おろしや国酔夢譚のように

image見慣れた風景を抜けてすぐ、荒れた山肌が目の前に迫ってくるような風景に圧倒された。地図ではまだ5センチほどしか進んでいない。後ろに積んだ荷物が少し前過ぎて座り心地が悪い。荷を縛りなおすのが面倒でそのまま走り続けるがお尻が痛くなってきた。教習所でバランスの練習をしたことを思い出し、立ち乗りなどして気分を紛らすが、すでに汗びっしょりなのが風を受けて初めって知った。緊張して冷たい汗をかいてしまったのか。

imageimageimage

 

 

 

 

 

昼を少し回ったところで湖っぱたで作ってきたおにぎりを食べる。米のうまさが見にしみた。野口さんが朝、ご飯とシャケを用意してくれた。米も少し持ってきたがなんだか食べるのがもったいなくなってしまった。

imageキャンプ場は綺麗だが蚊が大群で群がってくる。虫除けを慌ててつけるがうるさくて仕方ない。服の上からでも容赦なく刺してくる。サイズもえらく大きくバサバサと羽の音が聞こえてくるようで末恐ろしい。これから北に進むにつれもっと多くなってくるとMaboさんが教えてくれた。テントの中に入るとフライシートに体当たりしてくる音が凄まじい執念を表している。ここにはクマは1頭しかいないというので安心して蚊取りスプレーをテント内にまいたので全く蚊のいない空間になっていた。安心して眠る。

image翌朝、散歩に出ると芝の上にひょっこりとネズミのようなリスのような奴がこちらの様子を伺っていた。プレーリードックのような感じでか。写真を撮るとさっと穴の中に消えてしまった。我慢比べをしてもたいていこのような動物に勝てないのでさっさとテントに戻って撤収した。

 

 

image風景が変わり小高い丘がウネウネと続く、森林が横に広がり、空も大きくなった。道路はひたすらまっすぐで路面の逃げ水を追っているようだ。逃げ水の靄の中から大型のトラックが浮かび上がりものすごい迫力で迫ってくる。伐採した木を満載している。この木に付いた石ころがポロンと落ちて路面に跳ねっ返りすっ飛んできて顔面を直撃するとヘルメットにも穴があきて死んでしまうそうだ。飛んできたことを想定して避ける振りなどしてみるが全くの無駄だとすぐに気がつく。

image

大きな街に出ると信号が出てきてドキリとする。人や車がたくさんいて戸惑ってしまう。買い物をするために店に入るとどこへ行くのかと皆が聞いてくる。プリンスルパートに行くと答えると皆がナイスというのはなぜなんだろう?買った水をがぶ飲みする。空気がとても乾燥していると冷や汗をかくのですぐにおしっこが真っ黄色になってしまう。もっと水分を取らないといけない。
氷が大好きだがセブンイレブンでもスラーピーしか置いていないので諦めた。こっちの人はあまり氷が好きではないのかしら。

走っている時に右足の太ももに激痛が走る。何かが太ももに噛み付いたみたいだ。イテーッとなるが90キロで走っているので身動きがままならない、後ろから車が来ているので端に寄せることもできずパンツの上から押しつぶしてやる。チクチクと痛みがある。ダニだったらいよいよ電気ダニ取りの活躍かと思った。宿に入りパンツを脱ぐと3つの赤い点があり腫れていた。じっとみるが何もいなさそうなでホッとした。パンツの中に虫除けの防虫剤を入れて干す。

ガソリンを入れ、バイクのオイルを交換しようと思い聞くがここにはないというので街に戻って聞いてみるとYAMAHAならあるという。僕のバイクはKawasakiだけどオイル交換をしてくれると聞くといいよと言ってくれたので少し早いがお願いすることにした。料金を聞いてびっくり156ドルもする。レシートをみると人件費が105ドルもかかっていた。次回からは自分ですることに決めた。

キャンプ場の場所を聞いて行ってみるが満員だという。先のキャンプ場に行ってみるがそこも満員、その先のキャンプ場までは100キロちょっと、頑張ってたどり着いたがやはり満杯だった。遅いので仕方なくモーテルに泊まる。ここには蚊がいないので快適だ。洗濯や食器を洗い、ヘルメットや服にこびりついた虫の残骸を拭き取る。スパゲッティを作って食べる。もう10時を回っているのに外は明るく夕方のようだ。

image一通り片付いたので外に出てみる。月が出ているが低い場所を横に移動している。なんだかとってもへんなものを見ている気がして部屋の中へそそくさと戻るが、少しするとまた気になって外へ出る北のほうは薄ぼんやりと明るく白夜というものであろうかといぶかしんだ。

 

 

image明日からはもう少し計画的に走らなければいけない。キャンプ場がないと困ってしまうから。地図を広げ一人作戦を練るが行ったこともない場所のことをあれこれ考えても取らぬ狸の皮算用でしかない。明日は少しのんびり走り釣りでもしてみようかしらなどと空想が始まったのでパッと地図をしまってしまった。

カナダはとても広大でした。感覚がまるで違うのです。バンクーバーを出てすでに1000キロ近く走りましたが地図をみるとまだ半分といったところです。バイクの調子は上々でよく走ってくれますが重さのため燃費は21キロから23キロぐらいです。まだ慣れないせいで何をやっても時間も手間もかかります。まだ始まったばかり徐々に徐々にといったところです。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です