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SIGN POST ROREST
The world famous Sign Forest is Watson Lake’s best known attraction. So famous, it is known and mimicked around the world. The forest was started in 1942 by a homesick U.S.Army G.I., Carl K Lindley of Danville, Il., Company D, 341 st Engineers. While working on the Alaska Highway, he erected a sign here pointing the way and stating the mileage to his hometown. Others followed his lead and are still doing so to this day. On July 20, 1990, Olen and Anita Walker of Bryan, Ohio placed the 10000th sign. Carl K. Lindley and his wife visited the sign in 1992, 50 years after his first post was erected. Today, the Town of Watson Lake maintains the site, erecting more posts as they are needed. The signpost forest is designated as an official Yukon Historic Site.

 

撮れない景色と撮らない景色

 

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あまりに雄大すぎて写真に撮ることができない。自分でなにを見ているのかすらわからないままシャッターを切るがてんでダメ。はて?なにがいけないのかしらと考える。おそらく僕が感じているのは景色だけではなく風や音、匂いや温度なのだと気がつく。道理で撮れないはずだ。でも人様の撮った写真には上手に切り取ったようにできている写真があるのはなぜかしら?
どこまで行っても同じ景色が繰り返す。贅沢を言ってはいけないがまるで金太郎飴のように思えてくる。今日は一日中同じ景色を走っているように思えてカメラを出さなかったがクマが道端にいてあっーと思った時には逃げられてしまった。

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初釣りはボウズ
どうにも釣りをする余裕がなかったが今日初めて釣りをしてみた。キャンプ場の前にある川。いかにもといった流れ、高を括って挑んだが一向にアタリなし。夜10時過ぎまで頑張ったが成果なし。甘くはないのです。

後日、湖でマスとウグイを釣る。とてもよく連れて楽しむことができた。日本で釣っているときとなんら変わることのない気持ちなのに驚く周りの人が驚いてどうやって釣るのだと聞いてくる。僕には説明できなかった。釣り方を英語で話すなんてできないから。さらなる精進が別の意味で必要なことに気がついた。僕が釣ったそばから逃がしているとクレという。お前は食べないのかと聞くのであまりに綺麗なので釣るだけでいいんだというと、食事に招いてくれた。

旅には生活もあるのです
長く旅をしていても衣食住は普通の生活のようにあるのです。洗濯は着替えのない旅人には必須。雨に祟られたここ数日にたまったものをコインランドリーで洗濯します。快晴の空を眺めながらこんな時に走りたいものだ、今出かければ早々に目的地に着けるのにと泣き言がでるのです。
疲れていてもテントを張ってご飯を作らなければ夜露に濡れてひもじくなるのです。ビショ濡れたテントを昼乾かさなければならないので荷物を解く時の面倒くささは釣りする気力も奪い去るのです。
常に明日を考えて身の回りの事をしなければ乞食のようになってしまうのです。乞食に人様は話しかけません。だから僕はちゃんとしておかなければならないと思っているのです。冷たい湖で身体を洗い、凍える川で頭を流すのは人様に指を指されないように心がけているのです。
道具は僕の財産です。粗末に扱えばすぐにダメになります。手入れをするのは自分のため、大切な道具を長く使うためには手をかけてやらなければなりません。でもバイクにはツライ思いばかりさせています。せめて油は絶やさないようにしてやりたいと思います。大切な旅の相棒ですから。機嫌よくいてもらいたいものです。
日常とはかけ離れた世界にいるのに日常はどこまでも付いてくるのだと気がつきました。それと南へと下ったら夜が来るようになりました。それもまた日常です。

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季節の前にでた
明らかにバイクに乗っていて寒さが違う。今日は雨とない。路端の花もキレイに咲いている。明らかに季節が晩夏になった。南に逃げ続けて5日目で快適な旅ができるようになった。びしょね濡れたテントを乾かし、寝袋を日に晒し、お店を広げて天日干しだ。なにもかにもがすぐに乾いた。今晩は快適な眠りにつけるだろう。

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オオカミ
Buckinghorse Riverでのキャンプ。夜1時半頃、遠吠えが聞こえる。これはもしやと思った。オオカミだ。悲しげにも聞こえるし雄々しくも聞こえる。犬とは違う太い声だった。はじめは遠くでそしてドンドンと近くなってくる。ドキドキしながらまんじりとも出来ず息を殺してジッとしていた。方角的には川向こうだけれど、スタンドの、店内で見たオオカミの写真を思い出していた。それはイヌとは言えない大きさで狩りのあとに大男がやっと抱えて撮ったものだった。
あんなのが来たらひとたまりもないだろうと思いつつもその姿を見てみたいとも思った。遠吠えは5回ほどあったが最後は遠く離れたところから聞こえてきたのできっと仲間を探して行ってしまったのだろう。野生動物はかなり見るが声だけであの迫力はオオカミならではのものなのだろう。

斜めの町
imageフォートセントジョンからドーソンクリーク一帯は牧歌的な風景が広がる。見渡す限りの菜の花が緩やかな斜面を黄色くしている。クルクルと巻かれた牧草が転がり幾何学的な模様を作る。
これまであった森はすべて切り倒され人間の力はかくもと思うが自然はただ森を作ったのではなかった。強い風が町全体に絶えず吹きつけてくる。バイクで走っていても斜めに進まなくては道からはじき出されてしまいそうだ。町に入り道行く人も風に押されまいと斜めに立って進んでいる。木々も旗もすべてが斜めになっている。マクドナルドに入りコーヒーを飲んでメールなどをチェックしながら店内を見回すと心なしか人々は風のないここでも斜めになっているように見えた。写真ではわからない苦労がこの町の人たちにはあるのだろう。

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