新しい旅の始まり 日本

image帰国しました。久しぶりの日本は何もかもが綺麗でした。でも街ゆく人は誰も笑っていません。電車の中は静まりかえって老人ばかり、若い人は携帯電話を覗き込み全員同じ姿勢です。住宅街は夕暮れだというのに誰も外に出ていません。子供の笑い声すらない静けさです。新宿の街は人の群れが大移動しています。うまく波に乗れず前に進むのに苦労しました。誰かに世界でどの国が一番いい?と聞かれれば僕は日本が一番と答えると思います。安全で快適で親切です。でもすごく疲れているように見えるのはどうしてなのかなぁ。

imageテレビのチャンネルはどれを見ても申し合わせたように同じ内容を流しているのを見て驚きです。出ている人は違うのに全員が同じように伝えています。街に出ると信号待ちの人たちは行進でもしているのかと思うほどぴったりと歩調を合わせ前へ進みます。誰も信号無視をしていないし横断歩道以外を渡ることなどあり得ないといった感じで整然と進みます。車はレーンをはみ出すことなく流れるように進み、クラクションを一切聞きません。道端の乞食は皆無で路上で寝ているのはスーツを着たサラリーマンがグテングテンになっている姿だけでした。

image旅で使うものを買いに行くと、店員は笑顔で迎えてくれますが全く目は笑っていません。ものすごく用心した物言いで丁寧ですが早く帰ってくれと言わんばかりのオーラが漂います。まるで雑談などよしておくれ、話しかけられては困るの、早くいなくなっておくれと言われているようです。携帯のSIMを買いに行った時も全くラチがあかないほど自己責任を強調されわからないことがあればこちらへ電話してくださいと言われてしまいました。購入後、SIMを入れればなんの設定も要らずに繋がるのになんであそこまで慎重になるのかまったくわかりませんでした。

imageレジでそれは起きました。突然、隣の老人が怒り出しました。ここまで来たのに出来ないでは困るだろ、時間がかかっているんだとか、かんとか。一体何を言っているのかまったくわかりません。自分の携帯が壊れたのを直すつもり来ているようでしたが、なんだかとても怖いものを見てしまったような気がして、さっさと買い物を済ませて退散です。何を買いに行っても同じです。質問をするとものすごく丁寧ですがこれがいいですよとは絶対にいいません。立ち寄ったカフェでもいたずらにお勧めはなにと聞いても本日のコーヒーは&%($と”#$%です。と答えるので笑ってしまいました。

image蛇口からは熱いシャワーが吹き出し痛いくらいです。水道水の美味しいこと。食べる前にシャツの裾でスプーンを拭いたら怒られてしまうでしょう。食べ物のにおいを嗅いだらきっと出禁になりそうです。蚊なんていません。ゴキブリはひっそりと暮らしているのでしょうか。雨はどこかに消え去り路上に水たまりがありません。トイレに入れば蓋が自動で開き温水シャワーがお尻を洗います。立ち上がると同時に水が流れます。洗面所では自動でお湯が出て蛇口をひねる必要もありません。濡れた手はジェットタオルが乾かしてくれます。なんと僕はトイレに入ってから出るまで自分のパンツ以外に触ったものはありませんでした。

image何を食べても美味しいのです。まずいものがないのです。安いのです。氷の美味しいことチューハイを頼む時氷たくさんでと頼んでしまいます。山ほど氷が盛られたグラスがきます。ガリガリと氷を貪るように頬張りました。スタバの店員は汚いなりの僕をチラッと一瞥し厳しくジャッジしています。おっさん金持ってのかと言わんばかりです。フィリピンでは金持ちしか来ることの出来ない高級カフェでも日本では誰でも来ることが出来ます。きっと彼らのプライドをちょっと傷つけてしまったのかもしれません。リクルートスーツに身を包んだ若い女性が頭を抱えながら履歴書を書いていました。僕が隣に座ると一瞥をくれさっと履歴書を隠してしまいました。怪しいものではありませんと言い訳をしたくなりましたがここは日本です。ますます怪しくなってしまいます。

image首ののびたTシャツをきている人はいません。こんなに暑くてもジャケットを着込み汗もかいていません。僕は歩き回って汗だくです。フィリピンのグリーンベルトを東京みたいだと感じた僕は間違っていました。東京はもっと身だしなみがよく、靴、パンツ、ジャケット、シャツ、カバン、眼鏡、髪形全てが洗練されています。マネキンのおしゃれなこと。若い人はまるでマネキンのように綺麗です。すね毛はもちろん眉毛の1本まできちんと手入れされていて化粧ジワもありません。

image「パーフェクト」これが僕の日本の感想です。どこかに乱れはないかしらと探しますが、思い出横丁にもありませんでした。きっと僕が外人だったらとても興味深いと思うでしょう。こんなの見たことがないでしょうから。日本におもてなしなど必要ありません。今のままずっとパーフェクトでいればきっとものすごい人気の観光都市でいられるでしょう。

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新しい旅の始まり 日本」への6件のフィードバック

  1. はるきさん

    すごいわかりますよなんか。
    街と人が冷めてるんですよね

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    1. HIDEKI 投稿作成者

      はるきくん
      東京もいいところがあります。なるべくいい面を見るようにしてくださいね。
      来年の学校を楽しみに待っています。

      返信
  2. K

    はじめまして。Kと申します。
    この記事には私も思っていたけれど、文字にして表せなかったことが全て書いてあるようで驚くほど共感することができました。
    淡々と書かれているところに引き込まれてついつい読み入ってしまいました。
    私も旅ブログを書いているので文章を書く上で参考にさせて頂こうと思います。

    返信
    1. HIDEKI 投稿作成者

      Kさんはじめまして
      コメントをありがとうございます。いまでも文章には困ります。どのように書けばと試行錯誤をしています。でもこのように言っていただけると心強く感じることが出来ました。場所や想いに左右されずありのままの自分の気持ちを表せるようにこれからも努力していきます。

      返信
  3. あおき

    パーフェクト。。それがよいのかわかりませんな。。
    店員に おすすめは?
    私もちょいちょい聞きますが
    皆ほんとに揃って 今月のおすすめはこちらです。 今これが安くなってますが。とか。
    いや、あなたのおすすめを聞いてるんだけど。というと
    急に困った顔になりしどろもどろ 。。いやーお好みありますんで。。
    そりゃそうだろ。そりゃそうだけど。。ま、もういいや。わかりました
    聞いた私が悪かったです。みたいな。
    先日思わず笑ってしまったのが、カフェでパンケーキを頼んだ友人が
    汗垂らしてテキパキ命に持ってきた若い男性店員に
    このシロップはどうかけたらいいんですかね?と聞いたら
    (このパンケーキは固めにやいてあり、崩して食べるちょっと変わったメニュー)
    一瞬困った顔で止まった後、「お好きに召し上がりください!」
    そして何事もなかったかのように忙しなく去っていきました。

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    1. HIDEKI 投稿作成者

      あおきさん
      あおきさんは違ったんですよ。いいも悪いもはっきり言ってくれました。だからあおきさんを信用できたんです。商品知識の乏しい人にとってベースとなる判断基準が欲しいんですよね。豊富な商品の中から選ぶことができる日本人の贅沢かもしれませんが、カタログや見た目からはわからない情報って意外と大切だと思うんです。いいところ悪いところがあっての道具だと思うんですよ。食べ物もしかり、勝手に食べろと言われてもちょっと変わった食べ物の時ってどうやって食べるんだ?って思っちゃいますよね。石焼ビビンバを初めて食べた時は混ぜないで食べていて店員にこうだと教えられグリグリかき混ぜているのを見て驚きました。あの食べ方は頭にありませんでた。

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