船旅の終わりに

5日ぶりのシャワーだった。飛び上がるほど熱いシャワーをたっぷり浴びてやっと一息ついた。

長椅子で横になった途端にすっかり眠ってしまう。夜中1時に目が覚めて外に出る。北のほうの空はオレンジ色で夕方のよう。ここも周りの景色がハッキリと見えるほど明るい。何度線かを越えると白夜に成ると聞いたが忘れてしまった。ケダモノ達はどうやって昼夜の違いを知るのだろうかと余計な心配をしてバカみたいだ。

フェリーはさらに北上し、波一つない穏やかな海面を滑る様に進んでいた。山が急峻になりフィヨルドをよりハッキリと形成しているのがわかる。どの頂きも雪をかぶり、氷河は目に見えない歩みで海へと流れている。
氷河と雪の違いはなんだと聞いた。雪は溶けてしまい氷河は溶けないと言う。それでは万年雪は氷河かと聞くと、それは違うと言う。富士の山頂は永久凍土と言うし違いがよくわからないがどうやら氷河の氷はとっても重いので水に浮かばないのではないかということで落ち着かせてしまった。人の知識などこの程度で留めておいたほうが話が盛り上がって楽しいものだ。

海面に長い背びれがニョキっと出た。すぐにオルカだとわかる。小さい群なのか3つ程の背びれしか見えなかったが念願叶う。野生の海獣達を見るのは喜びたけれど、いかにせん小さい、遠い。やはり水族館で間近に見たほうが詳細が知れていい。高い金を取るのにはそれなりのワケがあるのだと知る。

島を巡るフェリーの旅も間もなく終わり。ドタバタとせわしない一週間だったが思いのほかいい経験になった。一見無駄な時間が後になってみると思い出に残るような事が多く、旅の楽しみというのは案外そんなものなのだと納得した。
最終地のSkagway(スキャグウェイ)に着いたら先ずは絵葉書を郵便局に持ち込まないといけない。シトカから出したかったがインディペンデンスデイのせいで日曜日まで休みであったので。

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シトカでガソリンを入れている時にSkagwayではクマに気をつけろよと脅された。そこかしこにクマのエリアだと注意の標識があるがまだ気配すら感じない。油断は禁物だとクマスプレーを抱えて寝ているが夕方に成るとパンパンと鉄砲の音がする所には出てこないのではないかしらとも思える。

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キャンプにも慣れ始め、無料もしくは$10程で泊まれるキャンプサイトを見つける事にも慣れてきた。今日のキャンプサイトでは3人のバイカーと初めて会話を楽しんだ。4人で街まで食事に行くとフェリーで出会った夫婦のバイカーと会い随分と楽しい思いをさせてもらった。情報やハウツーなど惜しげも無く提供してくれる彼らに感謝した。

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今日のキャンプサイトは2〜3日グリズリーが出没しているという。レンジャーが色々と説明してくれた後、そんなに心配するなと慰めてくれたがテントの後ろの森から今にもあらわれそうでクマスプレーを手放せない夜になりそうだ。

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明日はブログをアップできる事を願う。

今日の一言
贅沢な船旅は終わりました。時間を気にしないでいい旅ならではのハプニングやキャビンに泊まらず雑魚寝を選んだ事で出会いもありました。英語を話す機会も増え始め、ネイティヴがどうのこうのはすでになくなりつつあります。
まだバイクの事も日々の暮らしも軌道に乗るには程遠く無駄な事ばかりしています。桁外れの雄大な自然の中で自分の野生を目覚めさてやらないと生きる強さは身につかないのでしょう。
どうやらバイク乗り達は強面だけど優しいらしい事も判りかけてきました。そしてハーレー派とBMW派がいる事も。なかなかに興味深そうです。

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